小学生の子供が放課後友達と遊ばない!高学年なのにおかしい?原因と対処法
「高学年になったのに、学校帰りに友達と遊ぶ約束をしてこない!」
そんな時、何か問題があるのではないかと不安になりますよね。
実は、子供が友達と遊ばないのには原因と対処法があります。
本記事では、家族支援カウンセラーである筆者が、子供が高学年になっても友達と遊ばない原因と対処法を紹介します。
子供が友達と遊ばなくて心配している方は参考にしてくださいね。
高学年の子供が友達と遊ばないのはなぜ?考えられる原因5つ
高学年になった子供が友達と遊ばないのはなぜでしょうか?
考えられる原因は5つあります。
- 自分から遊びに誘うのが苦手なタイプ
- 習い事などで仲の良い友達と予定が合わない
- 友達と過ごすよりもひとりでリラックスして過ごしたい
- ひとりでゲームをする方が楽しい
- 友達との間にトラブルが起きている
詳しく説明していきます。
自分から遊びに誘うのが苦手なタイプ
友達と遊ばないのは、自分から遊びに誘うのが苦手だからという可能性があります。
友達と遊ぶことが好きでも、自分から誘うことは苦手な子もいます。
たとえば、「断られたらどうしよう……」という不安から、友達を誘えないのかもしれません。
「自分から誘ってみたら?」「誘われたら嬉しいと思うよ!」などと声をかけてあげるといい場合もあるでしょう。
習い事などで仲の良い友達と予定が合わない
友達と遊ばないのは、習い事などで仲の良い友達と予定が合わないことが原因の可能性もあります。
高学年になると、習い事をする子も増え、放課後に一緒に遊べるタイミングが合わなくなってしまうことも。
「友達は大切にしてほしいけれど、習い事もあきらめさせたくない」とジレンマを抱えながら悩むママは少なくないはずです。
友達と過ごすよりもひとりでリラックスして過ごしたい
ひとりで過ごすことが好きで、放課後友達と遊ばないという可能性も。
子供の中には、もともと友達と遊ぶより、ひとりでリラックスして過ごす方が好きな子もいます。
ひとりで好きな読書をしたり、集中して絵を描いたりする方が楽しいと感じているのかもしれません。
ひとりでゲームをする方が楽しい
友達と遊ばないなら、子供は「ひとりでゲームをする方が楽しい」と思っているかもしれません。
お友達を家に呼んで対戦ゲームをすることもひとつの楽しみ方ですが、昨今のゲームは多様化しています。
たとえば、ロールプレイングゲームや、マインクラフトのような空間に構造物を立てていくゲームなどは、ひとりで何時間も没頭して楽しめるものです。
本人はひとりの時間をとても楽しんでいても、お友達よりゲームを優先するわが子を見ると心配してしまうこともあるでしょう。
友達との間にトラブルが起きている
子供が友達と遊ばないのは、友達とのトラブルが原因なことも。
仲の良い友達とケンカをしてしまったり、いじめなどのトラブルに巻き込まれていたりする場合もあります。
そんな時は、遊ぶどころか、学校に行くことさえ辛い状況かもしれません。
「お友達と遊ぶ約束しないの?」などと声をかけると、子供の心が傷ついてしまう可能性もあるため注意が必要です。
うちの子もそうだった!高学年の子供が友達と遊ばない経験をしたママの声
子供が放課後友達と遊ばないのは、おかしいことなのでしょうか?
ここでは、筆者がお話を聞いたママのお悩みや、わが子の実体験をご紹介します。
学校では遊んでいるが、放課後はひとりがいい
小学6年生の娘がいるAさんの体験談です。
Aさんの娘は、学校では毎日友達と仲良く遊んでいましたが、放課後遊ぶ約束をしてくることはありませんでした。
夕方、公園で他のクラスメイト達が一緒に遊んでいる姿を見て「わが子に何か問題があるのではないか」と不安に思ってしまったそうです。
娘に理由を聞くと「学校で友達とは十分遊んでいるから、家では好きな本を読んでいたいの」とのこと。
本人は何も気に病んでいないようなのですが、ママは「対人関係で問題があるのではないか?」と心配していました。
クラス替えがきっかけでゲームにはまり、友達と遊ばなくなった
5年生になる男の子がいるBさんの体験談です。
Bさんの息子は、帰宅するとランドセルを放り出して友達と遊びに行く元気な子でした。
しかし、5年生でクラス替えで仲の良かった子達と離れてしまい、様子が変わってしまいました。
やがてPCのオンラインゲームにハマり、外に出て遊ぶことがなくなってしまったそう。
本人は「友達とはチャットでやり取りしてるよ」と言うものの、急に外で友達と遊ばなくなってしまった息子の姿を見て、ママは気が気ではないとのことです。
発達障害を持つ筆者の子の実体験
わが子は中2の時に、自閉症スペクトラム障害とADHDの診断を受けました。
コミュニケーションが苦手でしたが、それでも低学年の時は放課後に友達と遊べていました。
しかし、高学年になるにつれていじめが増え、友達と遊ぶことはなくなり、家でひとりゲームに没頭する毎日。
発音障害があるだけでも、コミュニケーションが取りづらく、友人関係を築くのは難しいものでした。
わが子が20歳の時、「トランスジェンダー」だとカミングアウトされ、現在は娘として受け入れています。
当時、身体は男の子でしたが、性自認が曖昧だったわが子にとって、男の子と遊ぶことはとても違和感があったに違いありません。
当時は原因がわからず、友達と遊ぼうとしないわが子を心配しつつ見守ることしかできませんでした。
友達と遊ばない高学年の子供に親はどう接するのが正解?
友達と遊ばない子供に、親はどう接すればいいのでしょうか?
対処法は主に4つあります。
- 学校で遊んでいるなら問題なし!親は関与せず放っておく
- 友達関係に悩んでいそうなら話しやすい環境を作る
- 子供のタイプはそれぞれ違う!個性だと思って受け入れる
- 子供のやりたいことを全力で応援する
詳しく説明していきます。
学校で遊んでいるなら問題なし!親は関与せず放っておく
子供が学校で友達と十分遊んでいるなら、あまり関与せず放っておくことも大切です。
家でひとりで過ごすことが好きだったり、家の居心地が良いと感じていたりするだけかもしれません。
また、「家ではひとりで本を読んでいたい」などと自分の意見を持てるのは素晴らしいことです。
「今日は学校でどんな遊びをしたの?」などと聞いてみて、特に問題がなければ、干渉せずにそっと見守ってあげましょう。
友達関係に悩んでいそうなら話しやすい環境を作る
もし友人関係が原因で遊ばないのなら、悩みを話しやすい環境を作ってあげることも大切です。
相談にのってあげることで、友達関係の悩みを解消してあげられることも。
たとえば、ケンカが原因なら、仲直りするにはどうしたら良いか一緒に考えてあげましょう。
子供が話し始めたら、アドバイスや反論は禁物です。
自分の失敗談なども交えながら話しやすい状況を作り、最後まで話を聞いて「そうだったんだね」と共感してあげましょう。
子供のタイプはそれぞれ違う!個性だと思って受け入れる
放課後友達と遊ばないことを、個性だと思って受け入れることも対処法の一つです。
子供のタイプはそれぞれ違って、友達と遊びたい子もいればひとりでいる方が楽しいと思う子もいます。
親が無理やり友達と遊ぶよう仕向けると、それがプレッシャーとなり、精神的に追い込んでしまうことも。
本人が友達と遊ばないことを気に病んでいないようなら、そっとしておいてあげましょう。
成長して環境が変わると、友人関係も変わってきますので、それまでは「個性」だと思って受け入れてあげましょう。
子供のやりたいことを全力で応援する
友達と遊ぶよりも熱中できるものがあるなら、いっそのこと全力で応援してあげましょう。
自分の好きなことを、親に応援してもらえると、子供はその能力を大きく開花させることができます。
たとえば、体験談で紹介したAさんの場合、読書好きな娘を褒めて応援してあげるようになったことで、「小説家になりたい」という夢ができたそうです。
また、友達と遊ぶことができずゲームに没頭していたわが子は、現在プログラマーとして、企業で同僚たちと一緒に生き生きと働くことができています。
わが子の可能性を信じ、たくさん褒めて応援してあげましょう。
まとめ
本記事では、子供が高学年になっても友達と遊ばない原因と対処法を紹介しました。
子供が友達と遊ばないのには、さまざまな理由があります。
わが子の可能性を信じ、応援してあげることができれば、きっと成長してから新しい友人関係を築けるようになりますよ。
本記事が、ママたちの不安を解消するきっかけになれば幸いです。
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