犬がシニアになってから抜け毛がひどい!毛が抜ける原因と対処法
犬の毛並みは、健康状態を把握できるポイントです。
しかし、愛犬の毛がある日突然抜けてしまい、心配になることも。
本記事では、シニア犬になってから毛が抜けたときに考えられる原因や、対処法を紹介します。
愛犬の抜け毛がひどくて心配な方は参考にしてくださいね。
犬の毛の役割
犬の毛には、体温を調節する役割と、外部の刺激から皮膚を守る役割の2つがあります。
犬の皮膚を覆っている毛のことを「被毛」と言い、被毛は夏と冬で異なる役割を果たします。
夏は暑さ軽減のために抜け、冬は寒さに耐えるために生えてくるのが特徴です。
人が体温を衣類で調節するのと同様、犬や動物は被毛によって体温の調節をしているのです。
(参考サイト:松波動物病院メディカルセンター)
シニア犬の抜け毛の原因
では、なぜシニア犬の抜け毛は起こるのでしょうか?
抜け毛の主な原因は5つあります。
換毛期
ストレス
老化現象
皮膚の病気
その他の病気
詳しく紹介します。
換毛期
シニア犬の抜け毛は、「換毛期」が原因の1つとして考えられます。
犬は年に2回、春と秋に換毛期が訪れ、抜け毛が多くなります。
換毛期による抜け毛は、自然な抜け毛であるため病気の心配はありません。
愛犬の抜け毛が換毛期によるものと考えられる場合は、ひとまず様子を観察しましょう。
(参考サイト:Honda Dog)
ストレス
シニア犬の抜け毛には、ストレスが大きく関係していることが考えられます。
ストレスによる抜け毛には、精神的なものと身体的なものがあります。
精神的なものによる抜け毛は、自分の身体を舐めて落ち着かせる習慣があるため、前足や太ももなどの一部分のみに見られることが多くあるのが特徴的。
一方、身体的なものには、身体全体の毛が薄くなったり、手術の際に刈った跡の毛がなかなか生えてこなかったりします。
部分的に抜け毛が目立った場合はストレスを疑い、ストレスの原因を取り除いてあげましょう。
老化現象
老化現象により犬も毛が抜けることがあります。
シニア期になるにつれて毛が細くなり、皮膚の機能が低下することで、薄毛になりやすくなるのです。
ただし、人間の老化現象による抜け毛と比較すると、なんとなく薄毛になったぐらいでそれほど重症ではありません。
そのため、シニア犬にひどい抜け毛が見られる場合は、何らかの病気による可能性が考えられます。
抜け毛がひどい場合には、早めに動物病院へ受診しましょう。
皮膚の病気
シニア犬の抜け毛の原因として、皮膚の病気も考えられます。
皮膚のバリア機能の異常や、毛包や起毛部分などに原因があると抜け毛が起こります。
皮膚の病気による抜け毛は2種類に分類され、1つはアトピー性皮膚炎によるもの、もう1つは毛の根元に見られる細菌感染によるもの。
アトピー性皮膚炎による抜け毛は、犬が痒みを感じて掻きむしるため、かじったり毛がちぎれたりします。
細菌感染による抜け毛の場合には、皮膚がダメージを受けることで、湿疹やカサブタ、ポツポツしたものができるのが特徴です。
まずは、抜け毛に対する原因の特定を行った上で、皮膚の病気に合わせた治療が必要です。
その他の病気
シニア犬の抜け毛は、その他の病気が原因なことも。
加齢によって、ホルモンの病気のリスクが高まるため、抜け毛を起こしやすくなります。
たとえば、ホルモンによる病気には「副腎皮質機能亢進症」や「甲状腺機能低下症」などがあります。
腹部や背中の毛がまんべんなく薄くなることが特徴的です。
病気による抜け毛の場合には、皮膚や被毛の検査以外に全身の検査を行い、原因疾患に適した治療が最善です。
シニア犬の抜け毛への対処法
シニア犬の抜け毛に気づいたとき、どのような対処法があるのでしょうか?
対処法は4つあります。
動物病院を受診する
清潔な環境を整える
こまめに毛の手入れをする
シニア犬に適した食事にする
詳しく説明します。
動物病院を受診する
シニア犬の抜け毛に気づいたら、動物病院を受診することが大切です。
病院で、まずは抜け毛の原因を特定する必要性があります。
抜け毛がいつ頃からあるかや、痒みの有り無し、環境の変化などを伝えるために、シニア犬の様子を詳しく観察しておきましょう。
様子を把握した上で、動物病院に受診するのがおすすめです。
清潔な環境を整える
清潔な環境を整えることも、シニア犬の抜け毛への対処法の1つです。
不衛生な環境下では、皮膚病を起こすリスクが高くなります。
また、ノミやカビの寄生が原因で生じる抜け毛は、一緒に生活する人や動物にも危害をもたらすことも。
シニア犬が暮らす生活環境を整えるとともに、ノミやダニの予防を適宜行うようにしましょう。
こまめに毛の手入れをする
シニア犬の抜け毛の悪化を防ぐには、こまめに毛の手入れをすることが大切です。
こまめな手入れにより、アトピー性皮膚炎や細菌感染症などから、皮膚を守ります。
こまめにブラッシングをしたり、定期的にトリミングに行ったりして、皮膚の清潔を保ってあげてくださいね。
シニア犬に適した食事にする
シニア犬に適した食事を与える方法も、抜け毛の対策となります。
加齢により消化吸収機能の低下が見られ、若い頃と同じ食事では、栄養が吸収できないことも。
市販では、シニア犬向けの消化に適したフードが数多く販売されています。
愛犬のシニア期に適した食事を検討し、見直すことがおすすめです。
まとめ
愛犬の抜け毛が急に増えると、飼い主さんは心配になりますよね。
犬の抜け毛は一般的によく見られる症状ですが、さまざまな原因があります。
本記事では、シニア犬になってから毛が抜ける原因と対処法を紹介しました。
愛犬の抜け毛がひどくて心配な方は、本記事で紹介した方法を参考にしてみてくださいね。
(参考サイト:ペットサポートのPS保険)
(参考サイト:ふぁみまる)
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