玉ねぎ栽培の方法は?栽培スケジュールとあわせてご紹介!
サラダや煮込み料理とあらゆる料理に大活躍の玉ねぎが家庭菜園で栽培できたら、家計は大助かりですよね。
しかし、「玉ねぎを栽培したいけど、方法がわからない…」とお困りではないですか。
実は、玉ねぎは家庭菜園が初心者でも、簡単に栽培できる野菜です。
本記事では、玉ねぎの基本的な栽培方法や栽培スケジュールをご紹介します。
玉ねぎの栽培方法でお悩みの方は、ぜひ参考にしてくださいね。
玉ねぎはどう栽培する?まずは栽培スケジュールをチェック!
玉ねぎを栽培するには、計画的に栽培のスケジュールを組むことが欠かせません。
ここからは、玉ねぎの栽培スケジュールについて確認していきましょう。
種まきは9月頃
玉ねぎの種まきは、一般的に9月頃です。
しかし、品種や地域によって9月上旬から10月初旬までと種まきの適期が違うので注意してください。
種まきが早過ぎると、花茎が伸びてしまう「とう立ち」の可能性が高くなり、遅過ぎると苗が細すぎて寒さで枯死しで越冬ができなくなるからです。
購入した種袋に記載されている種まき時期を必ず確認しましょう。
苗の植え付けは11月頃
玉ねぎの植え付け時期は、一般的に11月上旬から11月下旬です。
ただし、種まき時期や育成状態によって、植え付け時期が11月から12月上旬に延びる場合もあります。
畑に苗を植え付ける前の約2ヶ月の間に、土づくりをしっかりとしておきましょう。
収穫は3月下旬から6月頃と早晩性で異なる
玉ねぎの収穫時期は、品種によって異なります。
- 極早生・早生種:3月中旬から4月まで
- 中生・晩生種:5月下旬から6月下旬
もし長期間にわたって玉ねぎを収穫したい場合は、栽培期間の違う品種を同時に育てるのも良いですね。
玉ねぎ栽培の方法は?7ステップに分けてご紹介!
玉ねぎ栽培の7ステップは以下の通りです。
- 苗床の準備
- 種まき
- 間引きと除草
- 土づくり
- 苗の植え付け
- 追肥と除草、水やり
- 収穫
1. 苗床の準備をする
まずは、種をまくための苗床の準備に取りかかります。
玉ねぎの苗は、肥沃で排水のよい場所で育てましょう。
また、玉ねぎは酸性土壌に弱い性質のため、土の酸性度の調節も必須です。
種をまく2週間前に、1㎡あたり堆肥は2〜3㎏、苦土石灰をおよそ100g投入して、畑を耕してください。
そして、種をまく1週間前には、化成肥料(窒素-リン酸-カリの含有率が8-8-8)を1㎡あたり60〜100g程度を施して耕し、畝を作ります。
畝の表面は板などを使って平らにならしておきましょう。
手軽に発芽や苗の管理をしたいなら、育苗ポットやセルトレイの利用もおすすめです。
2. 種をまく
苗床の準備が完了したら、種をまきます。
畝に8㎝程度の間隔で浅い溝を作り、種が重ならないように等間隔で条まきをしてください。
発芽までは7日程度かかり、その間に土が乾燥すると発芽しにくくなります。
種をまいた後は土が乾かないように、適切な水やりをすることを忘れないようにしましょう。
もみ殻をまいたり、不織布をベタ掛けしたりするのも乾燥対策におすすめです。
また、玉ねぎの種は光嫌性種子のため、発芽の時に光を必要としません。
種まき後は、遮光シートなどで全体を覆い4、5日は日陰に置いてください。
種まきをしてから、およそ10日から2週間で生え揃います。
生え揃ったら日当たりの良い場所に移動して、土が乾いたら水やりをしましょう。
3. 間引きや除草をする
玉ねぎの間引きは2回で、間引きの目安は下記の通りです。
- 1回目:出てきた芽が伸びてきた頃
- 2回目:葉が2枚に増えた頃、株間を最低でも1㎝は取るように間引きする
間引く苗はとても細いので、乱暴に扱うと残す苗を傷めてしまいます。
間引く際は残す苗の株元を手で軽く押さえ、葉や根を傷つけないように優しくゆっくりと引き抜くようにしましょう。
また、植え付けまでの間に雑草が生えてきたら、雑草に養分を取られないように除草も必須です。
4. 土づくりをする
苗の植え付けの適期は11月〜12月上旬なので、植え付けの1〜2週間前から土づくりの準備をしましょう。
植え付ける畑の1㎡あたりに、堆肥2㎏と化成肥料(N-P-K=8-8-8)100g程度、熔性リン肥50g程度を投入し、よく耕します。
耕すのに充分な土量が期待できない場合は、ホームセンターなどで野菜の培養土などを購入して足すのも良いでしょう。
畝を立てる時は以下の2点に気をつけてください。
- 南北方向の日当たりの良い場所を選ぶ
- 畝の大きさの目安は、幅70〜80cm、高さ15cm
あまり幅を広く取ると、真ん中辺りの玉ねぎの管理がしにくくなってしまいます。
自分が管理しやすい幅にしましょう。
5. 苗を植え付ける
良い玉ねぎの苗かどうかは以下の3つをチェックしてみてください。
- 根が白くよく伸びている
- 草丈が25〜30cmある
- 茎の太さが7〜8mm、鉛筆の太さくらい
株間・条間ともに、12〜15㎝の間隔を空けて苗を植え付けてください。
栽培中の除草の手間を最小限にしたい場合は、畝立て時にビニールマルチを使用するのがおすすめです。
6. 追肥したり除草したりする
苗を植え付けた後も、追肥や除草も欠かせません。
玉ねぎを大きく結球させるために、肥料は必須です。
追肥のタイミングは種によって異なりますが、2月上旬頃と3月中旬頃の2回です。
どれだけ遅くとも、3月下旬までには済ませておきましょう。
雑草を放置すると土の養分や水分を奪われ、玉ねぎに日が当たらなくなってしまいます。
病原菌の温床になる場合もあるので、除草をこまめにやりましょう。
水やりは、玉ねぎを美味しく大きくするためには欠かせない要素です。
玉ねぎの根張りは浅いため乾燥に弱く、また水をやり過ぎると球が腐ってしまいがちなので、適切な水の管理がとても重要です。
玉ねぎが肥大し始める4月下旬からは、特に水切れに注意しましょう。
7. 収穫する
玉ねぎの収穫時期は、早生品種で5月、晩生品種で6月下旬頃と言われています。
玉ねぎの収穫サインは、葉が倒伏しているかどうかです。
全体の約8割程度の葉が倒伏していたら、よく晴れた日を見計らって収穫しましょう。
まとめ
玉ねぎを栽培する方法は、品種や地域、農法、肥料の違いによりさまざまです。
玉ねぎの栽培は、種まきの時期を外したり、水やりを間違えたりすると難しいと言われがちです。
しかし、栽培スケジュールを把握してコツさえ知れば、初心者でも家庭菜園で玉ねぎが栽培できます。
本記事を参考に玉ねぎを栽培して、美味しい玉ねぎをご家庭で収穫してくださいね。
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