【パン作りのよくある失敗】生地がベタベタでまとまらない原因と対処法
「どうして生地がベタベタになるの…?」
そんなとき、指や手の平にベタベタと生地がつくと、イライラしますよね。
実は、生地がベタベタでまとまらないのには原因があるのです。
本記事では、パン生地の水分が多いなどの、よくある失敗の原因や対処法を紹介します。
パン作りで生地がベタベタして困っている方は、参考にしてくださいね。
もしかして失敗!パン作りの生地がベタベタする原因と対処法
パン作りのときに生地がベタベタしてしまうのはなぜなのでしょうか?
主な原因は9つあります。
- パン生地の水分が多い
- 仕込み水が冷水だった
- 部屋の湿度が高い
- 強力粉を使用していない
- こねるときの温度が高い
- 塩が入っていない
- 油脂を入れすぎている・全く入らない
- こね不足
- こね方が悪い
それぞれ対処法と合わせて紹介しますね。
1. パン生地の水分が多い
パン作りの生地がベタベタする原因の一つは、パン生地の水分が多いことです。
なぜなら、過剰な水分は粉と結びつくことができず、扱いづらい生地になるからです。
レシピの水分量を守り、正確に計量しましょう。
筆者はパン作り初心者のころ、水分量の多いレシピに挑戦し、生地がべたついて困った経験がありました。
べたつきを防ぎたいときは、水分量が少ないレシピで作り、徐々に水分量の多い生地に挑戦すると失敗が少なくなりますよ。
(参考:手作りパンソムリエ)
2. 仕込み水が冷水だった
仕込み水が冷水だったときも、パン作りの生地がベタベタする原因となります。
なぜなら、グルテンは温度が低いと成形されにくい性質があるからです。
仕込み水は温度を計測して使用しましょう。
季節ごとの水温の目安は以下の通りです。
夏 30℃
秋 35℃
冬 40℃
夏は水を温めず常温にして過発酵を防ぎ、冬は発酵を促すために水温を上げます。
温度はピッタリに合わせなくても、近い温度になっていればOKです。
(参考:ふくともパンブログ)
3. 部屋の湿度が高い
部屋の湿度が高いと、パン作りの生地がベタベタする原因の一つになります。
小麦粉は湿気を吸収しやすく、湿気を含んだ小麦粉はすでに水分を含んでいる状態です。
そのため、レシピ通りの仕込み水を入れると生地がべたつきやすくなるのです。
パンを作る前に湿度計を確認しましょう。
湿度が高いときは、水分を一度に加えず生地の様子を見ながら少しずつ加えると、適度な状態に調整できますよ。
(参考:cotta)
4. 強力粉を使用していない
パン作りの生地がベタベタする原因は、強力粉を使用していないからです。
中力粉や薄力粉を使うと、強力粉よりタンパク質の含有量が少ないので、生地がべたつきます。
また、小麦粉の品種によっても吸水率(水をどれだけ吸収できるか)が変わります。
一般的に国産は吸水力が低く、外国産は吸水力が高いです。
ですから、生地がべたべたするのを避けたければ、タンパク質の少ない小麦粉がおすすめです。
5. こねるときの温度が高い
こねるときの温度が高いと、パン作りの生地がベタベタする原因になりえます。
なぜなら、生地の温度が高いと、成形されたグルテンが壊れて生地がべたつくからです。
例えば、生地をこねているときの摩擦熱や、手の温度が高いと生地の温度も同じように高くなります。
筆者の手は温かい方なので、冷水で冷やしてから生地をこねていました。
あらかじめ粉や水の温度を低くしておくと、生地の温度が上昇するのを防げますよ。
(参考:手作りパンソムリエ)
6. 塩が入っていない
塩が入っていないと、パン作りの生地がベタベタする原因の一つになります。
なぜなら、塩はグルテンを引き締め、強固にする性質を持っているからです。
例えば、健康を気にして塩を控え目に入れると、塩が足りずに生地がべたつきます。
ですから、塩はレシピ通りに加えましょう。
(参考:手作りパンソムリエ)
7. 油脂を入れすぎている・全く入らない
パン作りの生地がベタベタする原因の一つは、油脂を入れすぎているか、全く入らないことです。
なぜなら、油脂が多く入っている生地は、グルテンの成形が阻害されるので生地がべたつきやすくなります。
油脂が多い生地はしっかりとこねると伸びやかな生地になりますが、手ではこねにくい場合があります。
また、油脂が全く入らない生地もべたつきやすいです。
適度な油脂は生地をまとめる働きがあるので、全く油脂が入っていないとまとまりが悪くなるのです。
生地がべたつき、こねにくいときはホームベーカリーなどの機械でこねると上手くこねあげられますよ。
(参考:ゆめろん)
8. こね不足
こね不足もパン作りの生地がベタベタする原因と言えます。
なぜなら、グルテンがしっかりと成形されていないと、生地がべたつくからです。
生地のこね始めはベタベタと手につきますが、こね続けるとグルテンができ、少しずつまとまります。
パン作り初心者はどのくらいこねればいいか判断をするのが難しいですが、チェックする方法があります。
生地を薄く伸ばした際に生地が破れなければ、充分にこねられているサインです。
生地が破れてしまったら、頑張って引き続きこね続けましょう。
(参考:手作りパンソムリエ)
9. こね方が悪い
こね方が悪いのも、パン作りの生地がベタベタする原因となります。
なぜなら、こね方が悪いとグルテンがいつまでたっても成形されないからです。
指先だけを使うのではなく、体重をしっかりかけて手の平全体でこね、グルテンを成形しましょう。
筆者はパン作り初心者のころ、生地のこね方を動画で確認しながら作業をしていました。
手ごねは経験を積むほどコツがわかってきますよ。
(参考:cotta)
まとめ
パン作りで生地がベタベタしてまとまらないと困りますが、原因と対処法が分かれば、パン作りがスムーズにできます。
本記事では、こね方が悪いなどのよくある失敗の原因と、対処法を紹介しました。
生地がべたついて困った経験がある方は、ぜひ参考にしてパン作りを楽しんでくださいね!
この記事へのコメントはありません。