親を施設に入れたいがお金がない!対処法と負担を減らす制度をご紹介
「今まで家で頑張って親の介護をしてきたけど、もう限界!」
そんな時、親を施設に入れたいがお金がないと困りますよね。
実は、家での介護が難しくなった時には、相談できるところや利用できる制度があります。
本記事では、親を施設に入れたいがお金がない時の対処法や負担を減らせる制度を紹介します。
親を施設に入れたいがお金がないとお悩みの方は、参考にしてくださいね。
親を施設に入れたいがお金がない時の対処法!
親を施設に入れたいけどお金がないという方も多いですよね。
ここでは、親を施設に入れたいがお金がない時の対処法を解説していきます。
地域包括支援センターやケアマネジャーに相談する
親を施設に入れたい方で、まだ介護認定を受けていない方は、地域の包括支援センターにある『介護総合相談所』窓口に相談してみてください。
すでに介護サービスを利用していてケアマネジャーが付いている方は、できれば早い段階で上限額を伝えて、相談することをおすすめします。
利用料が抑えられる介護施設への入居を検討する
お金がない場合に親を介護施設へ入れるには、利用料が抑えられる施設への入居を検討しましょう。
施設にもさまざまな種類があります。
利用料に応じて入居の条件やサービスがそれぞれ違うことを把握し、どのような施設を選ぶか検討することをおすすめします。
費用の負担を減らせる制度を利用する
お金がないため親を施設に入れられないとお悩みの方は、費用の負担を減らせる制度を利用することを考えてみてください。
介護保険制度のおかげで、多くの人は1割の負担でサービスを受けられます。
しかし、サービスを多く受ければ自己負担額は増えます。
また、持病が悪化したり、骨折などの怪我をしたりして医療費がかさむこともありますよね。
そんなときに利用したいのが各種の軽減制度です。
いずれも申告制なので、自分で手続きをする必要がありますが、いざというときのためにどのような制度があるのかご紹介します。
親を施設に入れたいがお金がない!介護費用の負担を減らせる制度とは?
介護費用の負担を減らせる制度には、次のようなものがあります。
- 医療費控除介護保険負担限度額制度
- 高額介護サービス費支給制度
- 高額療養費制度
- 高額医療・高額介護合算療養費制度
- 社会福祉法人等による低所得者に対する利用者負担軽減制度
一つずつ説明していきますので参考にして下さい。
医療費控除介護保険負担限度額制度
介護サービスの利用料の中には、確定申告をすることで所得税の医療費控除を受けられるものがあります。
ただし、高額介護サービス費や自治体独自の在宅サービス費の、自己負担助成費などを差し引いた金額が控除対象となります。
控除を受けるには領収書が必要なので、サービスを受けたら最低でも1年間は、領収書をきちんと保管しておきましょう。
高額介護サービス費制度
高額介護サービス費制度とは、1カ月の利用者負担の合計が負担限度額を超えた場合に、超過分の費用の払い戻しが受けられる制度です。
払い戻しを受けるには、申請が必要です。
介護保険による介護サービス利用時の経済的な負担を軽減するために、高額介護サービス費の制度が設けられています。
高額医療・高額介護合算制度
医療保険と介護保険の自己負担額の合計が、限度額を超えた場合に利用できるのが、高額医療・高額介護合算制度です。
超過分の払い戻しが受けられますが、限度額は医療保険の各制度や被保険者の所得・年齢区分ごとに細かく設定されています。
そのため、詳細は市役所の医療保険の窓口で相談すると良いでしょう。
社会福祉法人等による利用者負担軽減制度
生計が困難な低所得者の方も介護福祉サービスを利用できるよう、介護保険サービスを提供する社会福祉法人等が、利用者負担額を軽減する制度があります。
社会福祉法人等利用者負担軽減対象確認を受けるには、要介護認定を受けていることが必要です。
認定の有効期限が切れている場合は確認が受けられず、軽減対象確認を継続して受けるには、毎年更新の申請が必要です。
都道府県によって変わるかもしれないので、詳細はケアマネージャーに尋ねてみてください。
私の両親は対象者だったので、申請したところ施設代が軽減され助かりました。
自治体が実地する助成制度
介護保険のサービス以外にも、市町村が独自に定めた助成制度があります。
在宅で介護する場合に、福祉用具利用や住宅の改修工事に対する給付金が受けられるというものです。
ただし、いずれも利用するにあたっては多くの条件や手続きが必要になります。
サービス内容やサービスを受けるための条件などは、自治体によって異なるためケアマネジャーや地域包括センターに相談すると良いでしょう。
親を施設に入れたいがお金がない!そうならないために準備しておくべきこと
介護の準備と言われても、まだまだ必要ではないと考える人は多いでしょう。
しかし、いずれ誰の身にも起こり得ます。
一番大変なのは、何の準備もないまま突然その時が訪れることなので、慌てずに済むよう、次のような事前の準備をしておきましょう。
介護用に貯蓄しておく
親を施設に入れたいがお金がない、という状況にならないためにも、介護用に貯蓄しておくことが大切です。
介護保険サービスを利用する場合も、毎月一定額の支払いを続けなければなりません。
実際に介護サービスを利用するとき、最も気になるのが費用のことです。
大きな負担になってしまっては長続きしません。
老後2000万円問題もありましたよね。
少しでも、介護用に貯蓄しておくことが大切です。
家族で話し合っておく
介護は突然やって来ます。
親が元気なうちに、「どのような老後を送りたいのか」「要介護状態になったらどうするか」を家族間で話し合っておくことが大切です。
在宅介護をする場合は、誰が親を介護するか明確にする必要がありますね。
国や自治体が提供するサービスについて調べておく
親を施設に入れたいけどお金がないという状態にならないためには、準備が大切です。
高齢者が住み慣れた地域で生活を続けるために、お住まいの地域ではどんなサービスが提供されているのでしょうか。
地域包括支援センターや自治体の高齢者窓口で確認しましょう。
まとめ
親を施設に入れたいがお金がない時の対処法や、負担を減らせる制度を紹介しました。
家で介護をしてきたけれど限界を感じている方はもとより、病気やケガなどで、突然親の介護が必要になってしまうことも多々あります。
親を施設に入れたいけれどお金がないとお悩みの方は、本記事で紹介した対処法や制度を参考にしてみてください。
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