知らないとやばい!犬が食べてはいけないもの一覧を理由を添えて紹介
食事中、愛犬にじっと見つめられて「おすそわけ」と食べ物を与えてしまうことはありませんか?
しかし、人間の食べ物の中には犬が食べると害になる食べ物があるのです。
本記事では愛犬の健康を守るために知っておきたい、犬が食べてはいけないものの一覧と理由を紹介します。
家族の一員の愛犬の健康を守るためにもぜひ参考にしてみてください。
命に関わることも!犬が食べてはいけないもの9選
犬にとっては害になってしまい、命に関わる食べ物があります。
ここでは犬が食べてはいけない食品を9種類紹介します。
- 玉ねぎ・長ネギ・ニンニクなどのネギ類
- コショウや唐辛子などの香辛料
- チョコレートなどのカカオが入ったもの
- レーズンやブドウ
- アボカド
- アルコールや酵母
- キシリトール
- 鶏や魚の骨
- マカデミアナッツ
それぞれ詳しく解説します。
玉ねぎ・長ネギ・ニンニクなどのネギ類
玉ねぎや長ネギなどのネギ類は犬に食べさせてはいけません。
また加熱をした場合も、危険度は変わらないのです。
食べてしまうと「ねぎ中毒」になってしまいます。
ネギ類には赤血球に異変を引き起こしてしまう物質が含まれていて、胃腸炎、貧血等を生じる恐れがあるのです。
中でもニンニクは玉ねぎの5倍ほどの強力性があるといわれています。
症状としては元気消失、下痢、嘔吐、筋力低下で歩けなくなる、尿の色がオレンジ色や暗赤色になり血尿がでるなどです。
食べてしまった後にすぐ出るのではなく、数日間はっきりとした症状が出ないことがあります。
そのため、食べたあとも、食べてしまったか分からないときも、その後の経過観察がとても大切です。
体調に変化があった時は必ず獣医師の診察を受けてください。
またネギを触った手で犬に触れるのも危険があります。
ネギのエキスがついた手を愛犬が舐めると、有毒物質が犬の体内に入ってしまう可能性があるので、調理後はきれいに手を洗ってから触るようにした方がいいですよ。
コショウや唐辛子などの香辛料
愛犬がコショウや唐辛子など辛いものを食べてしまうと、腹痛や体調不良を起こしてしまう可能性があります。
腹痛が悪化すると胃腸炎になる恐れがあるので、注意が必要です。
唐辛子に入っている成分「カプサイシン」は、人間にとっては良い影響がありますが、犬にとっては有害で胃腸に負担をかけてしまいます。
最近は人のお菓子などにも、唐辛子などが含まれているものが多く販売されているので注意しましょう。
万が一犬が食べてしまい、嘔吐、下痢、食欲不振などの症状や、いつもと少しでも違う様子が見られたときはすぐに病院に受診をしてください。
チョコレートなどのカカオが入ったもの
チョコレートには「テオブロミン」という成分が含まれていて、犬が食べると中毒症状を引き起こす恐れがあり危険です。
またチョコレート味の食品に使用されるカカオパウダーにもテオブロミンは含まれています。
そのため、アイスクリームや飲み物、お菓子なども食べないように注意が必要です。
犬はテオブロミンを分解、排出する能力が低いため体内に蓄積されてしまい、神経や心臓に異常をきたしてしまう可能性があります。
チョコレート中毒の症状としては落ち着きがなくなりウロウロし始める、ふらつく、興奮状態になる、不整脈や震えなどと様々です。
食べてすぐに症状が現れるよりも、2時間~6時間ほどで症状が出ることが多いといわれています。
中には数日後に症状が出ることもあるようです。
チョコレートの中に、中毒症状を発症する可能性の高い食材レーズンやナッツ類が入っている場合は症状が重くなることもあります。
そのため、動物病院を受診することをおすすめします。
その際はチョコレートの商品名やパッケージに書かれている内容を伝えれるようにしておくと適切な処置を受けることができると思います。
レーズンやブドウ
犬がレーズンやブドウを食べると腎不全を引き起こしてしまう可能性があります。
では食べた後にどのような症状が出るのでしょうか。
食べてから約12時間以内に嘔吐、元気消失、下痢が起こってしまいます。
治療をしないと、脱水症状や食欲減少、排尿増加などに繋がるので、ぶどうを食べたあとすぐに獣医師の診察を受けることをおすすめします。
場合によっては慢性腎臓病や急性腎不全で3~4日で死に至ることがあるので気をつけてください。
急性腎不全は早期に発見し治療をすれば治る可能性があるので、症状が見られたときはすぐに病院を受診しましょう。
アボカド
アボカドには犬が嘔吐や下痢を引き起こす「ぺルシン」が含まれています。
高脂肪、高カロリーのため肥満や糖尿病の原因となり健康を損なう危険性があるのです。
またアボカドには大きくて固い種があり、丸呑みしてしまうと食道に詰まらせてしまう可能性があり腸に詰まると腸閉塞になってしまいます。
腸閉塞の症状としては嘔吐、下痢、便秘などです。
嘔吐や下痢が続き、水分補給や食事の摂取ができないと脱水症状になってしまいます。
症状が悪化すると痙攣を引き起こしたり、呼吸困難になったりする可能性もあります。
大量に食べてしまうとすぐに症状が出ることが多いのですが、少量であれば症状が出るまでに数時間から1日ほどタイムラグがあるようです。
食べてすぐに症状がないからと安心するのではなく、少なくとも数日間は様子や体調を観察することをおすすめします。
症状が出た時はすぐに病院に連絡をして受診をし、症状がない場合も食べた量、時間などを獣医師に伝え指示をもらうことも大切です。
アルコールや酵母
犬はほんのわずかな量のアルコールを舐めただけでも、中毒症状が出ることがあり危険です。
たとえ少量であっても、すぐにアルコール成分を吸収してしまう恐れがあります。
またアルコール成分は体内に長く残るため呼吸器や心臓、肝臓、腎臓など全身に悪影響を及ぼすのです。
さらに心肺機能が低下し眠ったまま死んでしまう危険性があります。
ほとんどの犬は自分からアルコールを飲むことはありませんが、飼い主が飲んでいるのに興味を示し舐めてしまう可能性は十分にあるので、気をつけなければいけません。
万が一アルコールを摂取してしまった時の症状としては、足がふらつき歩けない、ぐったりしている、嘔吐や下痢があります。
意識がもうろうとしている時や呼吸や脈が弱い時は命に関わる危険な状況なので、すぐに病院を受診してください。
キシリトール
犬が食べてしまうと血糖が降下してしまう可能性があり、肝障害を起こしてしまい命に関わる危険もあります。
キシリトールは、シュガーレスガムや砂糖不使用の飴などの食品に使われていることが多い人工甘味料です。
また歯磨き粉、マウスウォッシュ、ウエットティッシュなどに使われていることもあります。
そのため、犬が口にしないように注意しなくてはいけません。
食べたあとの症状には嘔吐、痙攣発作、協調運動失調などがあります。
発症までには数分後から数時間後までと幅があるので、食べてしまった恐れがある時は獣医師に相談をしてください。
鶏や魚の骨
愛犬が鶏の骨を食べてしまうと大変危険です。
家での食事にフライドチキンやローストチキンのような骨付きのお肉を食べることがあると思います。
加熱調理した鶏の骨は他の動物の骨とは違い、割れた時にギザギザととがった形になりやすいため食道や胃、腸の粘膜を傷つけてしまう可能性があります。
食道や胃、腸の壁を貫くと腹膜炎や胸膜炎を引き起こし命の危険もあります。
魚の骨も同様、太い骨には十分に注意が必要です。
マカデミアナッツ
ナッツ類は脂質分が多く、犬にとって消化しにくい食べ物の1つです。
特にマカダミアナッツは中毒を引き起こす可能性が高く、中毒以外にも一粒丸ごと食べることで消化管内異物となり腸閉塞を引き起こす恐れもあります。
症状としては嘔吐や腹痛、下痢、消化器症状などがありますが、死亡例はないため致死量は判明していないようです。
症状がなくても心配なときは、獣医師に相談することをおすすめします。
犬が過剰に食べてはいけないもの7選
人間もそうですが、どんな食べ物でも一度に食べる量には限度があります。
ここでは犬が過剰に食べてはいけない食品を7つ紹介します。
- 卵
- イカやタコ
- ソーセージやハムなどの加工肉牛乳
- チーズ・ヨーグルトなどの乳製品
- 生野菜
- 揚げ物
- 味が濃いもの
ぜひ参考にし、愛犬の体調管理に役立ててください。
卵
犬に卵を食べさせるのは大丈夫ですが、必ず加熱したものを与えるようにしてください。
特に生卵の白身には中毒を起こす成分が入っていて、摂取をすると脱毛や皮膚炎のリスクがあります。
卵にはビタミンCや食物繊維を除いた全ての栄養が含まれているため、肝機能障害の改善や体力向上にも良いというメリットもあります。
しかし犬に必要な栄養を卵のみで補うことはできないので、フードのトッピングに用いるのがおすすめです。
また卵はアレルゲンとなる可能性がある食品でもあります。
アレルギー体質の犬や鶏肉アレルギーのある犬に与える場合は獣医師に相談をし、初めて与えるときは少量から試すようにしてみてください。
イカやタコ
イカはしっかりと加熱をすれば食べられないことはありませんが、生イカは与えてはいけません。
イカに含まれる「チアミナーゼ」はビタミンB1欠乏症を引き起こす可能性があります。
ビタミンB1が不足してしまうと歩行障害を引き起こしてしまうこともあるため危険です。
また生イカに限らず消化に時間がかかる食材なので、犬によっては消化不良が原因となる下痢や嘔吐を引き起こしてしまうこともあるので気をつけてください。
タコは健康を害するような症状は起きないので、基本的には食べても大丈夫です。
しかし与えすぎると消化不良を起こしてしまう可能性があるので気をつける必要があります。
ソーセージやハムなどの加工肉
人間が食べるソーセージやハムなどの加工肉には塩分が多いので、食べ続けると塩分の過剰摂取になってしまいます。
塩分の過剰摂取が続くと、皮膚の痒みや腎臓病、糖尿病、血圧が上昇し心臓の疾患を引き起こしやすくなるリスクが増えます。
また肥満の原因やフードを食べなくなり、栄養が偏ってしまうリスクもあるので気をつけてください。
牛乳・チーズ・ヨーグルトなどの乳製品
牛乳は栄養が豊富と言われていますが、犬にとっては体に負担をかける成分が含まれています。
少量であれば問題はないのですが、与えすぎると下痢や嘔吐などの症状を引き起こす原因となる可能性があります。
また、脂肪分を過剰に摂取することで肥満につながるのです。
牛乳を与えたいのであれば人間用に加工された牛乳ではなく、犬用のミルクにすることをおすすめします。
犬の体質にあっているといわれ、ペット用品店で扱っていることが多いので探してみてください。
生野菜
野菜をあげるときは細かく、刻み柔らかく茹でてから与える方が良いとされています。
皮付きの生の状態で食べる方が栄養量が多く理想ですが、残留農薬や土などがついている場合があります。
また生のまま与えすぎると消化不良を起こし、下痢になってしまう可能性があるので注意が必要です。
フードにトッピングする際は、少量から始めて様子をみながら増やしてくださいね。
揚げ物
人間も体調が悪い時は揚げ物を受け付けないときがあるように、犬も普段摂取をしない油分に気持ちが悪くなり嘔吐することがあります。
また、からあげの衣の中には様々な調味料が含まれていて、中にはニンニクを含むものもあり命の危険もあります。
さらに、油分の多い食べものを食べ続けることで、カロリー摂取で肥満の原因になってしまう可能性があります。
肥満になってしまうと臓器に負担がかかり、足腰にも負荷がかかり運動ができなくなってしまうことがあるので与えない方が良いです。
味が濃いもの
味が濃いものは塩分を多く含んでいる可能性があり、塩分を過剰に摂取すると心臓病のリスクが高まります。
また脂肪分や糖分の過剰摂取では肥満の原因になる可能性があるため、人間の食べているご飯やおかずのおすそ分けはやめた方が良さそうです。
まとめ
愛犬と一緒に暮していると、私たちの食べているものを欲しがるのでついあげたくなることがあると思います。
しかし、犬にとっては私たちが食べているもので体調不良を起こしてしまう可能性があります。
本記事では命の危険があり、食べてはいけないものや過剰に摂取をしてはいけないものを詳しく紹介しました。
大切な家族の一員の愛犬の健康や命を守るために、ぜひ参考にしてください。
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