終活で気になるお金の管理方法総まとめ|なにから始める?方法は?
終活とは、家族や周りの人にできるだけ迷惑を掛けずに人生の最後に向けて自分らしく生きるための準備です。
中でも、自分が残りの人生を過ごすのにお金がいくらぐらい必要なのかを把握することはとても大事なことですし、資産が残る場合は家族や周りの人が困らないように整理しておきたいものですね。
本記事では終活でやっておきたいお金の管理の仕方を、資産別にポイントを踏まえてご紹介します。
終活でやりたいお金の管理!まずは何から始めたらいい?
ひとことでお金の管理といっても、何から始めたらいいのか迷ってしまう人も多いのではないでしょうか。
何かと面倒な気がして手が付けづらいですよね。
まずは以下の2つのポイントを押さえておきましょう。
- まずは資産を把握することから始めよう
- 把握した資産をリストアップしよう
詳しく説明します。
まずは資産を把握することから始めよう
まずは今自分がどれくらいの資産を持っているのか把握してみましょう。
毎月収入が入っている現役時代にはあまり意識していなかったかもしれませんが、老後は毎月いくらぐらいのお金が必要で、収入はどれくらいになるかを把握する必要があります。
足りなければ貯金を使っていかなければなりません。
資産が残れば相続のことも考えておく必要もあります。
生活をしたり周りに負担をかけたりしないよう、今の自分の資産を把握しておきましょう。
把握した資産をリストアップしよう
資産を把握したら、次にリストアップしてみましょう。
ノートに手書きするなど、ご自身のやりやすい方法で構いません。
リスト化することで現状の資産をより分かりやすく把握することができますし、老後の生活費について具体的に考えることもできます。
また、ご家族など自分以外の人にも確認してもらいやすくなります。
【資産の種類別】終活でやりたいお金の管理方法
リスト化ができましたら、ここから具体的に資産の種類別にお金を管理していきます。
- 預貯金の合計額を整理する
- 保険は内容を見直して整理を
- 不動産は相続方法について検討を
- 有価証券は運用報告書をまとめる
- ローンなどのマイナス資産もまとめておく
預貯金の合計額を整理する
まず預貯金の合計額を整理します。
現在メインで入出金のある口座は分かりやすいのですが、昔作って今は使っていない口座をお待ちの方も多いかと思います。
使用していないすべての通帳を出し揃えて合計額を記入しましょう。
ネット銀行の口座は通帳がないので、書き忘れないように気を付けてくださいね。
毎月およそ決まって引き落とされている額や、ひと月にかかる生活費も記入しておくと把握しやすくなります。
保険は内容を見直して整理を
次に、加入している保険の見直しをしましょう。
生命保険や個人年金保険、所得保障保険、自動車保険など種類ごとに内容や保障額を確認してください。
不要なものや、保障額の変更をした方がいいものがあるかもしれません。
万が一自分で保険の手続きができなくなった場合に備えて、指定代理請求人を指定しておくなど、家族が困らないように保険の種類や内容は分かりやすく書いておきましょう。
不動産は相続方法について検討を
資産の中でも不動産の整理には知識がなく、難しく感じる方が多いのではないでしょうか。
自分が元気なうちに売却し現金にしてしまえば、家族に分配するのも難しくはありませんが、高齢になると賃貸住宅も契約しにくくなるのがネックです。
そうなると自分が他界した後、相続権のある人に相続することになります。
不動産の相続方法についての簡単な流れは、相続人の確定→財産目録の作成→遺産分割協議をし書類を作成→不動産の相続登記→相続税の申告、納付となります。
相続した人がすべての手続きを自力で行うのは容易なことではないので、司法書士に依頼する場合はいくらぐらいの費用がかかるかも調べておくといいでしょう。
参考サイト:MUFG
有価証券は運用報告書をまとめる
有価証券の運用報告書もまとめておきましょう。
投資目的で所有している株券や債券、金銭の支払いを請求することができる小切手などを有価証券といいます。
有価証券を所有している人には、有価証券の運用内容や売買状況、今後の運用方針などを報告する運用報告書が決算期ごとに発行され交付されます。
運用報告書を整理した上で、ご自身が元気なうちに売買するなど処理するのか残しておくのかを検討しましょう。
有価証券を相続することになった場合は、相続専門税理士に相談するのがおすすめです。
参考サイト:税理士法人ともに
ローンなどのマイナス資産もまとめておく
ローンや未払金などがあれば、マイナス資産としてまとめておきましょう。
ローンの場合、支払いの最終期日を確認しておく必要があります。
また、自分に万が一のことがあった時の支払いがどうなるのか、ご家族が不安にならないようにしておいた方がいいですね。
なるべく分かりやすくまとめよう!終活でお金の管理をするときのポイント
終活でお金の管理をするときに大切なことは、不要なものは自分でできる時に処分し、必要なものは誰にでも分かるように整理することです。
分かりやすくするためのポイントを以下にまとめました。
- 不要な口座やカードは解約しておく
- 資産のリストは定期的に更新する
- 家族にお金の整理をしたことを伝えておく
- 家族に印鑑などの保管場所を知らせておく
詳しく説明します。
不要な口座やカードは解約しておく
預貯金の口座の中で昔作ったけど今は使っていない口座があれば、残金の有無に関わらず解約し、残金があれば他の口座にまとめましょう。
クレジットカードも必要最低限の枚数だけ残して、あとは解約しておくのがおすすめです。
<h3>資産のリストは定期的に更新する</h3>
預貯金の残高など資産は変動していきますので、リストは一度作ったらおわりにせず、定期的に状況を確認して更新していきましょう。
家族にお金の整理をしたことを伝えておく
お金の整理はご自身のためだけでなく、残ったご家族が困らないためのものでもあるので、整理したことをご家族に伝えておきましょう。
親にどのくらいの資産があるのか、もし親が他界してしまったら残った資産をいったいどうすればいいのかなど、ご家族は不安に思っているかもしれません。
整理したものを見せて話し合っておくとお互い安心ですね。
家族に印鑑などの保管場所を知らせておく
資産を整理したら、書類や通帳、印鑑など必要なものの保管場所を知らせておきましょう。
誰しもいつ何が起きるかは分かりません。
終活を始めたら早いうちに伝えておくといいですね。
まとめ
終活においてお金の管理をすることは、老後の生活にとって必要であり、また残りの人生をどのように自分らしく生きるかを考えるいい機会にもなります。
大切な家族が遺産相続のことで揉めることのないよう、しっかり整理しておきたいですよね。
本記事では、お金の管理の仕方を資産別にわかりやすく説明しました。
就活を検討している方は、本記事を参考にできることから始めてくださいね。
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