赤ちゃんの離乳食を始めたらうんちがゆるい!病院へ行くべきかの判断基準とは
離乳食を始めたばかりの赤ちゃんは、うんちがゆるくなりがちです。
しかし、細菌やウイルスが原因で下痢になってしまうことも。
本記事では、離乳食を始めた赤ちゃんのうんちがゆるい時の受診の判断基準を解説します。
赤ちゃんのゆるいうんちが心配なお母さんは、参考にしてくださいね。
うんちがゆるい・硬い!離乳食開始後の赤ちゃんのうんちの変化
離乳食開始後の赤ちゃんのうんちにはどんな変化があるのでしょうか?
主な変化は以下の通りです。
- 少し硬くなり形が整い始める
- 今までよりゆるくなることも
それぞれの変化を詳しく解説します。
少し硬くなり形が整い始める
一般的に、離乳食を始めたばかりのうんちは、少し硬くなり形が整い始めます。
離乳食を始めると、母乳やミルクのような液体から流動食になり、少しずつ固さがある食べ物を口にするためです。
また、排泄の回数も授乳期より少なくなることもあり、大人のうんちに近づいていきます。
日々変化していくので、毎日のうんちチェックは欠かさず行いましょう。
今までよりゆるくなることも
離乳食を始めると、今までよりうんちがゆるくなることもあります。
赤ちゃんは消化する力がまだ未熟なので、離乳食の食材や量によってはゆるくなってしまうことも。
赤ちゃんの機嫌がよかったり、他の症状が出ていなければ問題はありません。
胃腸が離乳食に慣れてくれば、次第にうんちも固まってきます。
ただし、元気がなかったり、ゆるいうんちが長く続いたりするなど、異変が見られる場合はすぐに病院を受診すると安心です。
受診は必要?離乳食を始めた赤ちゃんのうんちがゆるい時の対処法
離乳食を始めた赤ちゃんのうんちがゆるくなった時、病院の受診が必要かどうか迷いますよね。
ここでは、離乳食を始めた赤ちゃんのうんちがゆるい時の対処法を紹介します。
- 元気で食欲もある場合は様子見
- 急ぐ必要はないが受診した方がよいケース
- 時間外でも救急を受診した方がよいケース
それぞれの対処法を詳しくみていきましょう。
元気で食欲もある場合は様子見
離乳食を始めた赤ちゃんのうんちがゆるくなっても、元気で食欲もある場合は、数日間は様子をみてみましょう。
今まで母乳やミルクだけを飲んでいて、消化機能も未発達なので、離乳食の始めたてにうんちがゆるくなるのは自然なことです。
うんちがゆるくなって数日間は、赤ちゃんの様子に気をつけながら観察していきましょう。
急ぐ必要はないが受診した方がよいケース
急ぐ必要はなくても、受診した方がよいケースもあります。
普段より多少うんちがゆるくても、元気があれば問題ありません。
しかし、以下の状態がみられる場合は、念の為に受診することをおすすめします。
- 元気がある
- うんちが白っぽい
- 1回の下痢の量が少ないが回数は多い
- 1回の下痢の量が多く回数が少ない
- 軽い下痢が数日続いている
水分補給ができるかを確認しつつ、診療時間内で受診をしましょう。
時間外でも救急を受診した方がよいケース
赤ちゃんのうんちがゆるくなった時、症状によっては、救急を受診をした方がよいケースもあります。
というのも、ウイルス感染による下痢の可能性が考えられるためです。
受診が遅れると脱水症状になり、症状が悪化してしまうこともあるので、時間外でも救急を受診しましょう。
具体的な症状は以下の通りです。
- 熱が38度以上ある
- ぐったりして、元気がない
- 下痢の回数や量が多い
- 水分が取れない
- 血便が出る
- 嘔吐がある
- 口や唇が乾いている
- 眠れない
- おしっこが出ない
以下の症状が1つでもあったら、時間外でもすぐに病院に行きましょう。
病院で受診する場合は、医師の診断材料となるうんちの写真や、うんちが付いているおむつなどを持っていくとスムーズです。
赤ちゃんが下痢をするときに考えられる主な原因
赤ちゃんが下痢をする原因にはどんなものが考えられるのでしょうか?
主な原因は4つあります。
- 胃腸炎
- 食中毒
- 食物アレルギー
- 腸重積
一つずつ説明していきます。
1. 胃腸炎
赤ちゃんが下痢をする主な原因の一つに、胃腸炎があります。
冬になると乳幼児を中心に流行するとされている、ウイルス性の胃腸炎です。
乳幼児がかかる胃腸炎の原因となるウイルスは「ロタウイルス」「ノロウイル」「アデノウイルス」で、中でも「ロタウイルス」は乳幼児に最も多い胃腸炎だといわれています。
胃腸炎になると以下の症状が現れます。
- 嘔吐
- 下痢
- 発熱
うんちは米のとぎ汁のように白っぽく、酸っぱい匂いがし、一日何回も出るのが特徴です。
ロタウイルスは、予防接種があり発症の確率を低くし重症化を防ぐことができます。
ただし、接種期間が短いので、受ける場合は早めにかかりつけの医師などに相談することをおすすめします。
2. 食中毒
赤ちゃんが下痢をするときに考えられる原因に、食中毒があります。
食中毒は離乳食や食器などにウイルスや細菌が付着し、体内に入って起こる病気です。
食中毒の主な病原体は以下の5つと考えられています。
- 腸管出血性大腸菌
- カンピロバクター
- サルモネラ菌
- 黄色ブドウ球菌
- ノロウイルス
食中毒の症状は上記のウイルスによって異なりますが、数時間〜1週間程の潜伏期間の後、発熱や下痢、腹痛、吐き気などが起こります。
腸管出血性大腸菌やカンピロバクターなどの強い炎症が起こるウイルスは、血便が出ることもあるので、注意が必要です。
食中毒は特に7〜10月に発症しやすいので、離乳食を作る時は食器などの衛生面や食材の調理方法、保存方法などに十分気をつけましょう。
3. 食物アレルギー
赤ちゃんが下痢をする原因の一つとして考えられるのは、食物アレルギーです。
体に合わないものを口にすると免疫の仕組みが反応してしまい、体に異変が起こってしまいます。
筆者の子供は、離乳食を食べ始めた7ヶ月の頃、卵入りのおじやを食べて下痢とじんましんが出て、卵アレルギーと診断されました。
食物アレルギーの場合、以下のような症状が現れます。
- 唇や喉のかゆみ
- じんましん
- 鼻炎
- 咳
- ゼーゼーする呼吸音
- 結膜炎
上記の症状がひどくなるとアナフィラキーショックになり命に関わることもあるので、緊急の受診が必要です。
どんな食べ物でアレルギーになるかを離乳食を始める前に、調べておくことをおすすめします。
4. 腸重積
離乳食を始めた赤ちゃんが下痢をする原因に、腸重積があります。
原因は不明ですが、腸の一部が腸に入り込んで重なり強い痛みを伴う病気です。
主に6ヶ月〜1歳くらいに起こりやすいといわれています。
急に顔色が青ざめ、10分〜30分間隔で火が着いた様に激しく泣き出したり、静かになったりを繰り返します。
ぐったりして嘔吐やいちごジャムのような血便が出ることもあるので注意が必要です。
もし、処置が遅れると腸が壊死してしまうこともあるので、おかしいなと感じたら、緊急で受診しましょう。
まとめ
離乳食を食べ始めた赤ちゃんのうんちがゆるくなったら心配になりますよね。
うんちの変化や赤ちゃんの状態によって、病院に連れて行く判断基準を見極めることが大切です。
本記事では、離乳食を始めた赤ちゃんのうんちがゆるくなった時に受診するタイミングや赤ちゃんが下痢になる原因を紹介しました。
困った際は、本記事で紹介した対処法や受診の判断基準を参考にしてくださいね。
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