猫と仲良くできない犬種はどれ?同居が向いている犬の条件も解説
犬と猫に囲まれて暮らしたいと思っているペット好きは多いのではないでしょうか。
しかし、犬と猫は相性が悪いという噂もあり、一緒に暮らせるのか心配ですよね。
本記事では、猫と同居できる犬の条件と、猫と仲良くなりにくい犬種について解説します。
犬と猫との同居を考えている人は、ぜひ参考にしてくださいね。
犬は猫と仲良くできない?同居は無理?
そもそも猫と同居できる犬とはどんな犬なのでしょうか?
猫と同居しやすい犬の特徴として、以下の4点があげられます。
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- 社会化している犬
- 猫を捕食対象としない犬
- お穏やかであまり吠えない犬
- 十分な食事・愛情・運動を与えられている犬
1. 社会化している犬
社会化している犬は猫と同居しやすい傾向があります。
犬は生後1〜3ヶ月頃の社会化期に人や他の犬・猫、外部の刺激(自転車や自動車・天候)に触れることで、将来の性格や行動が大きく左右されるといわれています。
例えば、生後3週〜16週齢くらいの時期に子猫と同時に生活を始めれば、お互いを遊び相手と認識するため、仲良く同居できる可能性があるのです。
猫との同居には社会化している犬が適切です。
2. 猫を捕食対象としない犬
犬は動くものに興味を示し追いかける習性があります。
小型動物を捕まえる猟犬や家畜を追いかける牧畜犬、視覚や聴覚で獲物を追いかける獣猟犬などは、捕食行動を強化されてきた背景があるのです。
例えば、子犬の時期は遊びながら動くものに興味を示し、追いかける行動が多く見られ捕まえようとします。
しかし、犬に追いかけられるのは猫にとって不快な行動のため、ストレスを溜めやすくなり、場合によっては怪我をしてしまう可能性もあります。
飼い主は注意を払い、犬に加減を覚えさせることが必要です。
3. 穏やかであまり吠えない犬
猫と同居させるには、穏やかな性格であまり吠えない犬が向いています。
猫は静かで落ち着ける環境を好むので、音や匂いや急な動きに過敏に反応し、強いストレスを感じるのです。
猫と犬の体格差があったり、犬がよく吠えたりする子だと、猫は怖がってしまいストレスを抱えてしまいます。
猫の恐怖心を少しでも和らげてあげるためにも、比較的性格の大人しい犬との同居を考え てあげましょう。
4. 十分な食事・愛情・運動を与えられている犬
飼い主さんが十分な食事・愛情・運動を与えることで、犬は心理的に満たされます。
猫と犬を同等に扱いたっぷりと愛情を注いであげれば、犬は猫を仲間と認識し、猫に危害を加えるなどの事故を防ぎやすくなるでしょう。
犬に必要なケアが十分に与えられていることが大切です。
猫にとっても犬にとっても、安全で快適な環境を用意してあげることで、安心して生活できるのです。
猫と仲良くできない同居に不向きの犬種
猫と仲良くできない同居に不向きな犬種はどのような犬なのでしょうか?
主な犬種は以下の7種類です。
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- ポメラニアン
- ミニチュア・シュナウザー
- ヨークシャー・テリア
- ジャック・ラッセル
- 芝犬
- シベリアン・ハスキー
- ボルゾイ
1. ポメラニアン
ポメラニアンは小さく可愛らしい犬ですが、よく吠える犬種で攻撃性や過敏性が高いといわれています。
静かな環境を好む猫は、よく吠える犬種のポメラニアンをうるさく感じストレスを溜め込んでしまいますので、猫との同居には向かない犬種です。
ただし成犬や成猫でもその限りではなく、きちんと手順を踏むことで同居が可能になります。
加えて子猫や子犬の時期だと警戒心が薄いので、仲良くなれる確率が高まりますよ!
2. ミニチュア・シュナウザー
ミニチュア・シュナウザーは警戒心が強く、機敏さが持ち味のテリア系気質の犬種です。
見知らぬ人や他の動物に対して攻撃性を示すことがありますが、家族には構ってほしくて側から離れなかったり、鼻を鳴らして自分をアピールしたりします。
好奇心旺盛で運動能力や捕食行動も高く、小動物や動くものに反応します。
猫との同居には不向きといえますが、子犬のころから子猫との生活を始め、十分な運動や愛情を注ぐことで同居が可能です。
3. ヨークシャー・テリア
ヨークシャー・テリアは、かつて小動物を捕っていたテリア系の気質が強い犬種です。
体は小さいですがテリア犬特有の気の強さを持ち、機敏に行動することから、捕食行動も多いといえます。
猫を獲物とみて攻撃してしまいがちですので、一緒に飼いたい場合は、子犬の時から吠え癖や噛み癖をなくすしつけが必要です。
猫が安心して一緒に暮らせるように、飼い主さんが配慮してあげることも重要でしょう。
4. ジャック・ラッセル
ジャック・ラッセルもテリア系の気質を持った犬種です。
かつて狩猟犬としての役割を与えられていたので、動くものに対して反応的に攻撃してしまう習性があります。
十分なしつけが必要な犬なので、初めてこの犬を飼う場合は、頑固な性格に難しさを感じるかもしれません。
猫との同居には不向きな犬種ですが、やむを得ない事情により同居しなくてはならない場合は、猫の安全を守るために飼い主さんが目を離さないように注意が必要です。
5. 芝犬
柴犬は、日本犬の中でも唯一の小型犬で、日本人に古くから愛されている犬種です。
遺伝的には狼に近い分類で、猟犬として鍛えられたり留守番犬として役割を果たしてきたりしたこともあり、警戒心がとても強い性格といえます。
捕食行動を示す犬種でもあるため猫との同居には不向きです。
猫との同居を検討するなら、子犬の時期に社会化を行い、猫と気質が合うかどうかを見極める必要があるでしょう。
6. シベリアン・ハスキー
シベリアン・ハスキーは、狼のように鋭い目つきをしていますが穏やかな性格の犬種です。
猫との同居に向いているように思えますが、猟犬としても活躍していたことから衝動的に猫に襲い掛かってしまう可能性もあります。
身体が大きいため、猫を抑え込み、怪我をさせてしまう可能性もあるので注意が必要です。
もともと穏やかで気品のある性格のため、子犬のころから猫と生活を共にしていれば、仲の良い相棒として一緒に暮らすことができます。
7. ボルゾイ
ボルゾイは、ロシアの貴族で飼われていた狩猟犬で、遠くにいる獲物を追跡する「ロシアン・ウルフハウンド」という犬でした。
性格は穏やかですが、獲物を見つけると狩猟犬の血が騒ぎ、突然興奮することがあるので注意が必要です。
小動物を見つけると反射的に駆け出してしまうこともあり、猫との同居には不向きでしょう。
体も大きいので、猫を押さえつけて怪我をさせてしまうかもしれません。
どうしてもボルゾイを飼いたいのであれば、猫との同居はあきらめるのが無難でしょう。
まとめ
猫と犬を同じ環境で飼うにはそれぞれの性格を尊重し、お互いが我慢しないで生活できるように配慮してあげることがとても大切です。
どちらも可愛いペットなので、最期まできちんと責任を持ち育てていきたいですね。
本記事では、猫が犬と一緒に生活できる条件と、猫と仲良くしやすい犬種について解説しました。
猫と犬の両方を飼いたいと思っている方は本記事を参考に、猫と犬が住みやすい環境を作ってあげてくださいね!
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