【お墓参りの花】季節ごとのおすすめの花やタブーな花&供え方のポイント
「お墓参りでは、どんな花を選んだらいいの?」
お墓に供える花に決まりはありませんが、実は供えてしまった花がお墓ではタブーだったりすることも。
本記事では、おすすめの季節の花やお供えにはタブーな花を紹介します。
花の供え方のポイントや花に関してよくある質問についても紹介しますので、どのような花をお墓参りで供えれば良いのか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてくださいね。
【お墓参りの花】季節ごとのおすすめの花
お墓参りは一年を通して行く機会がありますね。
こちらではお墓参りに供える定番の花や季節ごとのおすすめの花を紹介します。
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- 一年を通して定番の花
- 【彼岸】春におすすめの花
- 【お盆】夏におすすめの花
- 【彼岸】秋におすすめの花
- 【お盆】夏におすすめの花
一年を通して定番の花
お墓参りで供える花として、一年を通して定番の花には「菊」や「カーネーション」をおすすめします。
菊やカーネーションは長持ちし、枯れても花びらや花粉が周りに散乱しにくいのが特徴です。
さらに菊は、小菊、輪菊、スプレー菊、ピンポン菊など品種や色も豊富であり、季節に左右されることなく一年を通して手に入りやすいのもおすすめの理由です。
定番の花だけでも、種類や色を変えるだけで素敵な仏花になるでしょう。
【彼岸】春におすすめの花
春はお彼岸のシーズンです。
春のお墓参りにおすすめの花には、以下のような種類があります。
- キンセンカ
- スターチス
- 菜の花
- キンギョソウ
- フリージア
- シンビジューム
- スイートピー
- マーガレット など
春は、花の種類や数が一年を通して最も豊富な時期です。
特にキンセンカは菊の種類のため、花がついてから一ヶ月ほどは落ちない丈夫さで、お墓参りの花にはとても適しています。
また春は、菜の花やキンギョソウなど、他の季節には味わえない優しい色合いの花が多いのも特徴です。
ぜひ、この時期ならではの色味の花をプラスして、春らしい仏花を供えてみてはいかがでしょう。
【お盆】夏におすすめの花
夏といえばお盆ですね。
暑い夏のお墓参りにおすすめの花には、以下のような種類があります。
- リンドウ
- トルコキキョウ
- ヒマワリ
- ホオズキ
- ケイトウ など
特にリンドウは、茎が硬くて夏の暑さでも傷みにくい花なのでおすすめです。
トルコキキョウも暑さに強く、比較的長持ちするのでお盆に供える花としてよく選ばれています。
夏はどうしても暑さにより切花が傷みやすい季節なので、炎天下でも長持ちする花を選ぶことがポイントになります。
【彼岸】秋におすすめの花
お盆が終わり一か月もすると、秋のお彼岸がやってきます。
秋のお墓参りにおすすめの花は、秋らしさを感じさせる以下のような種類があります。
- コスモス
- センニチコウ
- デンファレ など
センニチコウは、水が切れてもドライフラワーになりますので、枯れたように見えず長期間綺麗に保たれます。
コスモスは秋らしさを感じさせますが、葉が痛みやすいので、葉をなるべく取り除いてから供えると良いでしょう。
秋の彼岸には定番の菊を中心に、季節の花を少し足して秋らしさを演出してみてはいかがですか。
【正月】冬におすすめの花
冬のお墓参りと言えば、御先祖様に年始の挨拶に行く方も多いでしょう。
冬は最も花の少ない時期なので、菊を中心に以下のようなを交えて供えるのがおすすめです。
- 早咲きのスイートピー
- アイリス
- ストック
ストックは寒さにとても強く丈夫な上、明るい色合いのものが多いので冬の時期の墓前を明るく華やかにしてくれます。
正月の年始には、センリョウ、マンリョウ、ナンテン、マツなどを加えると、お正月らしさがぐっとアップします。
【お墓参りの花】タブーな花
そもそもお墓参りに供えてはいけない花はあるのでしょうか?
こちらでは、タブーと言われる花の特性を3つ紹介します。
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- トゲをもつ花
- つる性の花
- 毒性のある花
1. トゲをもつ花
お墓参りにタブーと言われる花の一つに、「トゲをもつ花」があります。
トゲをもつ花と言えば、バラやアザミ、ザクロなどがこれに当たります。
トゲをもつ花がタブーである理由は、供える時にトゲが刺さって怪我をしたり、清掃員やお墓の近くを通った人の服や体に引っかかったりする危険性があるからです。
しかしながら、トゲのある花の中でも代表的なバラは根強い人気があり、故人が好きだった場合も少なくありません。
どうしてもトゲがある花を供えたい時は、事前にトゲを抜いておけば問題ないでしょう。
2. つる性の花
お墓参りにタブーとされる花には、「つる性の花」もあります。
なぜなら、つる性の花は放置するとつるが伸びて地面を這ったり、近隣のお墓の敷地や墓石などに巻きついてしまったりして迷惑をかけるおそれがあるからです。
またつる性の花は、性質上垂れてしまうため、花立てに立てることもできません。
つる性の花でよく知られているのは、アサガオやクレマチスなどがありますので、お墓に供えるのは避けましょう。
3. 毒性のある花
「毒性のある花」もお墓参りに供えるのはタブーとされています。
お墓に供えた花は、親族以外にも清掃員や子供やペットなどが触れたりする可能性もあり危険だからです。
また、毒は死を連想させるため、仏様に毒を与えないよう仏事全般では避けられていることが多いです。
毒性のある花には、ヒガンバナ、スズラン、スイセンなどがあります。
身近に咲いている花なので気をつけましょう。
【お墓参りの花】供え方のポイント
こちらではお墓参りの際の花の供え方で、押さえておきたいポイントを4つ紹介します。
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- 花は左右対称に供える
- 花は奇数の数を供える
- 花を参拝者の方に向けて供える
- 故人への気持ちを大切にする
1. 花は左右対称に供える
お墓参りで花を供える時は、左右対称になるように供えるのがポイントになります。
花を左右対称に供えるとバランスが良く見えるためです。
供える花は左右なるべく同じ花の種類にして、花数や色合いも一緒にすると綺麗に見えるでしょう。
花を購入する際は、左右対称になるよう同じ花束を2つ購入するのがおすすめです。
2. 花は奇数の数を供える
お墓に供える花の数は奇数になるようにしましょう。
奇数の数が良いとされる理由は、古代中国で伝承されてきた考え方に、割り切ることが出来ない奇数を縁起物として扱う習わしがあったからです。
一般的に供える数は3本・5本・7本とされ、特に5本が主流となっています。
しかし花の茎の太さや花立てのサイズによっても異なるため、5本で窮屈になってしまう場合は3本にしたり、余裕がある場合は7本にしたりして上手く調節して供えましょう。
3. 花を参拝者の方に向けて供える
お墓で供える花は参拝者の方に向けて供えます。
花束を供える方向はお墓の方へ向ける「向上相」、全方位に向ける「向中相」、参拝者に向ける「向下相」の3つがありますが、一般的なのは向下相です。
向下相には、参拝者の心身を清めてご先祖様にご挨拶するという意味があります。
参拝者が花を見ながら、穏やかな心の状態で故人に挨拶できるよう心がけましょう。
4. 故人への気持ちを大切にする
お墓参参りでは、故人を想う気持ちを大切にして花を供えましょう。
そもそも、お墓に花を供えるのは故人への供養のため。
お墓参りの花に迷った時は、故人の好むような花や色合いを選んでみましょう。
最低限のマナーさえ守れば、供える花に決まりは無いので、故人を偲んで供えてあげてくださいね。
【お墓参りの花】よくある質問
こちらではお墓参りの花において、よく聞かれる3つの質問について解説します。
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- 造花でも良いか?
- 花の費用(相場)は?
- 花はどこで買う?
造花でも良いか?
お墓参りの花でよくある質問に、「造花でも良いか?」というものがあります。
正直なところ、お墓へ飾る花は造花でも全く問題ありません。
なぜなら、故人への気持ちが大切だからです。
造花は、長期間きれいな状態を保つことができる上、虫も寄り付かないなど良いメリットがたくさんあります。
しかし宗教によっては、造花は好まない場合があるのも事実です。
トラブルを避けるためにも、寺院に話を聞いたり、年長者や家族に相談をしたりして決めましょう。
花の費用(相場)は?
「花の費用(相場)は?」というのもお墓参りの花についてよくある質問の一つです。
平均的に仏花は、1束500円~1000円ぐらいで販売されていますが、立派な仏花では3000円程度の花束もあります。
大切なのは金額ではなく故人への気持ちですが、花の種類や買う店によって値段は上下するでしょう。
花はどこで買う?
「お墓参りの花はどこで買う?」という質問も良くあります。
お墓参りで供える花を買うのは、主にスーパーやホームセンター、花屋などです。
また、季節の花や故人が好きだった花を交えて仏花を作りたい時は、少々高めの値段にはなりますが花屋がおすすめです。
ぜひご自身の好みや予算を考慮して、適切な購入先を選んでみてくださいね。
まとめ
お墓参りの花を選ぶとなると、数ある花の中から、いったいどの花をチョイスしたらいいのか迷ってしまうことがありますよね。
本記事では、お墓参りに供える定番の花や季節のおすすめの花、タブーの花を紹介しました。
供え方のポイントやよくある質問についても紹介しましたので、ぜひ本記事を参考にして花をお供えしてみてくださいね。
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