【ペットを飼う覚悟】飼い主の責任と必要な条件を解説
「ペットと一緒に暮らせたら、1日の疲れも癒やされるかも…」
動物が好きな人なら、一度はペットとの生活に憧れますよね。
しかし、昨今ではペットに関する虐待や近隣トラブルなど、さまざまな問題が多く発生しています。
本気でペットを飼いたいのであれば、ペットを取り巻くさまざまな状況にも対処する覚悟が必要です。
本記事では、ペットを飼いたい人に向けて、飼い主の責任と飼い主になるために必要な条件について解説していきます。
これからペットを飼いたいと思っている方は、ぜひ参考にしてくださいね!
可愛いだけでは飼う覚悟が足りない!ペットの一生は飼い主次第
「可愛いから飼いたい」という安易な理由でペットを飼うのであれば、ペットを飼う覚悟が足りないといえます。
ペットが幸せな一生を過ごせるか否かは、飼い主次第です。
ペットを飼うということは、大切な「いのち」を預かるということであり、飼い主にはペットが暮らしやすい環境を与える義務があります。
例えば、ペットの健康に留意した食生活や、ペットがストレスなく快適に暮らせる住居環境を整えることが必要です。
また、飼い主は自分の体調が悪くなった場合でも、ペットの世話は休めないということを理解しておかなければなりません。
ペットの一生は飼い主である自分にかかっているのだと覚悟した上で、今一度ペットを飼うことを考えてみましょう。
ペットを飼う覚悟ができてる?飼い主になるために必要な責任
ペットを飼うのであれば、責任をもってペットを飼う覚悟が必要です。
飼い主になるために必要な責任は5つあります。
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- 寿命が尽きるまで責任をもって飼う
- 病気や感染症の予防を怠らない
- むやみに繁殖させない
- 近隣へ迷惑をかけない
- ペットの身元がわかるようにする
1つずつ見ていきましょう。
1. 寿命が尽きるまで責任をもって飼う
ペットを飼うのであれば、そのペットの寿命が尽きるまで飼い続ける責任があります。
ペットの寿命は犬や猫を例にすると、適正な飼育をしているのであれば10年以上、長生きの場合は20年以上長生きする場合もあります。
その間、給餌や給水・トイレ掃除・快適な生活環境の維持・ペットの健康管理、さらに犬を飼っている場合は散歩も毎日欠かさず続ける必要があります。
ペットも高齢になれば人と同じように認知症や老衰になる可能性もあります。
飼い主になるからには、ペットの寿命が尽きるまで責任をもって飼い続けましょう。
2. 病気や感染症の予防を怠らない
飼い主は、ペットの病気や感染症の予防を怠らないという責任があります。
ペットがかかる病気にはさまざまな種類があり、感染すると命に関わる恐れがある病気も含まれます。
その中には人間と動物のどちらも感染する病気もあるため、ワクチンを接種して体内に抗体を作る必要性があります。
しかし、ワクチンによって作り出された免疫は一生続くわけではなく、短期間で無くなってしまいます。
飼い主は定期的に予防接種を受けさせて、病気や感染症からペットを守ってあげましょう。
3. むやみに繁殖させない
ペットを飼うのであれば、むやみに繁殖させないことも飼い主の責任です。
特に猫は非常に繁殖力が強い動物で、交尾すれば確実に妊娠するといわれ、1度の出産で4〜8匹出産するといわれています。
飼い主には、ペットが出産した子も飼育する責任があるため、むやみに繁殖させないためにも、不妊手術や去勢手術を受けさせるようにしましょう。
4. 近隣へ迷惑をかけない
ペットの飼い主は、ペットが近隣へ迷惑をかけないよう管理する責任があります。
飼い主にとっては可愛いペットでも、近隣にとっては下記のような迷惑をかけている場合があります。
- ペットの鳴き声などの騒音
- ペットの体臭や糞尿の始末で起こる悪臭
- ペットの被毛によるトラブル
普段から犬が吠えないようにしつけたり、ペットの臭いや被毛に配慮したりして、近隣へ迷惑をかけないようにしましょう。
5. ペットの身元がわかるようにする
ペットを飼ったら、ペットの身元がわかるような工夫をすることも飼い主の責任です。
例えば、「猫が窓を開けた隙に外に逃げ出してしまった」「犬が散歩の途中でいなくなった」という場合、見つけるのはとても大変ですよね。
ペットが迷子になったときの対策として、迷子札などを首輪につけたりマイクロチップを埋め込んだりしておくと、飼い主が特定できます。
飼い主は、ペットが迷子になって慌てないためにも、責任をもってペットの身元がわかるようにしておきましょう。
ペットを飼うためには覚悟が必要!その条件とは?
ペットを飼うのであれば、以下の7つの条件を満たす覚悟が必要です。
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- ペットが飼える生活環境
- ペットを飼うことに家族全員が合意
- 動物アレルギーがある家族がいない
- ペットの世話をできる体力がある
- ペットにかかる費用を考慮
- 転勤や引越しても飼育が続けられる
- 飼えなくなった場合のことを考えておく
それぞれについて詳しく解説していきましょう。
1. ペットが飼える生活環境であること
ペットを飼うために必要な条件は、まず第1にペットが飼える生活環境であることです。
アパートやマンションなどの集合住宅ではペット禁止の物件も多いため、自己判断でペットを飼い始めるとトラブルの元にもなりかねません。
他にも、部屋の広さや住居周りの環境など、ペットの飼育に適しているか慎重な判断が求められます。
2. ペットを飼うことに家族全員が合意していること
同居している家族全員がペットを飼うことに合意していることも、ペットを飼う条件の1つです。
例えば、家族と同居している中でペットを飼うことになれば、自分が家にいない時には家族の誰かにペットの世話をしてもらうことになります。
しかし、家族の1人でも「動物の世話は無理」と拒否してしまえば、迎え入れるペットのためにも断念せざるを得ません。
ペットを飼うには家族全員の理解と協力が必要不可欠です。
家族全員が賛成する環境が整ってから、あらためてペットを飼うことを考えましょう。
3. 動物アレルギーがある家族がいないこと
動物アレルギーがある家族がいないことも、ペットを飼う条件の1つです。
動物アレルギーの症状には、くしゃみや鼻水などのアレルギー性鼻炎、皮膚の痒みや湿疹などのアトピー性皮膚炎、他にも気管支喘息などがあります。
せっかくペットを飼い始めても、家族に動物アレルギーの症状が現れた場合、可愛いペットを手放すことにもなりかねません。
本気でペットを飼うことを考えているのであれば、まずは家族にアレルギー検査を受けてもらうか、アレルギーの有無を確認しておきましょう。
4. ペットの世話を欠かさずできる体力があること
ペットを飼う条件には、ペットの世話を欠かさずできる体力があることがあげられます。
犬や猫の寿命は10年以上と紹介しましたが、その間飼い主は、餌やりや糞尿の始末・散歩などのペットの世話を毎日続けなければなりません。
しかし、ペットが長生きすればするほど飼い主も年齢を重ねることになり、ペットの世話ができる体力の維持が難しくなることもあり得ます。
10年以上の長い期間、ペットの世話を欠かさずできる体力があるか、よく考えてペットを飼う決断をしましょう。
5. ペットにかかる費用を考慮すること
ペットにかかる費用を考慮することも、ペットを飼う条件にあげられます。
ペットの飼い主は、毎日の餌代やペット用品の他にも、感染症予防のためのワクチン接種や、不妊・去勢手術・病気やケガの治療費などがかかります。
いざペットを飼い始めて「こんなにお金がかかるの?」と経済的に行き詰まらないためにも、ペットにかかる費用をあらかじめ考慮しておきましょう。
6. 転勤や引っ越しても飼育が続けられること
転勤や引っ越しても飼育が続けられることも、ペットを飼うために必要な条件です。
転勤先までペットを連れて行くつもりであっても、引っ越し先の物件がペット不可であれば、連れて行くことはできなくなります。
置き去りにされたペットは動物保護センターへ向かい、そこで引き取り手が見つからなければ殺処分されてしまいます。
転勤はやむを得ない事情ではありますが、予測できることでもあります。
ペットを飼う時には転勤や引っ越してもペットの飼育が続けられるか、よく考えてペットを迎える決断をしましょう。
7. 飼えなくなった場合のことを考えておくこと
ペットを飼うためには、ペットが飼えなくなった場合のことを考えておくことも条件の1つです。
健康な体であっても、不慮の事故や予期せぬ病に侵されて入院する事態や、最悪の場合にはペットより先に亡くなることもあり得ます。
ペットを飼うということは、飼えなくなった場合のことまで考えておかなければなりません。
- 入院中に一時的にペットを預かってくれる人
- 飼い主の代わりに世話をしてくれる人
- 最後まで可愛がってくれる人
信頼してペットを任せられる人を見つけて、いざという時のためにペットのことをお願いしておきましょう。
まとめ
動物好きな人なら、可愛いペットと暮らして癒されたいと思いますよね。
本記事では、ペットを飼いたい人へ向けて、飼い主の責任と飼い主になるために必要な条件について紹介してきました。
ペットの一生は、飼い主の覚悟次第で幸せになるか否かが決まってしまいます。
ぜひ本記事を参考に、ペットの幸せを最優先する素敵な飼い主になってくださいね。
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