老後にお金のかからない生活をするには?老後にかかる費用も解説
老後2000万円問題が話題になり、「老後ちゃんと暮らしていけるのか・・・」と不安になっている方は多いのではないでしょうか。
老後に安心して生活していくには、老後にかかる費用をふまえた上で計画を立てることが大切です。
本記事では現役ケアマネージャーの筆者が、老後にかかる費用や、老後にお金をかけずに生活する方法を解説します。
お金の不安なく老後の生活を送りたい方は、ぜひ参考にしてくださいね!
そもそも老後はどのくらいお金がかかる?必要な額を解説!
老後の計画を立てるためには、まず老後のおおまかな収支を知ることが大切です。
こちらでは、老後にもらえる年金額や老後にかかるお金、足りない分の補い方を解説していきます。
老後にもらえる年金額はどのくらい?
老後にもらえる年金はその人の働き方によって異なり、最大で月15万円ほどです。
以下に目安を示します。
働いたことがない専業主婦の方(国民年金) | 月5万円 |
会社員や公務員の方(厚生年金) | 月10万円前後 |
旦那さんが亡くなった方でお子さんがいる場合は、遺族年金がもらえます。
老後にかかるお金はどのくらい?
ひとくちに老後にかかるお金といっても、子どもの有無や配偶者の有無、持ち家のの有無などで、様々に変動してきます。
例えば民間の施設に入って暮らすことを考えると、都心であれば20~25万円ほど、地方であれば13~18万円ほどかかると考えた方が良いでしょう。
特別養護老人ホームなら月8~9万円ほどで済みますが、待機者が大勢いるので、簡単には入ることができないのが現実です。
足りない分はどう補う?
年金だけでは生活できない場合、生活保護を受けることも1つの手です。
アパートに住んでいる場合は、生活保護で家賃扶助・医療扶助・介護扶助が受けることができます。
持ち家であっても、家を担保にして生活保護を受けることが可能です。
最近では『リバースモゲージ』といって、自宅を売り、そのお金で施設に入る人も出てきました。
詳しくは役場の窓口で聞いてみてください。
実際に老後生活に入ってからお金に悩むと、生活保護を受けるか働くかしか選択肢が残されておらず、生活が苦しくなってしまいます。
なるべく早いうちから貯金や資産運用をして、ゆとりある老後生活を送れるように計画しておきましょう。
老後お金のかからない生活をするには?
老後お金のかからない生活をするには、どんな方法があるでしょうか?
主に以下の5つの方法が挙げられます。
- まずは正しい金銭感覚を身につける
- 健康管理を行い、病院にかかる機会を減らす
- 固定費を下げる
- 必要な物を必要な分だけ買う
- 自分で野菜を育てる
まずは正しい金銭感覚を身につける
老後にお金のかからない生活をするには、まず正しい金銭感覚を身につけることが大切です。
働いていたころは飲みに行ったり、お酒や煙草をたしなんだりしていたかもしれませんが、収入が減る老後に全く同じ生活をすることは難しくなります。
もしも収入源が年金のみであれば、お金が入ってくるのは2ヶ月に1回のみです。
入ってくるお金に合わせた金銭感覚をしっかり身につけるようにしましょう。
健康管理を行い病院にかかる機会を減らす
老後にお金のかからない生活をするには、医療費を減らすことも大切です。
年をとると高血圧や骨粗しょう症など、なりたくなくてもかかってしまう病気があります。
一度病気になると何度も通院しなければならず、出費がかさんでしまいます。
塩分や糖分を控えめにして、ある程度運動をし、病院にかかる機会を減らしましょう。
病気にかからない体作りができれば、医療費も抑えることができますよ。
固定費を下げる
老後にお金のかからない生活をするなら、通信費・光熱費・保険料などの固定費を見直しましょう。
例えば以下のような見直しで、固定費を下げることが可能です。
- 格安SIMで通信費を安くする
- 使わない電気製品の電源を切って光熱費を下げる
- 不要な保険は契約を解除して、保険費を下げる
ケアマネージャーとして1つ注意していただきたいのが、もしも体が不自由になって介護度がついた場合、保険料を払う必要があるということです。
介護度は要支援1・2と介護度1~5まであり、保険料の支払いが必要になるのは多くの場合介護度2以上です。
もちろん全て自費で支払うよりは安くなりますが、出費がいくらになるのかという点は必ず確認しておきましょう。
必要なものを必要な分だけ買う
買い物の際は必要なものを必要なだけ買うという点も、お金のかからない生活をするためには大切です。
1週間分の献立を決めてから買い物に行くと、買い物の回数も減って支出を減らせます。
また、必ずごはんを食べてから買い物に行くことも大切です。
なぜならおなかが空いていると食材を見ているだけで食欲がわき、つい衝動買いしてしまう危険性があるからです。
普段から安いお店をリサーチし、買うものはメモをして、買い物に行くのは1週間に1度だけにしましょう。
自分で野菜を育てる
空いた土地がある人は自分で野菜を育てるのも、食費の節約になります。
ナスやトマト、キュウリやかぼちゃなどは比較的初心者でも育てやすい野菜です。
自分で野菜を育てるとそれが生きがいにもなり、老後をはつらつと過ごすことができます。
食費の節約とかねて一石二鳥になるので、ぜひ試してみてください。
老後のお金が心配なときは「お金のプロ」に相談するのも一つの手
老後のお金を準備できるか不安という場合は、銀行や行政の窓口といった『お金のプロ』に相談するのもおすすめです。
現在政府では、年金を増やすためのNISAやidecoといった資産作りを勧めています。
手続きは銀行でできるので、気になる方は相談しに行ってみましょう。
ただし投資はあくまで自己責任ですので、どの商品に投資するかは自分でも勉強するようにしてみてくださいね。
そもそも年金がほとんどないという方は、行政の窓口に相談して、生活保護の申請をしてみてもいいと思います。
日本人はみな憲法のもと『健康で文化的な最低限度の生活を営む権利』があり、生活保護を受けることは何も悪いことではありません。
公的機関の力も借りながら、無理のない老後の生活を送っていきましょう。
まとめ
老後2000万円問題によって自分の老後が不安になったという方は多いかもしれません。
しかし、きちんと計画を立てれば自分に合った老後生活を送ることは十分可能です。
本記事では老後にかかる費用や、老後にお金のかからない生活を送る方法を解説しました。
ぜひ参考にして、お金に困らない老後生活を送っていってくださいね。
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