子供の友達関係でトラブル!見抜き方や親の介入は?どう対応すべき?

 

小学生になると子供同士で遊ぶことが増え、友達関係でのトラブルも起きやすくなります。

しかし、親がどうサポートすればいいかわからないことも。

本記事では、家族支援カウンセラーの筆者が、友達とトラブルを抱えた子供の出すサインや、親が取るべき行動について紹介します。

子供の友達トラブルでお悩みの方はぜひ参考にしてください。

 

見逃さないで!友達とのトラブルを抱えた子供が見せるサイン8つ

友達とのトラブルを抱えた子供は、どんなサインを見せるのでしょうか?

サインは主に8つあります。

 

  • いつもより元気がない
  • 普段は話す学校のことを話さない
  • イライラして反抗的になる
  • 学校に行きたがらない
  • 下校が早く放課後遊ばない
  • よく物を壊す・なくす
  • 子供が買い与えた覚えのない物を持っている
  • 怪我をしている

 

詳しく説明していきます。

 

いつもより元気がない

友達とのトラブルがあると、子供はいつもより元気がなくなる傾向があります。

子供なりに悩んだり、落ち込んだりしているサインだと言えます。

たとえば、いつもと比べて元気がない日が続くなら、学校で何かトラブルに巻き込まれているかもしれません。

「いつもより元気がない」というのは、最初のSOSサインだと言えます。

 

普段は話す学校のことを話さない

学校であったことをいつも話してくれるのに、急に話さなくなることもトラブルのサインです。

子供は、トラブルがあっても「ママに心配をかけたくない」「親に言ってもムダ」などと思っている可能性があります。

この場合、無理やり聞き出そうとすると、かえって口を閉ざしてしまうでしょう。

 

イライラして反抗的になる

子供によっては、友達とのトラブルを抱えると、急にイライラしたり反抗的な態度を取ったりすることも。

友達関係がうまくいかないことへの苛立ちを、親にぶつけているのです。

たとえば、友達とけんかをしたり、何か理不尽なことを言われたのに言い返せなかったりすると、親に反抗的な態度を取ってしまうことも。

「友達と何かあったの?」など、核心をつく質問をしてしまうと、かえって反抗が悪化することもあります。

 

学校に行きたがらない

学校に行きたがらないのも、友達とのトラブルを抱えた子供が見せるサインの一つ。

学校に自分では解決できないトラブルがあると、登校が億劫になるためです。

また、友達関係のストレスから、頭痛や腹痛など「身体のSOSサイン」が現れることもあります。

この場合、親に心配をかけたくなくて「行きたくない理由」はなかなか言い出せないことが多いでしょう。

 

下校が早く放課後遊ばない

放課後誰とも遊ばず、まっすぐ帰ることが続いたら、何かトラブルがあるかもしれません。

放課後遊ぶ友達がいなかったり、トラブルから逃げようとしたりして、早く下校することがあります。

いつも一緒に遊んでいた友達とけんかをしたり、仲間外れにされている可能性も。

この場合、子供の様子を注意深く観察する必要があるでしょう。

 

よく物を壊す・なくす

よく物を壊したりなくしたりする場合も、友達関係のトラブルが関与しているかもしれません。

友達に物を壊されたり、隠されている可能性が考えられるからです。

「どうして壊したの?」と本人のせいにして叱らずに、「何があったのか」をしっかりと確認しましょう。

 

子供が買い与えた覚えのない物を持っている

買い与えた覚えのない物を子供が持っている場合も、注意が必要です。

友達の物を取り上げたり、友達と万引きをしたりした可能性があります。

頭ごなしに叱る前に、まずは冷静にどこで手に入れたのかを聞き出しましょう。

 

怪我をしている

怪我も友達とのトラブルを抱えた子供が見せるサインの一つです。

「怪我=いじめ」と断定はできませんが、何らかのトラブルに巻き込まれている可能性があります。

原因が我が子にある場合もあるので、感情に任せず、冷静に対処しましょう。

 

【被害者・加害者別】子供の友達間トラブルに親は介入する?適切な対応

子供の友達関係のトラブルに、親は介入すべきなのでしょうか?

適切な対応を、被害者・加害者別に紹介します。

 

  • 親が介入すべきものとそうでないものがある
  • 我が子が被害者の場合にすべき対応
  • 我が子が加害者の場合にすべき対応

 

順に詳しくみていきましょう。

 

親が介入すべきものとそうでないものがある

そもそも子供の友達関係のトラブルには、親が介入すべきものとそうでないものがあります。

すべての問題に親が介入してしまうと、子供の「自分で問題を解決する能力」を奪うことになるためです。

しかし、以下のような深刻なトラブルがあった場合は、早めに親が介入し、適切な対処をする必要があります。

 

  • 大きな怪我をして帰ってきた
  • 持ち物を取られた
  • いじめで精神的に追い詰められた
  • 万引きなど犯罪を強要された

 

親が介入すべきかは、トラブルの内容によって異なります。

適切な対応に迷った場合は、まずは学校に相談し、冷静に対処するといいでしょう。

 

我が子が被害者の場合にすべき対応

我が子が被害者の場合、まずは本人に事情を聞き、子供達だけで解決できそうであれば見守りましょう。

感情的にならず冷静に対応しつつ、傷ついた子供の心のケアをしてあげることが大切です。

しかし、我が子の話を一方的に信じてしまうと、事の真相が見えてこないことも。

以下は、我が子が被害者の場合に、親がすべき対応の一例です。

 

トラブルの内容 親がすべき対応例
怪我をした
  1. 本人に事情を聞き、診断書を取る
  2. 学校に連絡する
  3. 必要なら警察・弁護士に連絡する
持ち物を取られた
  1. 本人に何を取られたかを確認する
  2. 学校に連絡する
  3. 必要なら警察・弁護士に連絡する
いじめられた
  1. 本人・学校に事情を聞く
  2. 学校を休ませ、いじめの状況から遠ざけてあげる
  3. 悪質なら校長を交えて話し合いの場を設ける
犯罪を強要された
  1. 本人に事情を聞く
  2. 学校に連絡する
  3. 必要なら警察・弁護士に連絡する

 

見守る場合も介入する場合も、感情的にならず、冷静に対応しましょう。

 

我が子が加害者の場合にすべき対応

我が子が加害者側の場合、まずは感情的にならず、経緯を本人に説明させましょう。

トラブルの内容や経緯を知らないと、親がすべき行動を判断できないからです。

怪我やいじめの加害者だった場合は、理由はどうであれ相手を傷つけたことは事実なので一刻も早く、被害者本人と家族に謝罪しましょう。

万引きなどの行為を強要した場合は、年齢に関わらず「犯罪」であるという事実を理解させましょう。

もし弁護士に相談したい場合は、国によって設立された「法テラス」という制度があります。

トラブルの内容に応じて、法制度や相談窓口を無料で案内してくれるので、いざというときは相談してみるといいでしょう。

(参考URL:法テラス

 

まとめ

友達間のトラブルは、成長する過程で誰にでも起こり得ることです。

本記事では、友達とトラブルを抱えた子供の出すサインや、親が取るべき行動を紹介しました。

子供を信じて見守ることが大切ですが、親の介入が必要な場合は、冷静な対応を心がけましょう。

本記事が、お子さんのトラブル解決の何らかのヒントになれば幸いです。

50代のシングルマザー トランスジェンダーの娘(20代)と2人暮らし 家族支援カウンセラー 娘の高機能自閉症や発達障害、学習障害、いじめ、不登校、カミングアウトなど、様々な困難を乗り越えてきました。 愛と工夫ですべてをまるっと受け止める子育て方法と、幸せな暮らしのコツをお伝えします。

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