老犬は何歳から?シニア期の愛犬が幸せに暮らせる介護のコツと体験談
「ウチの犬、年取ったな…」
小さい頃は元気に走り回っていたワンちゃんも、年を取ってくると今までできていた事ができなくなってきたり、体に変化が起こったりしてきます。
日常生活が不自由になる事で、飼い主さんは愛犬をどうやってサポートをしていいか悩みますよね。
本記事では、老犬になる年齢や介護の方法を紹介します。
老犬介護の経験談も紹介しますので、愛犬が幸せに暮らせるような介護を考えている方は、参考にして下さいね。
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老犬は何歳から?老化が始まる時期と老化のサイン
犬はおおよそ7歳からシニア期に入るといわれています。
老化が始まると見た目などにも変化が生じてくるので、以下のサインに気をつけて見ましょう。
- 黒目が白く濁ってきた
- 目ヤニが増えた
- 口の匂いがキツくなってきた
- 白髪が増えたり、髭が白くなったりしてきた
- 毛のツヤがなくなってきた
- 痩せてきた・太ってきた
特に上記のサインで気を付けたいのが、黒目が白く濁ってくる点です。
白い濁りを放置すると白内障になる恐れがあり、最悪の場合失明する事もあります。
犬の目に白い濁りを見つけたら、早めに獣医師の診断を受けましょう。
老化現象なのか病気の症状なのか自分で判断するのが難しい場合は、動物病院を受診して獣医師の診断を仰ぎましょう。
(参考:ユニチャームペット|犬の老化と見た目に表れる老化のサイン)
老犬が幸せに暮らせる介護の方法【トイレ・排泄編】
老犬が快適にトイレ(排泄)をする為には、大きく分けて2つの方法があります。
- 介護用品をうまく使う
- マッサージをしてあげる
それぞれ詳しく説明します。
1. トイレの悩みは介護用品をうまく使う
老犬の排泄で悩む飼い主さんは、介護用品をうまく使ってみましょう。
トイレシートをあらゆる場所に置く、トイレの場所がわからなくなったワンちゃんにオムツを使うといった方法があります。
犬専用のオムツを使うと排泄物が外に出ない為、垂れ流すこともなくなります。
ただし、長時間オムツを付けっぱなしにすると、陰部や肛門の炎症が起こり、膀胱炎などの病気を発症する恐れもあるので、こまめに取り替えてあげましょう。
脚の筋肉が落ち立ち上がる事が困難な場合は、立ち上がる補助としてお腹の下にハーネスを通して引き上げてあげる事によって、排泄がしやすくなるので便利です。
2. 自分で排泄できない時はマッサージをしてあげる
老犬になって自分で排泄ができない時は、お腹のマッサージをして排泄を促してあげましょう。
マッサージをするときは、犬種や個性によってやり方が違うので、自己流でやらず獣医師の指導を受けてから行います。
正しいマッサージ方法で行う時も、愛犬が嫌がる時には無理にやろうとせず、時間を置いてから改めて行う事が大切です。
(参考:老犬ケア)
老犬が幸せに暮らせる介護の方法【食事編】
愛犬が歳をとってくると食が細くなって、飼い主さんも心配になりますよね。
そんな時に少しでも食べてもらう為の食事の介護の方法についてご紹介します。
- 毎日の食事の量をチェックする
- 自力で食べられない時は流動食にする
毎日の食事の量をチェックする
老犬になると食事にも変化が出てくるので、毎日の食事量のチェックは欠かさずに行うようにしましょう。
食事の増減は病気や認知症のサインでもあるので、早期発見にも繋がります。
例えば、ご飯を全く食べなかったり、食べる量が減ったりする子は、病気が原因の場合もあるので、獣医師に相談してみましょう。
【病気以外でご飯を食べない理由】
- 食事の姿勢が辛い
- ご飯を美味しいと感じない
- 歯周病などで歯が抜け落ちている
しばらく様子を見て、改善しないようであれば、獣医師に相談することをおすすめします。
愛犬の食事の量をチェックして、変化に気づくことが大切です。
自力で食べられない時は流動食にする
自力でご飯が食べられない時は流動食にしてあげましょう。
流動食は水とすり潰したドッグフードで作るので、液体状になり食べやすくなります。
【流動食の与え方】
- 市販の注射器に流動食を入れる
- 犬の頭を立てて、口の中へ流し込む
与える時の注意点として、逆流や気管への流れ込みを防ぐため、嫌がった時は少しずつ、無理に与えないようにしましょう。
(参考:老犬ケア)
老犬が幸せに暮らせる介護の方法【お口のケア編】
犬がシニア期に入ると唾液の分泌量が減ったり、水を飲む量が減ったりして、歯石がつきやすくなります。
歯石は歯周病などの病気や抜歯に繋がる事もあるので、日頃のお口のケアが重要です。
歯石が付かないようにする為には毎日の歯磨きが理想的ですが、ワンちゃんの中にはお口に触れるのを嫌がる子もいて、歯磨きが難しい場合もあります。
【歯磨き以外のお口のケア】
- 噛めるおもちゃを与えて噛ませる
- できる範囲で運動させる
- 水をたっぷり飲ませてあげる
愛犬が歳をとっても、幸せに暮らせるように日々のお口のケアをしっかりしておきましょう。
(参考:LIONPET)
老犬が幸せに暮らせる介護の方法【散歩編】
老犬が幸せに暮らせる為に行う介護の一つとして散歩のサポートもあります。
主なサポートは以下の通りです。
- 補助器具などを使う
- 暑さ・寒さ対策は慎重に行う
自力で歩けない子は補助器具などを使ってサポートする
お散歩に行く時に、自力で歩けない子には、補助器具などを使ってサポートしてあげましょう。
ワンちゃんの多くはお散歩が大好きです。
寝たきりで動けないなどの場合を除いては、体力を維持する為にもできる限りお散歩に連れていきましょう。
しかし、散歩の途中で座り込んで自力で歩けなくなった子には、ハーネスやカートのような補助器具を使うと便利です。
気分転換にもなるので、積極的に散歩へ連れて行ってあげましょう。
散歩中の暑さ・寒さ対策は慎重に行う
老犬を散歩させるにあたって、暑さや寒さ対策を慎重に行うことが大切です。
犬が歳をとってくると、暑さにも寒さにも弱くなってきます。
夏であれば早朝や夜間、冬であれば陽の高くなった日中がおすすめです。
特に夏は、日陰を歩かせる事とこまめな水分補給が重要となります。
愛犬が快適に散歩できるよう、十分に注意しながら連れて行ってあげましょう。
(参考:老犬ケア)
老犬が幸せに暮らせる介護の方法【環境編】
老犬になると目や耳、足が不自由になる事もあり、段差で転んだり、床で滑ったりして怪我をする恐れもあります。
愛犬がシニア期に入ったら、以下の方法で環境を整えましょう。
- 床をバリアフリーにする
- カーペットを敷く
- 障害物を排除する
愛犬が怪我をしないような環境に整えてあげることが大切です。
老犬が幸せに暮らせる介護の方法【グルーミング・トリミング編】
愛犬の清潔を保つ為にも、グルーミングやトリミングは積極的に行いましょう。
ブラッシングは血行促進にもなり、シャンプーやカットも毛足の長いワンちゃんは特に必要となります。
ただし、シャンプーやカットなど愛犬が嫌がる場合は、トリマーさんや動物病院にお願いしましょう。
認知症への対応
シニア期に入って認知症を発症するワンちゃんも少なくありません。
認知症になった愛犬をどう扱っていいのかわからない飼い主さんも多くいるはず。
ここでは、老犬が認知症になった時の症状と対応について紹介します。
認知症の主な症状とは?
老犬の認知症の主な症状は以下の通りです。
- 夜中に徘徊する
- 夜泣きをする
- ボーッとしている
- 同じところをぐるぐる回る
- 性格が変わる
- 名前を呼んでも反応しない
- 以前にしつけた事ができなくなる
- ご飯を食べてもすぐに欲しがる
犬も認知症になると記憶が薄れてしまうので、上記のような症状が現れてしまいます。
上記の症状が出たら、早めに獣医師に相談することをおすすめします。
認知症は症状を遅らせることができる
老犬の認知症は改善することはありませんが、下記のような方法を実践すれば、進行を遅らせることは可能です。
- DHA・EPAが含まれているサプリやご飯を与える
- 散歩のルートを工夫し、刺激を与え脳の活性化をはかる
- かくれんぼや知育玩具で五感をフルに使って遊んであげる
- 飼い主とのスキンシップをしっかりとる
上記の方法を実践すると、脳に刺激を与え認知症を遅らせることができます。
ぜひ日々の生活で取り入れてみて下さいね。
(参考:老犬ケア)
老犬のシニア期はどう関わる?老犬介護の体験談
シニア期に入った老犬との関わり方をどうすればいいのか悩みますよね。
ここでは、老犬介護の体験談を紹介します。
筆者自身が現在介護している認知症のシニア犬についても紹介しているので、ぜひ参考にして下さいね。
【老犬介護体験談】笑顔で楽しく介護をしよう!
愛犬が余命宣告をされ、大変な介護も工夫をして楽しくお世話をしている飼い主さんの体験談です。
現在17歳になるワンちゃんは6歳の時に膵外分泌不全症という病気になり、余命宣告をされたそうです。
その後甲状腺腫瘍や腎不全、認知症を発症し、一時は生命の危機に晒されたワンちゃんでしたが、持ち前の生命力の強さで、持ち直しました。
現在は、手作りのハーネスでお散歩に行ったり、車椅子で部屋の中を歩いたりしているそうです。
飼い主さんは、老犬の介護をしていく上で色々なことで悩む事もありますが、工夫して愛犬との介護生活を楽しみながらお世話をしているそうです。
(参考:PetLIVES)
【筆者体験談】シニア犬の介護に飼い主のイライラが止まらない!
筆者の愛犬が認知症になり、日々の介護に追われている体験をお話しします。
我が家の愛犬のモコは今年で16歳。
飼い主である私は、モコの徘徊や排泄物の垂れ流しなど、認知症の症状に日々頭を痛めていました。
「老犬だからしょうがない。いつ亡くなってもおかしくないから、精一杯お世話しなきゃ!」と頭ではわかっているものの、ウロウロと徘徊したり、トイレシート以外の所に排泄したりと、イライラが止まりませんでした。
しかし、先日歯が抜けたせいで大出血し、命の危機に晒されました。
そんな中でも、モコは必死に生きようと頑張っているのが伝わった時、「まだ生きたがっている」と確信し、私がしっかりこの子のお世話をしなければいけないと改心しました。
現在は認知症の症状はあるものの、元気に過ごしています。
これから先、何年一緒に居られるかわかりませんが、毎日生きてくれている事を感謝しながら全力でお世話していきます。
まとめ
愛犬がシニア期を迎え、若い頃とは状況や体に変化が起こってきて、飼い主さんも戸惑ってしまう方も多いはず。
本記事では、シニア犬になる年齢や介護の方法について紹介しました。
初めて老犬と関わる飼い主さんや、愛犬が老いても幸せに暮らしてもらいたいと願う飼い主さんは、ぜひ参考にして下さいね。
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