睡眠とアロマの関係は?よく眠れるアロマの種類と効果を高める使い方を紹介
健やかな生活を送る上で睡眠は欠かせないものですが、よい眠りには「量」だけでなく「質」も大切な要素となります。
そんな睡眠の質を高める手段として有効だと言われているのが、アロマオイルです。
本記事では、睡眠とアロマ(香り)の関係やよく眠れるアロマオイル(精油)の種類、効果を高める使い方についてご紹介します。
睡眠不足にお悩みの方や良質な睡眠をお望みの方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。
良い睡眠とアロマの関係!アロマが安眠をもたらす理由とは?
良い睡眠とアロマの関係とはどのようなものでしょうか?
まず前提として、ここで言う「アロマ」とは「香り」のことです。
それでは、「香り」が安眠をもたらす3つの理由についてみていきましょう。
香りが脳に直接届く
五感の中で香りを感じる役割をもつ嗅覚は、本能を司る大脳辺縁系へダイレクトに情報が伝わるという特徴を持ちます。
つまり、香りは脳へ直接届くということです。
この事実から、香りが睡眠へ大きな影響を与えるということは容易に想像できるでしょう。
香りが具体的にどういった仕組みで睡眠に影響するかは、次項以降でお伝えしていきます。
リラックスして副交感神経を優位にする
アロマが安眠をもたらす理由は、自律神経への作用にあります。
香りは、その種類によって交感神経または副交感神経に作用します。
交感神経はストレスや緊張状態に備える働きをもち、主に昼間や活動時に活発となるもの。
一方副交感神経は、夜などのリラックス時に優位となるものです。
つまり、安眠に必要なのは副交感神経を刺激する香りということになります。
副交感神経を優位にするアロマを使用すれば、体の緊張がほぐれて気持ちが落ち着きやすくなり、睡眠の質がアップするはずです。
リラックスして安眠モードになる
アロマの香りは副交感神経を刺激するため、心身をリラックスさせる効果が期待できます。
そのため、香りを嗅ぐだけで自然に安眠モードへ誘われるのです。
睡眠に効く・よく眠れるアロマはどれ?6つご紹介!
睡眠によく効く・よく眠れるアロマオイルとは、どのようなものなのでしょうか?
ここからは、睡眠に効果がある6種類のアロマをご紹介します。
アロマの種類選びに迷ったら、ぜひ参考にしてみてください。
ラベンダー
1つ目に紹介するアロマは、ラベンダーです。
ラベンダーの香りは、正確には「ラベンダー・アングスティフォリア(真正ラベンダー)」という名称です。
効能としては以下のようなものがあります。
- 鎮静作用
- 誘眠作用
- 精神安定作用
神経を鎮め、リラックスさせてくれる香りです。
禁忌はありません。
スイートオレンジ
スイート・オレンジのアロマも、安眠に効果的です。
スイート・オレンジはオレンジの果皮から抽出されるアロマで、甘く優しい香りが特徴。
リラックスにもリフレッシュにも適する作用を持ちます。
禁忌はありません。
ベルガモット
紅茶の香りとして有名なベルガモットも、睡眠に効くアロマのひとつです。
紅茶のアールグレイの香りといえばピンとくる方も多いはず。
精神安定作用があり、不眠やストレスを感じたときに利用するのがおすすめです。
光毒性作用があるため、肌に塗布した場合は4~5時間は直射日光に当てないようにしてください。
ネロリ
ネロリも安眠作用をもつアロマです。
果皮ではなく花弁から抽出されるオレンジ系のアロマで、。甘く優雅な香りが特徴です。
ただし、香りが強いため使用量には注意しましょう。
効能としては以下のようなものがあります。
- 鎮静作用
- 疲労回復作用
- 精神安定作用
ただし、妊婦やホルモン依存型癌疾患、乳腺症などの方は用法用量に注意が必要です。
サンダルウッド
サンダルウッドの香りも、安眠に役立ちます。
日本では、お香の「白檀」で知られている香りで、精神安定作用などの効能があります。
ただし、妊婦やホルモン依存型癌疾患、乳腺症などの方は使用しないでください。
ローズウッド
ローズウッドの香りは、バラに似た甘い香りのアロマ。
精神安定作用や、鎮静作用などの効能だけでなく、気持ちを明るくさせてくれます。
禁忌はありません。
睡眠効果を高めるアロマの使い方は?
睡眠に効果のあるアロマは、どのように使えば効果的なのでしょうか?
ここでは睡眠効果を高めるアロマの使い方を4つご紹介していきます。
アロマディフューザーやアロマストーンを使用する
アロマの使い方で最も一般的なのが、アロマディフューザーやアロマストーンを使う方法です。
どちらを使っても、アロマの香りに癒されながら眠れるでしょう。
アロマディフューザーは加湿器のようなイメージの機械で、水にアロマオイルを垂らして拡散させます。
アロマストーンは、石膏でつくられた石のようなオブジェです。
ストーンにアロマを直接垂らして香らせます。
アロマディフューザーには以下のような種類があるので、お好みのものを選べます。
- 超音波式
- リード式
- ファン式
- アロマポット式
ただ、種類によっては火を使うものもあるので使用には十分注意をしてくださいね。
ドライ吸引で楽しむ
アロマの使い方はドライ吸引という方法もあります。
方法は簡単で、アロマオイルをコットンやティッシュにしみこませて枕のそばに置いておくだけです。
火も電気も使わずできるので、一番簡単な方法と言えるでしょう。
アロマオイルの量を加減するだけで、香り具合を調節できます。
ただ、アロマオイルはシミになりやすいので、シーツなどに原液が付着しないように気を付けましょう。
手軽なアロマスプレー
アロマディフューザーでは香りがきついと感じる方には、アロマスプレーがおすすめです。
市販のアロマスプレーを使うのも手軽でいいですが、より自分好みの香りにしたい方には手作りという選択肢もあります。
枕やお部屋にスプレーするだけで程よく香るので、さりげない香りが好みの方はぜひ試してみてください。
入浴時に使用する
寝る前の入浴時にアロマオイルを使う方法も、リラックス効果を高められるのでおすすめです。
お風呂場は蒸気が多いので、アロマオイルを浴室全体に香らせられます。
入浴時のアロマ使用法は以下の通りです。
- 好きなアロマオイル3滴を植物油1~3mLで希釈する
- 希釈したものを浴槽のお湯に入れる
- そのままゆっくりとお湯に浸かる
原液を直接お湯に垂らすと溶けずに浮遊し、肌を痛めることがあるので、必ず植物油で希釈しましょう。
まとめ
今回は、睡眠とアロマの関係性について紹介しました。
お気に入りの香りやに包まれてリラックスすれば、おのずと睡眠の質はアップします。
睡眠不足にお悩みの方や良質の睡眠をお望みの方は、ぜひ本記事で紹介した安眠方法を実践してみてください。
アロマオイルを使う際は使用時の注意をしっかり守り、香りを楽しんでいただけたらと思います。
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