【成犬・子犬別】犬が飼い主を噛む理由!噛み癖・本気噛みへの対処法も紹介
「飼っている犬が噛んでくるようになり、嫌われているのか不安…」
大切なワンちゃんに噛まれると、拒絶されたり嫌われたりしているんじゃないかと不安になりますよね。
実は犬が飼い主を噛むのには理由があるんです。
本記事では、成犬と子犬別にワンちゃんが飼い主を噛む理由について解説します。
噛み癖を改善する対策法も紹介するので、飼い犬の噛み癖に悩んでいる方はぜひ参考にしてくださいね。
子犬と成犬では噛む理由が違う!子犬が飼い主を噛む理由
子犬はなぜ飼い主を噛むのでしょうか?主な理由は、大きく次の3つです。
- 歯の抜け替わりのせいでかゆい
- 遊んでいるうちに興奮してきた
- 飼い主に構って欲しい
順番に説明していきますね。
1. 歯の抜け変わりのせいでかゆい
ワンちゃんの歯が抜け変わる時期は歯がかゆいため、物を噛みたがるようになります。
子犬が飼い主をひんぱんに甘噛みするようなら、歯をかゆがっている可能性が高いでしょう。
特に3~6ヶ月の子犬はちょうど歯が生え始める時期なので、飼い主を甘噛みする傾向があります。
子犬の歯は針のように細く、噛まれると痛いので、噛んでもいいおもちゃなどを与えて対策するのがいいでしょう。
2. 遊んでいるうちに興奮してきた
飼い主と一緒に遊んでいるうちにワンちゃんが興奮し、つい飼い主を噛んでしまう場合があります。
また、子犬がおもちゃで遊んでいるときなどに飼い主が近寄ると、おもちゃを取られると勘違いして噛んでしまう場合も。
ワンちゃんが遊びに夢中になっていたり興奮したりしているときは刺激せず、一度落ち着かせるのがいいでしょう。
3. 飼い主に構ってほしい
飼い主に構ってほしくて、ワンちゃんが「遊んでよ」と甘噛みしてくる場合もあります。
構ってほしいときは本気噛みでなく、甘噛みの場合がほとんどです。
本気噛みでなく甘噛みなのは、子犬の飼い主に対する愛情表現なんですよ。
飼い主の注意を引こうとひんぱんに甘噛みしてくるときは、ワンちゃんが構ってほしいと思っている可能性が高いので、一緒に思い切り遊んであげるのが理想的です。
たくさん遊んで欲求が満たされると、自然と噛まなくなるでしょう。
怪我の危険も!成犬が飼い主を噛む理由
次に、成犬が飼い主を噛む理由について解説します。成犬が飼い主を噛む主な理由は、以下の4つです。
- 本能的な理由
- 甘えや興奮
- ストレスが溜まっている
- 恐怖を感じている
それぞれ説明していきますね。
1. 本能的な理由
ワンちゃんの野生の本能がはたらき、つい飼い主を噛んでしまう場合があります。
犬の先祖は、肉食で狩りが得意なオオカミだといわれています。
先祖から受け継いだ狩猟本能から、つい飼い主に噛みついてしまうのかもしれません。
2. 甘えや興奮
成犬が甘えているときや興奮しているときに、飼い主を噛むことがあります。
飼い主に甘えたいときは本気で噛まず、甘噛みをするのが普通です。
ただし興奮しているときは制御が効かず、つい強く噛んでしまう場合も。
いずれにしても成犬は噛む力が強いため、噛まれるとケガをする可能性があります。
ワンちゃんが興奮しているときは、刺激せず落ち着かせるようにしましょう。
3. ストレスが溜まっている
ワンちゃんのストレスが溜まっていると、飼い主を噛む危険があります。
ストレスの原因には、運動不足や栄養不足、水分不足、体調不良、スキンシップ不足や環境の変化などがあげられます。
ストレス解消には、十分な運動や食事、スキンシップなどが効果的です。
たくさん散歩に連れて行ってあげたり、一緒に遊んだりするといいでしょう。
ただし、ストレスがたまっている状態だとほかの犬を傷つけてしまう可能性があるので、ドッグランなどの利用は避けた方が賢明です。
4. 恐怖を感じている
成犬とはいえ、飼い主に恐怖を感じていると強く噛む場合があります。
ワンちゃんに恐怖心を与えるような振る舞いをしてしまっていないかよく考え、心当たりがあるようなら改善しましょう。
日頃からワンちゃんを強い言葉で叱ったり叩いたりしていると、ワンちゃんは飼い主に恐怖心を抱くようになります。
また、過去に叩かれたことがある犬や目が不自由な犬は、振りかぶるような大きな動きに恐怖心を覚えることもあるので注意しましょう。
噛み癖を直したい!犬の本気噛みへの対処法
ワンちゃんに本気噛みをやめてもらうにはどうすればいいのでしょうか?噛み癖を直す方法は、次の5つです。
- 静かに低い声で叱る
- 噛む欲求を解消できるものを与える
- 体罰はNG!余計噛み癖が悪化することも
- 触られるのが苦手な犬は徐々に慣れさせる
- 様子がおかしい場合は病院へ連れて行く
それぞれ詳しく解説していきます。
1. 静かに低い声で叱る
低い声で静かに叱ると、ワンちゃんも落ち着いてこちらの話に耳を傾けてくれます。
逆に大きな声で刺激するとワンちゃんが興奮し、かえってエスカレートしてしまうことも。
本気噛みをしてきたときは感情的に反応せず、冷静にいけないことだと教えてあげましょう。
2. 噛む欲求を解消できるものを与える
「噛みたい!」という欲求を解消できるものを与えると、噛み癖が改善する場合があります。
たとえば、ワンちゃん用の噛むおもちゃなどです。
噛んで遊べるおもちゃを与えるのは、特に歯がかゆくて噛んでしまう場合などに有効な方法です。
牛皮や鹿の角、天然ゴムやナイロンなどさまざまな素材のおもちゃがあるので、ワンちゃんに合うものを選んであげましょう。
3. 体罰はNG!余計噛み癖が悪化することも
噛み癖を直したいからといって、体罰を与えて強制的に直そうとするのはNGです。
体罰を与えると、噛み癖が悪化する可能性があるからです。
特に本気噛みする犬は飼い主に恐怖心や不信感を覚えていることがあり、体罰を与えると余計に警戒させてしまいかねません。
飼い主の安全のためにも、体罰は決して行わないようにしましょう。
4. 触られるのが苦手な犬は徐々に慣れさせる
親密なスキンシップを避け、一定の距離感をもって徐々に慣れさせるのも、噛み癖の改善に有効な方法の一つです。
繊細な犬や神経質な犬は、人に触られると驚いて反射的に噛んでしまう場合があります。
特に子どもが近くにいる場合は要注意。
子どもが好奇心から犬にちょっかいを出したり手を出したりすると、ワンちゃんがつい反応して噛んでしまい、思わぬケガをさせてしまうかもしれません。
ワンちゃん自身や周りの人たちのためにも、飼い主がしっかりとワンちゃんのパーソナルスペースを見極めてあげましょう。
5. 様子がおかしい場合は病院へ連れて行く
噛んでくるだけでなく元気がなかったり、大好きなおやつに興味を示さなかったりする場合は、病院へ連れて行くのが賢明です。
普段のワンちゃんと様子が異なるのは、もしかすると病気やケガのサインかもしれません。
目に見える病気やケガならまだしも、ワンちゃんにもうつ病など表面からはわかりにくい病気があります。
異常を感じた場合は、できるだけ早く病院で診てもらいましょう。
まとめ
可愛いワンちゃんが突然噛んできたら、びっくりするし悲しいですよね。
でも、ワンちゃんが飼い主を噛むのには必ず理由がありますし、正しく対処することで噛み癖を改善することもできます。
本記事では、ワンちゃんが飼い主を噛む理由や、本気噛みへの対処法について解説しました。
ワンちゃんの噛み癖が気になっている飼い主さんは、本記事を参考にワンちゃんを正しく理解してあげてくださいね。
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