不登校なのに遊びに行くのはあり?外出させる時の注意点も

 

不登校の子供を外に遊びに行かせてもいいものか、悩んでいる方は多いのではないでしょうか。

親としては少しでも気分転換させてあげたいと思いつつ、世間の目などを考えるとどうしても外で遊ばせるのをためらいがちですよね。

しかし、朝から晩まで部屋の中に引きこもりっきりでは、心身ともに良くないものです。

本記事では、不登校の子供が外に遊びに行くことで得られる4つのメリットと、遊びに行く時の注意点について解説します。

不登校で外へ遊びに行くのは許されるのだろうかと悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

 

不登校の子供が遊びに行くのが『あり』な4つの理由

不登校の子供が外に出られるのは、不登校解決にとても大きな一歩です。

ここでは、不登校児が外に遊びに出掛ける4つのメリットについて解説します。

  • 家に引きこもるより健全だから
  • 学校へ行くためのリハビリになるから
  • 家以外の居場所を見つけるきっかけになるから
  • 不登校への不安や焦りを紛らわせて前向きになれるから

詳しく説明します。

 

家に引きこもるより健全だから

外に出て遊ぶことは、引きこもりを防ぎ心身ともに良い状態を維持する上で欠かせません。

子供が不登校になると、どうしても家に引きこもりがちです。

そうなると気持ちも沈み体力も落ちてしまいます。

しかし、日中に外出ができれば、少なからず太陽に当たることができます。

太陽の光を浴びるのは、心身の健康を維持する上でとても大切なこと。

うつ病に効果のある脳内物質「セロトニン」が増えて、気持ちが上がったり睡眠の質が上がったりします。

また、心と体のバランスをコントロールする働きもあり、不登校時の精神面を安定させるのにとても効果的な習慣なのです。

 

学校へ行くためのリハビリになるから

外出は、学校へ通うためのリハビリとして効果的です。

子供は不登校になると、毎日ゲームをやったりマンガを読んだりして過ごしているケースが多いといいます。

これでは、いずれ学校に復帰できたとしても体力の低下や生活のリズムのズレにより、体が疲れて学校生活についていけなくなってしまう可能性があります。

また、長い間家族以外と接触していないため、久しぶりの先生や友達との交流に不安感やプレッシャーを感じてしまう場合も少なくありません。

せっかく前向きな気持ちなって登校できても、再び不登校になってしまうことも。

不登校のリバウンドを防ぐには、復帰に向けたリハビリ期間が必要です。

外に出て遊ぶと、家族以外のさまざまな人と接する機会も増えますし、体力もつきます。

太陽の光に当たり体を動かすことで生活のリズムが崩れにくくなり、不登校に多い昼夜逆転にもなりにくくなるようです。

もし不登校の子が外に出てみたいという気持ちになったら、リハビリとして外に出してあげましょう。

 

家以外の居場所を見つけるきっかけになるから

不登校の間に、家以外に自分の居場所を見つけることはとても重要です。

ただ所属しているだけでは居場所とは言いません。

自分にとって居心地のいい場所でなければ、居場所とは言えないのです。

居場所は、学校への復帰、社会への復帰に必要なものです。

気持ちを分かち合える仲間の存在は、生きる原動力や励みにもなるでしょう。

外出が、自分の大事な居場所を見つけるきっかけになるかもしれません。

子供に居心地のいい大事な居場所を見つけてもらうために、まずは遊びからでも外に出させてあげましょう。

 

不登校への不安や焦りを紛らわせて前向きになれるから

外出することで、不安や焦りなどのストレスが紛れたり発散できたりし、前向きな気分になりやすくなります。

不登校の子供は、学校に通えていないことで、さまざまな不安や焦りを抱えているものです。

必ずしも子供だけではなく、親も子供と同じように不安や焦りを感じている場合がほとんどでしょう。

親子ともども不安や焦りに駆られた状態でいると、家族みんなで沈みがちになってしまいますね。

だからこそ気分のリフレッシュやストレス発散のために外出が効果的なのです。

はじめは人目が気にならない、家から少し離れた公園などに出掛けるのもいいでしょう。

体を動かしたり、家にいるときとまったく違う雰囲気の場所に行ったりして楽しむことは、心身リフレッシュするだけでなく、物事を前向きに捉えるためにも必要なプロセスです。

 

不登校の子供が遊びに行くときの注意点

不登校の子供が外へ遊びに行く時には、いくつか注意しなくてはいけないことがあります。

不登校とは言っても、子供の年齢や性格、不登校の原因などで注意する点も変わります。

ここでは、全般的に共通して言える注意点についていくつか解説します。

それぞれの注意点を踏まえながら、外の遊びを上手く取り入れてみてくださいね。

  • 学校の時間は避けるようにする
  • 外に出ることを無理強いしない
  • 遊びに行くことを否定しない
  • 遊びに行くだけでなく勉強も徐々に始める
  • 夜間など危険な時間には遊びに行かせない

詳しく説明します。

 

学校の時間は避けるようにする

外に遊びに出かける時は、なるべく学校の時間帯は避けた方がいいでしょう。

理由は2つあります。

1つは、子供が「飯間は学校でみんなが授業を受けている時間だ」ということをしっかりと認識できるようにするためです。

「今は学校の時間」という認識がある子は、学校に復帰した時に順応しやすい傾向があるそうです。

もう1つは、学校を休んでいる子供を外で遊ばせることに、周囲の理解を得るのが難しいからです。

しかし注意点として、上記2つはすべての子供にあてはまる訳ではありません。

不登校の子供には学校の友達と顔を合わせたくない子も多いので、どうしても学校の時間帯でないと外に出られない場合もあります。

子供の状況や様子に合わせて臨機応変に対応しましょう。

 

外に出ることを無理強いしない

外に出るのは、不登校の回復に向けてとても大事なことです。

しかし、必ずしも外に出られなければ学校にも戻れないわけではありません。

外に出て遊びに行くかどうかは、あくまでも子供の意見を尊重してあげましょう。

子供の心身の状況や不登校の時期によって、回復のペースやタイミングも変わってきます。

外出にさりげなく誘ってみたり促してみたりする程度に留め、子供に無理に強要するのは避けましょう。

 

遊びに行くことを否定しない

子供が遊びに行きたいと言ってきたということは、気持ちが前向きになってきたり心が少し安定してきたりする兆候と言えるでしょう。

その時はぜひ否定せず、快く送り出してあげましょう。

 

遊びに行くだけでなく勉強も徐々に始める

子供が遊びに行けるようになったなら、心も体もいい状態になってきているはずです。

タイミングを見計らって徐々に勉強を始めましょう。

勉強からしばらく遠ざかっていたので、少し慣れておく必要があるのです。

また、不登校の期間にもよりますが、しばらく休んでいれば学校での授業もだいぶ遅れているでしょう。

心身ともにやる気になって学校へ戻っても、勉強の遅れから再び不登校になってしまうケースもあります。

独学が難しいようでしたら、塾や家庭教師などで不登校児のためのコースを上手く利用してみましょう。

 

夜間など危険な時間には遊びに行かせない

不登校の子供は、友達や知人に会いたくないことが多いので、どうしても夜間の方が外出しやすくなります。

不登校の子供が外へ出るのはとても大きな一歩なので、本人が行きたいと言う時はなるべく尊重してあげたいものです。

しかし、夜間の外出は危険やトラブルを避けるためにもおすすめしません。

夜間にどうしても外出したい場合は、親もついて行くか、車があれば軽くドライブして満足してもらうのがいいでしょう。

 

まとめ

不登校の子供が、引きこもり生活から外に出られるのはとても大きな一歩です。

しかし、不登校なのに外に遊びに行ってもいいの?と、うしろめたさを感じてしまう方も多いのではないでしょうか。

親としては周りの目もありますし、いろいろ考えてしまうでしょう。

本記事では、不登校の子供が外へ遊びに出かけるメリットと、外に遊びに出かけられるようになった時の注意点について詳しく解説しました。

不登校の子供の外遊びについて悩んでいる方は、本記事を参考に親子ともども上手にリフレッシュしてくださいね。

50代、主婦歴28年 夫と20代の息子との3人暮らし 以前は夫は家事も育児もせず、息子は不登校という状態でしたが、今では息子も元気に外で働き、夫も家事ができるようになってきました。 最近は認知症の母の介護をしつつ、趣味のガーデニングを楽しんでいます。 暮らしの中で得たノウハウをお伝えしていきます!

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