パン作りが上手くなりたい!工程別に心がけたいポイントを解説
「パンを上手に作りたい!」
そんな時、どうやったら上達するか分からないと困りますよね。
実は、心がけたいポイントを知っておくだけで、パン作りが上手くなります。
本記事では、パン作りの工程別に心がけたいポイントを紹介します。
簡単な方法ばかりなので、パン作りが上手くなりたい方は参考にしてくださいね。
パン作りが上手くなるための基本
パン作りが上手くなるための基本は何があるのでしょうか?
主に2つあります。
- 最初はレシピをアレンジせずに作る
- 仕上がりを記録して次に活かす
詳しく説明しますね。
最初はレシピをアレンジせずに作る
パン作りが上手くなるための基本は、最初はレシピをアレンジせずに作ることです。
なぜなら、初心者はアレンジをしてもいい許容範囲が分からないからです。
筆者がパン作り初心者だったころ、甘さ控えめのパンを作ろうとして、レシピの半分の砂糖しか加えませんでした。
すると、糖分が足らず焼き色が付かず、上手く膨らまないという結果に。
ですから、最初はレシピをアレンジせずに作ることを意識しましょう。
仕上がりを記録して次に活かす
仕上がりを記録して次に活かすことも、パン作りが上手くなるための基本の一つです。
なぜなら、次に同じレシピで作る時に気を付けたいポイントを忘れないようにするためです。
例えば、パン生地の手触りや焼き上がりの色や形をメモしておき、次回はこうしてみようと工夫すると、失敗の可能性を減らせます。
私はよくレシピに注意点や気付いたことを書き、同じレシピを使う時に参考にしていますよ。
ですから、仕上がりを記録して次に活かすとパン作りが上手くなります。
(参考:ふくともパンブログ)
【工程別】パン作りが上手くなりたい人が心がけたいポイント
パン作りが上手くなりたい人が心がけたいポイントは何でしょうか?
工程別に紹介します。
- 計量
- こねる
- 一次発酵
- パンチ
- 分割・丸め
- ベンチタイム
- 成形・二次発酵
- 焼成
計量
パン作りが上手くなるには、しっかり計量することが大切です。
なぜなら、パン作りの計量ミスは料理と違って取り返しがつかないからです。
例えば、イーストや砂糖の量が足りないと、後から加えてもパンは膨らみません。
以前、水の量を多く入れてしまった際、慌てて粉を足してもパンは上手くできませんでした。
計量ミスを防ぐには、ビニール袋に各材料名と総重量を書き、材料を再度計量しながら、総重量が正しいか確認します。
手間がかかりますが、確実に計量ミスを防げ、パン作りが上手くなりますよ。
(参考:パン作りで丁寧な暮らしを楽しむ)
こねる
パン作りが上手くなるには、生地をよくこねることも重要です。
パン生地をこねることによってグルテンが作り出され、パンは膨らみます。
パン作りの手ごねは以下の手順です。
- 粉類をボウルに入れ、少しずつ水を加えながら混ぜ、ひとまとまりにする
- 1をこね台に取り出し、パン生地をこすりつけるようにこねる
- バターをパン生地に切り込むように混ぜる
- こね台にこすりつけるように、さらにこね続ける
- パン生地を薄く伸ばしてグルテンができているかチェックをし、パン生地がちぎれなけばパン生地の完成
パン生地をこねるのは根気がいる作業ですが、パン作りが上手くなるには欠かせません。
(参考:パン作りで丁寧な暮らしを楽しむ)
一次発酵
一次発酵も、パン作りが上手くなるために大切な作業の一つと言えます。
なぜなら、一次発酵はパンを熟成させ風味や食感、パンが膨らむ力をしっかり養うために必要な作業だからです。
目安時間は以下のとおりです。
- ソフト系のパン:
28℃ 40~90分 - ハード系のパン:
24℃ 60~90分
一次発酵が完了したかは、フィンガーテストで判断できます。
パン生地に粉を付けた指をそっと差し込み、指を抜いた時に穴が少し縮まるか、そのまま残っていれば一次発酵完了です。
発酵が不足していると、指であけた穴が押し戻り、小さくなります。
引き続き発酵時間をとり、再度フィンガーテストをして充分に発酵させましょう。
一次発酵は長すぎても短すぎても、美味しいパンにはなりません。
パン作りが上手くなるために、一次発酵のタイミングを正確に見極めましょう。
(参考:パン作りで丁寧な暮らしを楽しむ)
パンチ
パン作りが上手くなるには、生地をパンチすることも大切です。
パンチはパン生地を強く均一にして、一次発酵を促すためにあります。
基本のパンチは下記の手順で行います。
- 容器からパン生地をそっと取り出し、四角形に形を整える
- 1のパン生地を左から1/3折って、右からも1/3折る
- 2のパン生地を上から1/3折って、下からも1/3折る
- 3を容器に伏せて入れる
せっかく発酵したパン生地のガスをパンチして潰すのは勇気がいりますが、パン作りが上手くなるためにしっかり行いましょう。
ただし、全てのパンにパンチが必要ではなく、丸めパンのようなソフト系のパンは必要ない場合もあります。
(参考:パン作りで丁寧な暮らしを楽しむ)
分割・丸め
パン作りが上手くなるには、分割と丸めも重要だと言えます。
分割はパンの大きさを均等にして成形をしやすくし、発酵や焼成を均一に行うためにあります。
パン生地の総重量を計り、1個あたりの重さを正確に計算しましょう。
丸めは、膨らんだパン生地のガスを抜き、分割でできた切り口をつるんと滑らかにする作業です。
ベンチタイム中にできたガスを、パン生地の中に留めるために行います。
分割と丸めを正確に行うことは、パン作りが上手くなるのに必要不可欠です。
(参考:パン作りで丁寧な暮らしを楽しむ)
ベンチタイム
ベンチタイムも、パン作りが上手くなるために必要な作業です。
ベンチタイムはパン生地を休ませて生地を緩ませ、その後の成形をしやすくします。
丸めた生地は板にのせてビニールをかけて休ませたり、大きいタッパーなどに丸めた生地を入れたりする方法があります。
目安時間は以下のとおりです。
- 小型パン:10~15分
- 大型パン:15~20分
ベンチタイムが終了した目安は、生地が一回り大きくなり、指でそっと押した時に指の跡が残っている状態です。
パン作り初心者で、生地の変化が分かりにくい場合は、発酵前と発酵後の写真を撮って比べてみると分かりやすいですよ。
筆者もパン作りに慣れていないころは、目安時間で判断していたので、パンが膨らまないことや過発酵になることが多々ありました。
パン作りが上手くなるためには、ベンチタイムの目安時間のみで判断せず、パンの様子を見て判断しましょう。
(参考:パン作りで丁寧な暮らしを楽しむ)
成形・二次発酵
成形と二次発酵をしっかりすることも、パン作りが上手くなるのに大切です。
基本の成形の「丸め」の手順は以下の手順です。
- ベンチタイムが終わったパンを作業台に出す
- 手でガスを抜き、パン生地を2つ折りにする
- 片手でパン生地を包み込むようにグルグルと丸めて、パン生地の表面を張らせ、口をしっかり閉じる
- 成形が終わったら天板か型に並べる
つるんとした表面のパン生地にすると、二次発酵や焼成も美しく仕上がりやすくなりますよ。
二次発酵は、成形が終わった後にパンの緊張を緩ませ発酵させます。
二次発酵の温度・湿度・時間の目安は下記の通りです。
- ソフト系パン:
35℃|75~80%|30分~ - ハード系パン:
27℃~28℃|75%|25分~
あくまで目安なので、それぞれの発酵具合を見て判断するようにしましょう。
二次発酵完了は下記を目安に判断します。
- ソフト系パン:
見た目が1.5~2倍になり、指でそっと押した跡が戻らない - ハード系パン:
見た目が1.5~2倍になり、指でそっと押した跡が3~5秒で元に戻る
こちらもパン生地の様子を見て二次発酵が完了しているか確認すると、パン作りが上くなりますよ。
(参考:パン作りで丁寧な暮らしを楽しむ)
焼成
パン作りが上手くなるには、焼成をパンの種類によって変えることが重要です。
焼成は、デンプンをα化して食べられるようにし、ガスの発生を止めてパンに焼色や味、香りをよくするためにあります。
ソフト系のパンはスチームを入れなくても砂糖やバターが入っているので、ふんわり膨らみます。
しかし、ハード系のパンは、スチームを入れないとパンが膨らむ前に表面が固まってしまうことがあるので以下の時間を目安にしましょう。
- ソフト系のパン:
スチーム無し 焼成温度は180℃程度 - ハード系のパン:
スチーム有り 焼成温度は220℃程度
パンが焼き上がったら天板や型ごと台の上に一度落とし、パンの中の熱い空気と外側の空気を一瞬で入れ替えます。
この方法は「ショックをする」と言い、パンの焼き縮みを防ぐ効果があります。
パン作りが上手くなるには、適切な焼成方法を取り入れましょう。
(参考:パン作りで丁寧な暮らしを楽しむ)
まとめ
パン作りは難しいと思われがちですが、心がけたいポイントや作業の意味が分かれば、パン作り初心者でも上手く作れます。
本記事では、計量やベンチタイムなどの工程別に心がけたいポイントを紹介しました。
簡単なポイントばかりなので、パン作りが上手くなりたい方は、ぜひ参考にして美味しいパンを作ってみてくださいね。
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