老後は何歳まで働くのが理想的?老後に働くメリットとデメリット!
「今から定年後の老後資金が心配…」
老後はのんびりしたいけど、収入が途絶えて生活が苦しくなると困りますよね。
定年後の生活を豊かにするためには、老後何歳まで働くかが重要になってきます。
本記事では、何歳まで働くことが理想的なのかをシミュレーションし、老後に働くメリットやデメリットをご紹介します。
老後の人生設計を検討している方はぜひ参考にしてくださいね。
老後は何歳まで働くのが理想的?年齢別にシミュレーション!
著しい医療の発達や衛生環境の改善によって、人生100年時代が到来した今、老後は何歳まで働くべきかシミュレーションしておきたいものです。
人生100年を基準に考えると、折り返し地点は50歳。
さらに50年という長い間、健康を維持してどのように生きればよいかは、何歳まで働くかによって違ってきます。
そこでまずは、年齢別にシミュレーションをしてみましょう。
60歳まで働く場合:
年金受給できるまで無収入になる可能性に注意
なかには60歳で定年退職を考える方もいますが、すぐに年金受給できないため、何歳まで働くか検討する際には注意が必要です。
高年齢者雇用安定法によって、現時点で定年は60歳以上と定められています。
しかし、年金は65歳から受給可能なので、5年間は無収入で生活することになってしまいます。
つまり、60歳になった時点で生活に困らない蓄えがないと生活を維持できません。
60歳で退職を希望しているのであれば、今のうちから生活資金を貯蓄しておくことをおすすめします。
65歳まで働く場合:
年金がすぐに受け取れる
65歳まで働く場合の最大のメリットは、退職後すぐに年金を受給できることです。
したがって65歳は、多くの方が退職を決断する年齢なのではないでしょうか。
現時点では、企業の定める定年が60歳であっても、希望すれば65歳まで働くことが可能です。
65歳まで延長して働くと、無収入になることは避けられるので、生活を安定させられます。
70歳まで働く場合:
転職を検討する
仕事からリタイアした後の期間をできるだけ短くするために、70歳まで働く方も増加傾向にあります。
高年齢者雇用安定法が改正されたことで、65歳から70歳までの方も働きやすくなりました。
しかし、現時点では70歳までの就業機会の確保は企業の努力義務でしかないため、希望しても全ての方が70歳まで働けるわけではないのです。
加えて、個人差はあるものの体力低下のため、若いときと同様に働くことは難しくなります。
そのため、70歳まで働くことを希望しているのであれば、他の企業や業種への転職を検討してみてもよいでしょう。
老後も働くメリットとは?
定年後はのんびりしたいと思う反面、まだまだ現役で働きたいと願う方も多く、また老後に働くのにはメリットもあります。
そこで、考えられる3つのメリットをご紹介します。
- 退職後の生活にゆとりが生まれる
- 生きがいを感じられる・孤独な時間が減る
- 社会とのつながりを実感できる
1. 退職後の生活にゆとりが生まれる
やはり、老後に働く最大のメリットは、継続した収入により生活にゆとりが生まれることです。
企業で働いていた方は、65歳から老齢基礎年金と老齢厚生年金を受給できますが、年金だけで余裕のある生活を送るのは難しいのが現状です。
しかし、老後も働くと年金以外にも安定した生活資金を確保できます。
ゆとりがあれば、万が一のときの備えにもなり、旅行や趣味などの楽しみに使える可能性もあります。
したがって、健康上の問題がないのであれば、老後に働いて生活を豊かにすることは理想的です。
2. 生きがいを感じられる・孤独な時間が減る
老後も働くことで生きがいを感じられ、孤独な時間が減ることも大きなメリットです。
これまで熱心に仕事をしてきた方ほど、定年退職後は「燃え尽き症候群」になりやすいのですが、働くことで精神面に良い影響をもたらしてくれます。
たとえば、働くことで自分の居場所ができて、「まだ必要とされている」と思えるのです。
仕事を通じて「やるべきことがある」と生きる目的を持ち、さまざまな関わりや交流を持つことで「一人ではない」と実感できます。
ただ、いつかは退職する日がやってくるので、仕事を辞めたあとも人生を楽しめるように、生きがいをみつけておくといいですね。
3. 社会とのつながりを実感できる
社会とのつながりを実感できることも、老後に働くメリットのひとつです。
老後も働くと、家族以外の方との交流が生まれるため、社会とのつながりを実感できて気持ちが安定しやすい傾向にあります。
たとえば、同僚と汗を流して作業をしたり、仕事の悩みを言い合ったりするなかで人との関わりを実感できるはずです。
老後も働くことで、さまざまなコミュニケーションが生まれ、「人や社会とつながっている」と思えます。
老後、何歳まで働くかの判断基準に!老後も働くデメリットとは?
老後も働くことで多くのメリットが得られる反面、デメリットもあります。
あらかじめ下記のデメリットを念頭に置いて、何歳まで働くべきか、退職のタイミングを考える際の判断基準にしましょう。
- 給料が現役時代よりも下がる
- 体力的にきつい
- 旅行や趣味に使える時間が取りにくい
給料が現役時代よりも下がる
まず、老後は現役時代よりも給料が下がってしまう可能性があります。
定年後も働き続ける方法は、「再雇用」または「再就職」のいずれかです。
再雇用の場合は「再雇用制度」を活用して、これまでの企業もしくは子会社・グループ会社で働き続けますが、給料が下がるケースが多いのが現状です。
企業によっては給料が下がったにもかかわらず、勤務時間や日数が変わらないこともあると聞きます。
一方、再就職の場合はハローワークやシルバー人材センターなどを利用して、自分で就職先を探します。
しかし、何のスキルもないと最低賃金での雇用となり、年収がこれまでに比べ大幅に下がる可能性もあるため注意しましょう。
体力的にきつい
誰しも高齢になると若い頃に比べ、だんだん機能が低下して体力的にきつくなってきます。
とくに筋力が低下するため、現役時代は軽々と持てた荷物を重く感じるようになったり、歩き続けることが難しくなったりします。
もちろん個人差はありますが、疲労により就労時間の最後まで仕事ができないこともあるかもしれません。
老後も仕事を続ける場合は、勤務時間を短縮したり、働く日数を減らしたりと自分の体力に合わせた働き方を模索してみましょう。
旅行や趣味に使える時間が取りにくい
老後も働くことで、趣味や旅行に使える時間が取りにくくなる可能性があります。
そのため、やりたいことがあるのなら、なるべく元気なうちに実現できるよう計画を立てましょう。
「人生100年時代」という言葉が使われるようになって久しいですが、自分の意思と足で自由に動ける「健康寿命」は男女共に70歳代だと言われています。
加えて、65歳を過ぎると体力が落ち、病気にかかりやすくなる傾向にあります。
自由が効かなくなってから後悔することがないように、まとまった休みをとったり早めの退職を検討したりするのも選択肢のひとつです。
まとめ
本記事では、何歳まで働くことが理想的なのかをシミュレーションし、老後に働くメリットやデメリットもご紹介しました。
老後、何歳まで働けばいいのか迷った際は、仕事を続けるメリットとデメリットを比較してみてください。
定年後の「第二の人生」がより充実した毎日になるように、早くから老後の人生設計を検討し、準備しておくといいですね。
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