洗い方に悩む魚はどう洗う?そもそも洗うべき?ポイントやデメリットも解説
魚は上手に下処理をして、おいしく食べたいもの。
しかし、魚の洗い方がわからなくて困ってしまうこともありますよね。
本記事では、魚の正しい洗い方や洗う際のポイントを解説します。
魚の洗い方がわからずに困っている方は、参考にしてください。
洗い方に悩む魚は洗うべき?できるだけ洗った方がいい!その理由は?
魚を丸のまま購入した際は、できるだけ洗うようにしましょう。
ここでは、魚は洗った方がいい理由を紹介します。
- 腸炎ビブリオがいる可能性があるから
- 臭みを抑えられるから
腸炎ビブリオがいる可能性があるから
魚には「腸炎ビブリオ」がいる可能性があるため、調理前にしっかり洗いましょう。
腸炎ビブリオは、海底の泥などに潜む細菌で、魚にも生息しています。
ヒトに感染すると、腹痛や下痢、吐き気などの症状が現れる場合があります。
魚を洗わないまま使うと、腸炎ビブリオが包丁やまな板などを介して食品に付着してしまうことも。
食中毒を防ぐため、魚は真水でしっかりと洗うようにしましょう。
臭みを抑えられるから
魚の臭みを抑えるためにも、魚は洗うことをおすすめします。
表面を真水でしっかり洗うことで、不要な臭みを取ることができます。
魚の中でも特に生臭いとされる青魚は酢で洗う方法もおすすめ。
魚の臭みの原因になる「トリメチルアミン」はアルカリ性のため、酸性であるお酢で中和すると臭みが和らぎますよ。
魚の正しい洗い方の手順と洗う際のポイントを解説!
ここでは、魚の正しい洗い方の手順と、洗う際のポイントを解説します。
- 表皮を洗う
- エラと内臓を取る
- 再び洗う
- 真水で洗う
- 魚の状態を温度4°C以下に保つ
手順1:表皮を洗う
まずは、魚の表皮を洗い流します。
表皮を真水で洗うことで、ぬめりや鱗、泥を取り除くことができます。
ぬめりや泥は、魚のひれの周りに残りやすいので、目で確認しながらしっかり洗い流しましょう。
手順2:エラと内臓を取る
次に、魚のエラと内臓を取り除きます。
- 自分から見て頭が右側にくるように魚を置く
- 左手の親指でエラを持ち上げて身とエラの接続部分を切る
- 上からエラに沿って切り込みを入れる
- 反対側からも同じように切り込みを入れる
- 口先の接続部分を切り離し、指でエラを引っ張り、最後のつなぎめを包丁で切る
- お腹を切り開いた後、エラごと引っ張って内臓を取り出す
魚の骨や包丁で指を切らないよう、十分に気をつけてくださいね。
手順3:再び洗う
魚のエラと内臓を取り出したら、再び真水で洗いましょう。
血の汚れや細菌をしっかりと洗い流すイメージです。
ポイント1:真水で洗う
魚を洗う際は、真水で洗うことが大切なポイントです。
真水で洗うことで、魚の血をキレイに取り除き、生臭い匂いをなくすことができます。
なお、塩水で洗う方法は、塩分を好む腸炎ビブリオが繁殖してしまう恐れがあるのでNGです。
匂いと細菌をしっかりと取るためには、真水でしっかりと洗いましょう。
ポイント2:魚の状態を4℃以下に保つ
魚の状態を4℃以下に保つことも、魚を下処理する際のポイントです。
腸炎ビブリオは、4℃以下になると活動が急激に弱まります。
魚を買って持ち帰る間、また調理するまでの間は、しっかり氷や冷凍庫などで冷やしましょう。
魚を洗うデメリットとは?対処法と合わせて解説!
ここでは、魚を洗うことによるデメリットと、対処法を解説します。
- 洗いすぎると旨味が逃げる
- 切り身は身が崩れる可能性も
洗いすぎると旨味が逃げる!しっかり水気を拭き取ること
魚は洗いすぎると旨味まで逃げてしまうことがあります。
洗いすぎが原因で、脂が乗った魚の旨味が半減してしまったら残念ですよね。
魚を洗った後は、できるだけ旨味が流れ出ないように、しっかりと水気をふき取るようにしましょう。
切り身は身が崩れる可能性も!さっと数秒だけ洗うこと
魚の切り身を洗う場合は、身が崩れてしまうことがあります。
身崩れを防ぐためには、さっと数秒だけ洗うことがポイントです。
また、切り身を洗う時の水圧が強すぎると、魚が水を含みすぎて煮崩れの原因にもなります。
切り身はできるだけ優しく洗うように心がけましょう。
まとめ
本記事では、魚の正しい洗い方や洗う際のポイントを解説しました。
魚は種類によっては、洗い方が分からなかったり、そもそも洗うべきか悩んだりしますよね。
魚は真水で洗うことで、細菌や匂いをしっかり取り除くことができますよ。
本記事で紹介した手順とポイントを参考に、魚をおいしく安全にいただきましょう。
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