気になる水垢の落とし方!お風呂をいつでも清潔に保つ予防法とは?
「お風呂の鏡や床、浴槽や蛇口などに白い水垢汚れが!」
そんな時、ゴシゴシこすって細かい傷をつけてしまったら困りますよね。
実は水垢汚れは、日常使っているお風呂用中性洗剤やスポンジでは、落としにくい汚れなのです。
本記事では、お掃除片付けプランナーの著者が実践している、水垢の落とし方や簡単な水垢予防法を紹介します。
水垢との戦いに終止符を打ち、お風呂をいつでも清潔に保ちたい方は、ぜひ参考にしてくださいね。
水垢の正体は?お風呂に水垢ができる原因を解説!
お風呂にいつの間にかできて落としにくい、白いカリカリの水垢汚れには大きく2つの原因があります。
まずは水垢の原因は何なのか、敵の正体を知ることから始めましょう!
うろこ状の水垢は水道水が原因
お風呂の鏡や水道の蛇口などにつく、うろこ状の白い厄介な水垢汚れの原因は水道水です。
掃除をさぼっていなくても、乾燥と水濡れを繰り返せば、水道水に含まれるカルシウムやマグネシウムなどのミネラル成分が蓄積され水垢となります。
このミネラル汚れは金属なので、お風呂用の中性洗剤では落とせないのです。
硬い金属の付着を取り除くには、「削る」か「溶かす」かの2択しかありません。
ミネラル分の多い水質の地域に住んでいる場合は、特に蓄積が早くてやっかいです。
白い粉末状の水垢は石鹸カスが原因
乾燥すると少し粉っぽくなる白い粉末状の水垢は、石鹸カスが原因でできます。
皮脂・垢・石鹸が水道水のミネラル分と反応して、脂肪酸カルシウムや脂肪酸マグネシウムなどになったものです。
つまり、石鹸カスが脂肪と結びついてできる汚れなので、こまめに掃除をして油分を洗い流している場合は発生しません。
石鹸カスには油が含まれているため、放置するとカビの温床にもなります。
水垢の落とし方!お風呂にできた水垢は早めに落とすことが大切
お風呂にできた水垢は、次のような方法で早めに落とすことが大切です。
こすって落とす
石鹸カスによる少々の水垢汚れであれば、焦げ取りスポンジや固めのボディタオルなどでこすり落とせます。
石鹼カスの油分を溶かすために熱めのお湯をかけ、洗剤を塗り付けて5分ほど置き、スポンジで擦ります。
この時、絶対に強い力でこすらないことがポイントです!
繊維で引っかけて剥がすようなイメージで、滑らせるように優しく円を描きながら撫でます。
それで取れなければ、後述する酸を使った落とし方に切り替えます。
メラミンスポンジを使う
水垢は、メラミンスポンジを使って落とすこともできます。
水を含ませただけで使えるメラミンスポンジは、非常に手軽で人気があり、プロの掃除現場でも必ず使われる強力な時短アイテムです。
柔らかいスポンジに見えてかなり強力な研磨作用を持っているので、擦りすぎには注意が必要です。
特に陶器やプラスチックは傷がつきやすいので気を付けてください。
スポンジを潰さない程度の圧で、優しく密着させて使うようにしましょう。
泡立つタイプの洗剤を使うと、研磨力が抑えられます。
また、後述するクエン酸水を使った方法とも、相性が良いアイテムです。
歯磨き粉を使う
石鹸カスによる水垢汚れは、研磨剤の入った洗剤でも削り落とせます。
専用のクレンザーをわざわざ用意しなくても、歯磨き粉や後述する重曹で代用可能です。
クレンザーは粒子で擦って削るので、スポンジを使うとスポンジの中に粒子が取り込まれ、研磨効果が損なわれてしまいます。
そのため、ゴム手袋をした手で擦るか、ラップを丸めた物につけて優しく磨くようにするのがコツです。
新聞紙でこする
鏡などガラス面に付着した、石鹸カスによる軽度の水垢汚れなら、新聞紙でこするのも有効です。
こまめに掃除ができる場合は、手軽でコスパも良い方法ですね。
新聞のインクに含まれる油分が石鹸カスを溶かし、軽いコーティング効果を発揮するので、再付着や曇りの予防にもなります。
ただし、浴槽や洗い桶などのプラスチック製品や、大理石などに使用するのはやめましょう。
インクの成分は水に溶けるので、成分が残留したり色うつりする可能性があります。
うろこ状の水垢にはクエン酸、もしくはお酢を使う
ミネラルでできているうろこ状の水垢は、酸性のクエン酸やお酢で落とせます。
主成分のカルシウムが酸と反応することで水に溶けやすくなるからです。
クエン酸やお酢はアルカリ性の石鹸カスにも効果的です。
クエン酸小さじ1を水200ccに溶かし、水垢にかけながら、前述したメラニンスポンジで優しく擦るとスルスル溶けていきます。
5分ほどクエン酸水を塗り付けておくと、水垢が柔らかくなり簡単に取り除けます。
ただし蛇口などの金属面やガラスは、酸焼けを起こして変色する危険があるので、長時間放置せず充分にすすぎましょう。
これで落ちない場合は、酸性度の高い市販の水垢専用洗剤を使います。
それでも落ちないシリカスケール(シリカという金属でできた水垢)は、専門業者に依頼してください。
なお、ミネラル成分の多い硬水地域にお住まいの場合、どうしても水垢がつきやすくなります。
弱酸性のクエン酸や乳酸などの優しい成分のお風呂用洗剤を日常使いして、酷い水垢の蓄積を防ぎましょう。
白い粉末状の水垢には重曹を使う
柔らかい研磨作用のある重曹の粉は、石鹸カスを原因とした白い粉末状の水垢を削り落とすのに向いています。
成分は弱アルカリ性で皮脂汚れも落とせて、入浴剤に使うほど安全な成分です。
週に1回、入浴中の「ついで掃除」で、手桶・洗面器・シャワーホース・蛇口などを軽く擦っておくとツルツルに保てます。
浴槽のお湯を抜きながら、湯垢が付きやすい上部とふちだけでも重曹で撫でておくと、しつこい水垢が増殖することを防げます。
洗剤と違って、排水溝のぬめりの原因にならないのも嬉しいポイントです。
手が荒れやすい人は、ゴム手袋をして掃除してください。
水垢の予防法!いつも清潔なお風呂をキープするための普段のお手入れ
ざらざらした水垢部分は汚れが付着しやすく掃除の手間も倍増するため、次のような普段のお手入れで予防してしまうほうがはるかに簡単です。
- シャンプーなどの泡をしっかり洗い流す
- 入浴後に水切りワイパーやタオルでふき取る
- しっかり換気をする
詳しく説明するので、お風呂の後の習慣にして、楽してキレイを保ちましょう。
シャンプーなどの泡をしっかり洗い流す
水垢を予防し清潔なお風呂をキープするには、普段から髪や体を洗う時に飛び散った泡を、シャワーでしっかり洗い流します。
泡が石鹸カスの元凶だからです!
シャンプーのCMの男性のように、立ったままガシガシ洗って泡を跳ね飛ばさないよう、髪や体は座って静かに洗いましょう。
洗った後は、腰から下の壁と洗い場の床をぐるりと一周、シャワーで流します。
最後に入った人は、鏡・湯桶・シャンプーやリンスのボトル類・ラック類・風呂椅子なども、熱めのシャワーでざっと流しておきます。
汚していない場所はカビ予防のために、あえて濡らさないようにするのもコツです。
擦ったり洗剤を使ったりしなくても、シャワーで流すひと手間で石鹸カスとカビの発生が激減し、お風呂全体を洗剤で洗うのは月1で済みます。
次の人が気持ち良く使えるマナーとして、家族にも協力してもらいましょう。
入浴後に水切りワイパーやタオルでふき取る
水垢を予防するため、お風呂を最後に使った人は、流し洗いの後に水切りワイパーやタオルで水滴をふき取りましょう。
洗い流すだけで予防できるのは石鹸カスによる水垢のみで、ミネラルによる水垢を予防するには、乾く前に水滴を拭き取る必要があります。
ワイパーで水切りした後、マイクロファイバータオルで拭き上げると、ピカピカに磨き上げられて気持ちが良いです。
体を拭いた使用後のタオルで、ザっと拭き上げるだけでもOK!
また、吸水スポンジという便利な商品もあります。
使いやすいものを選んで毎日水気を取り除き、水垢汚れを防ぎましょう。
しっかり換気をする
水垢だけでなくカビを防ぐためにも、浴室は換気扇を回しっぱなしにして、24時間換気をしておくことが必要です。
その際に、ドアを10cmほど開けておくと換気効率が上がります。
窓だけで換気する場合も同じです。
ただし、浴室乾燥機や除湿器などを使って乾燥させる場合は、少し注意が必要です。
カビ対策としては大変有効なのですが、事前に室内の拭き上げでしっかり水気を取り除いておかないと、頑固な水垢を作り出してしまいます。
私がお掃除の仕事で入ったお宅でも、拭き上げをせず毎日カラカラに乾燥させることを繰り返していたお風呂がありました。
そのお風呂の水垢は、サンダーをかけても取り切れないくらいの「ラスボス級」でした…。
カビの生育サイクルを考えても、カビ対策のための温風乾燥は、週1回くらいで充分です。
24時間換気扇を回しても電気代は13円ほどなので、ぜひお風呂の換気をしてください。
まとめ
本記事では、お風呂場の白いウロコ状の水垢汚れと、こびりついて落ちにくい石鹸カスの効果的な落とし方や予防方法をお伝えしました。
落としにくい水垢汚れも、正しい知識を味方につければ、楽々撃退!
ついでにカビ予防もできますよ。
ぜひ本記事を参考に水垢のないピカピカのお風呂を保ち、寛ぎのバスタイムを満喫してくださいね。
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