猫が食べてすぐ吐く原因と対策!即病院へ行くべき症状もご紹介!
猫はもともと吐くことが多い動物です。
しかし、病気が原因で吐くこともあり、即病院へ行くべき症状の時もあります。
本記事では、猫が食べてすぐ吐く原因と対策、病気かを見きわめる方法も紹介します。
猫が食べてすぐ吐くことでお困りの方は参考にしてくださいね。
猫が食べてすぐ吐くのはなぜ?猫が吐く原因
猫が食べてすぐ吐くのには5つの原因があります。
- 胃の中に毛玉がたまっている
- 食べ過ぎ・早食い
- 中毒性のあるものを食べた
- 病気
- ストレス
1. 胃の中に毛玉がたまっている
猫が吐くのは、胃の中に毛玉がたまっているからです。
猫は自分の体を舐めて毛づくろいをするため、一緒に抜け毛を飲み込んでしまいます。
猫の舌には小さな突起が沢山あり、そこに抜け毛が絡みつきやすいのです。
飲み込んだ毛は、便と一緒に出るのが普通です。
しかし、毛の量が多いと胃の中で固まり、できた毛玉を吐くことがあります。
2. 食べ過ぎ・早食い
猫が食べてすぐ吐くのは、急いで食べたことにより食べ過ぎたり、早食いをして消化しきれなかったりするためです。
ドライフードの場合は、食べたものが胃の中で水分を吸収し、ふやけて膨張します。
吐いたものが消化されていない場合は、胃に到達するまでの間に食道に詰まってしまうのです。
3. 中毒性のあるものを食べた
猫にとって中毒性のある、洗剤・殺虫剤・除草剤などの薬剤がついたものを食べると、吐いてしまいます。
ほかに、食べ物や植物にも猫にはよくないものがあります。
- ネギ類
- チョコレート
- アボカド
- レーズン・ぶどう(肝機能障害の危険がある)
- ユリなどの植物
これらは猫にとって、中毒性があるため注意が必要です。
4. 病気
猫が吐くことで考えられる病気には次のようなものがあります。
- 感染性、炎症性腸疾患
- 膵炎(すいえん)
- 腫瘍
- 腸閉塞
- 腎機能不全・肝機能不全
- 植物アレルギー
- 中毒(急性、慢性中毒)
- 糖尿病
- 甲状腺機能亢進症
日頃から猫の様子を気にかけておき、いつもと違う気になる症状がある場合は、早めに動物病院での受診をおすすめします。
5. ストレス
猫もストレスが原因で吐くことがあります。
例えば、次のようなことが猫のストレスになります。
- 引っ越しや模様替えなどの飼育環境の変化
- 来客が多いなど、猫が日中落ちついて過ごせない
- 新たに違う動物を飼いだしたことによる不安
- 飼い主さんの家族構成の変化でかまってもらえなくなった
猫が食べてすぐ吐く時の対策5選
猫が食べてすぐ吐く時にはどうしたらよいのか、すぐできる対策を5つ紹介するので参考にしてください。
- 食事の回数を増やす
- 多頭飼いの場合は食事する場所を離す
- キャットフードを変える
- 早食い防止の皿を使う
- 病気の疑いがある場合は動物病院に相談する
それぞれ詳しく解説します。
1. 食事の回数を増やす
早食いで吐いてしまうときは、一回に与える量を少なくし、食事の回数を増やすなどの工夫をしましょう。
猫が空腹によって吐く場合にも、食事の回数を増やします。
その場合一日の摂取量は増やさずに、一回に与える量を減らして、何回かに分けて与えてみましょう。
2. 多頭飼いの場合は食事する場所を離す
多頭飼いの猫が食べてすく吐く場合は、食事をする場所を離しましょう。
違う猫が横取りして食べてしまい食べられなかったり、取られないために早食いになったりするからです。
猫の年齢によって食事量や栄養も異なるため、食事場所を離すことで、肥満防止の効果もあります。
3. キャットフードを変える
ドライキャットフードを食べている猫が食べてすぐ吐く場合は、丸飲みしにくいものや胃の中で溶けやすいものに変えるのがおすすめです。
吐き戻しを軽減する目的で作られたフードもあります。
4. 早食い防止の皿を使う
早食い防止の皿を使うと、猫が食べてすぐ吐くことを防げます。
すぐ食べ物を食べられないよう、皿の中にいくつも突起が付いたものです。
また、猫は下を向いて食べると胃が高い位置になるため、逆流して吐くことが多くなります。
これは、猫の食道が真っすぐな構造で胃に届くのに時間がかかるからです。
食べる姿勢が低くならないように、高さのある皿を使用したり、皿を置く台を用意したりしましょう。
5. 病気の疑いがある場合は動物病院に相談する
猫が吐いたときには病気の疑いもあることから、いつもと様子が異なる場合には、動物病院に相談します。
そのためにも、日頃から猫がどんなときに吐きやすいのか、吐いた時の状態を知っておきましょう。
猫が吐いた時に注意したいこと!こんな時はすぐに動物病院へ!
猫が吐いた時に注意すべきポイントを紹介します。
次のような症状があった時には、すぐに動物病院へ連れて行きましょう。
- 繰り返し吐く
- 透明な液体や白い泡を吐く
- 食事の量が減った
- 吐いたものがピンク色・赤茶色
- 吐いたものに異物が混ざっている
- 吐いたものが便の匂いがする
- 下痢や発熱、けいれんを伴っている
それぞれ詳しく解説します。
繰り返し吐く
何度も繰り返し吐く時は、腸閉塞・慢性腎臓病の疑いもあるため、すぐに動物病院へ連れていきましょう。
食べ物以外の誤飲や中毒の場合もあるほか、感染性疾患も疑われます。
透明な液体や白い泡を吐く
透明な液体や白い泡を吐くときも、動物病院へ連れて行ったほうがよい場合があります。
透明な液体や白い泡は胃液で、空腹が原因で吐くこともありますが、異物を誤飲して吐くこともあるため注意が必要です。
食事の量が減った
食事の量が減ったら、猫が誤飲している場合や毛球症の場合があるので、動物病院へ連れて行きましょう。
誤飲の場合は、食道に詰まって吐けないことが原因で食べられない可能性があります。
毛球症により食事の量が減った場合には、よだれが出やすいので、猫の様子をよく見てあげましょう。
吐いたものがピンク色・赤茶色
吐いたものがピンク色や赤茶色だったら、動物病院へ連れて行きます。
口の中が出血している可能性があるほか、歯周病や口腔内の腫瘍、肺の機能不全による肺水腫なども考えられるからです。
吐いたものが赤茶色の場合は、胃や十二指腸での出血かもしれません。
潰瘍や腫瘍などが原因でおこる場合もあり、猫の命に関わることもあるので、早めに受診しましょう。
吐いたものに異物が混ざっている
猫が吐いたものに異物が混ざっていたら、動物病院へ連れていきましょう。
食べ物以外の、ビニール・布・おもちゃ・ゴムなどの異物を飲み込んだ影響から吐いてしまうこともあるからです。
猫が遊んでいて誤って飲み込んでしまうのを避けるため、日頃からこれらのものを猫の届かない場所に置いておく配慮も大切です。
吐いたものが便の匂いがする
猫が吐いたものから便の匂いがするときは、腸閉塞の可能性があるため、すぐに病院へ連れていきます。
食べ物以外のものを誤飲したときに起こりやすいので注意しましょう。
下痢や発熱、けいれんを伴っている
猫が吐いただけでなく、下痢や発熱・けいれんといった症状もある場合は、動物病院へ連れて行きます。
猫には良くない自然毒、ナス科の植物などを食べると嘔吐や下痢、けいれんを起こしやすいです。
植物に含まれる成分のアルカロイドが悪影響を及ぼします。
ほかには、猫の熱中症の可能性もあるので注意が必要です。
熱中症の場合は猫の元気がなく、呼吸も荒くなりふらついて歩くなどの症状も見られます。
いつもと吐いたときの様子が違う場合は気をつけましょう。
まとめ
猫が食べてすぐ吐く原因と対策、病気かを見きわめる方法を紹介しました。
飼い猫が食べたものをすぐ吐いてしまうと心配ですよね。
猫が食べてすぐ吐くのにはさまざまな原因があり、早食いやストレスなどのほか、病気によることもあります。
吐いた後に元気がなくぐったりしているなどの症状が見られた場合は、早めに動物病院に連れて行きましょう。
本記事を参考に猫のすぐ吐く原因を知り、対処法を試してくださいね!
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