ラディッシュの育て方の流れ|土寄せの効果やしないとどうなるかも解説
「ラディッシュを自分で育てて食べてみたい!」
そんな時、育て方を知らないと何から始めればいいのかわかりませんよね。
実は、ラディッシュを育てるのはそれほど難しくはないんですよ。
本記事では、ラディッシュの育て方から土寄せの効果まで詳しく紹介します。
家庭菜園でラディッシュを育ててみたい人は、参考にしてくださいね。
ラディッシュ栽培の基本をおさらい
まずはラディッシュ栽培の基本をおさらいしましょう。
ラディッシュを育てる大きなポイントは以下の2点です。
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- ラディッシュの特徴
- ラディッシュの栽培時期
詳しく説明します。
ラディッシュの特徴
ラディッシュはアブラナ科のダイコン属で、和名では二十日大根(ハツカダイコン)と呼ばれています。
総丈は20〜30センチぐらいになり、丸や楕円形の根が2〜4㎝程度の大きな実に育つのが特徴です。
大根の仲間なので、ラディッシュの葉と大根は似ています。
品種によって、白・紅白・黄色・紫・黒などさまざまな色がありますが、一般的には赤が多いです。
また、ラディッシュは、種まき後20日ぐらいで収穫ができるので二十日大根と呼ばれています。
収穫には春・夏で1ヵ月ぐらいかかり、秋・冬では1〜2ヵ月ぐらいかかります。
プランター栽培でも深さをあまり必要としないため、場所を取らずに栽培できるのがメリットです。
短期間でラディッシュが収穫できるので、野菜作りの初心者におすすめです。
ラディッシュの栽培時期
ラディッシュは大根の仲間なので、大根と同じように日当たりと風通しがよく涼しい気候が栽培時期に適しています。
ラディッシュ栽培に適した気温は17〜20℃です。
3〜5月、9〜10月が栽培に適した時期で、ラディッシュの発芽はおよそ1週間ぐらいです。
6〜8月、11〜2月など真夏や真冬以外の時期がラディッシュ栽培に適しています。
ラディッシュの育て方の流れ
そもそもラディッシュはどのように育てるのでしょうか?
ここでは5つの工程を分かりやすく説明します。
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- 土作り
- 種まき
- 間引き
- 追肥・土寄せ
- 収穫
詳しく説明します。
1. 土作り
ラディッシュは種をまいて収穫するまでの期間が短いので、土作りが大切です。
ラディッシュをプランターで栽培する場合は、野菜用の培養土を使用すると便利でしょう。
培養土とは、すでに基本用土と補助用土、肥料などが合わさっている土のことです。
ラディッシュを畑で栽培するときは事前に土を耕す必要があり、土が酸性なら植え付け2週間前には石灰を入れます。
その後1週間ぐらいで、完熟堆肥や元肥を足して土に混ぜると、ラディッシュの栽培に適した土質になるでしょう。
土中の酸度は、市販の酸度測定液で簡単に調べることができますよ。
肥料に窒素が含まれているとアンモニアガスが発生しやすくなるので、肥料を使用するときは気をつけましょう。
消石灰・苦土石灰でなく有機石灰を使えば、アンモニアガスの発生を防げます。
なお、時間がない場合は石灰に有機石灰・有機肥料・完熟堆肥などを使用すれば、土作りに時間をかけずに種まきや植え付けができるので時間短縮になります。
土がかたいと実が丸くならない原因になるので、しっかりと耕しましょう。
2. 種まき
ラディッシュの種まきには春と秋が適しています。
発芽適温は15〜25°C、生育適温は15〜20°Cの涼しい時期です。
ラディッシュは種まき期間が長いので、1度に種まきをせずに時期をずらしてまくと何回も収穫が楽しめます。
ラディッシュをプランターで栽培する場合は「すじまき」といわれるまきかたが適しています。
すじまきとは、1㎝間隔に掘った溝に種をまく方法です。
すじまきをする場合はまず、プランターの底に鉢底石と培養土を順番に入れましょう。
プランターにすべての土を入れ終わったら、1cm程度の深さの溝を掘り、およそ1cm間隔で種をまきます。
種をまいたら溝の両端を指でつまむようにして土をかぶせ、優しく抑えたら完了です。
種同士の間隔を空ければ、根詰まりや実の生育が悪くなるのを防げるでしょう。
間隔を空けておくと、ラディッシュが育ってきたときに隣の実とぶつからないので丸い形になりやすいのです。
プランター栽培での水やりは、底から水が流れ出るくらいの量をあげましょう。
また、発芽前には土の乾燥に気をつける必要があります。
プランター栽培では日当たりも大切なので、置き場所をよく選びましょう。
3. 間引き
ラディッシュが育って双葉が開いてきたら、3㎝間隔に間引きします。
生育のよい苗を残し、悪い苗を間引きしましょう。
間引いた苗はサラダなどで食べられます。
間引き後は苗が倒れないように、土を寄せて支えてあげましょう。
2回目の間引きは、本葉が2〜3枚に育ってきたら行います。
およそ6㎝間隔に間引きするのがいいでしょう。
間引きをすることで、残された苗に栄養がいき元気に育ちやすくなります。
また、間隔が広いとラディッシュが隣の実とぶつからず成長できるので、大きく育ちやすいのもメリットです。
4. 追肥・土寄せ
苗の生育の様子を見ながら追肥しましょう。
追肥はラディッシュの本葉が5枚ほどになってきたら、2回目の間引き後に固形の科学肥料を10g程度まくのがおすすめです。
または、薄めた液体肥料を水やり代わりにあたえるのもいいでしょう。
液体肥料で水やりをする場合は、1週間に2回ほど追肥するのが理想的です。
土寄せとは、間引き後に苗の株元に土を寄せることです。
苗の根元に両側から軽く土を寄せて、倒れないように支えるのが目的です。
1㎝程度の土を寄せることで株元が安定し、根の数が増えることで栄養が行き渡りやすくなるのです。
5. 収穫
ラディッシュの収穫時期は、種まき後27〜30日が経過し本葉が6〜7枚になり、根の大きさが2〜3㎝程度に育ってきた頃です。
土の表面に丸く育った根が現れたら、手でつまんで収穫できます。
畑などで多くのラディッシュを収穫するときは、軍手などを使用して収穫すると、手の保護になるのでおすすめです。
収穫時は、根に近い葉の元をまとめてつかんで抜くとやりやすいでしょう。
収穫時期が過ぎてしまうと、ラディッシュの実の水分が失われてみずみずしさがなくなり、スカスカの状態になってしまいます。
大根と同じようにスが入った状態になり、実の表面が割れてしまうことも。
実がスカスカになったり、表面が割れてしまったりすると味が悪くなるので、早めの収穫がおすすめです。
ラディッシュの収穫に適した状態を見極めましょう。
ラディッシュの土寄せの効果は?しないとどうなる?
ラディッシュ栽培で土寄せは大切な行程です。
ここからはラディッシュの土寄せの効果と、土寄せをしない場合はどうなるのかについて解説します。
土寄せの効果
土寄せには、苗の根元がぐらつかないように支える効果があります。
土寄せをすることで、根の数が増えて栄養が行き渡りやすくなるのです。
結果としてラディッシュがよく育ち、大きな実になります。
間引きをした後に土寄せをしないまま苗が大きくなると、根が育たないことがあります。
根の生育を妨げないように、苗の根元周りに1㎝程の土を寄せておきましょう。
土寄せしないとどうなる?
土寄せをしないで育った苗は、大きな実にならないことがあります。
間引きをした後に土寄せをしないで苗が大きくなると、根が思ったような太さになっていないことも。
根が太く生育していないとラディッシュがしっかりと成長しません。
根がぐらついていると丈夫に育たないため、栄養不足になりやすく実が大きくならないのです。
ラディッシュ栽培では、実をならせるためにも土寄せは大切な工程です。
まとめ
ラディッシュをせっかく育てるなら、大きな実をたくさん収穫したいですよね。
土寄せをすることで苗が安定し、栄養が行き渡り大きな実のを収穫しやすくなります。
本記事では、ラディッシュの効率的な育て方や土寄せの効果などについて詳しく解説しました。
これからラディッシュを栽培しようと思っている方は本記事を参考に、おいしいラディッシュをたくさん育ててくださいね。
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