【喪中に年賀状が届いた】喪中はがきを送る範囲やマナーを解説!
「喪中なのに年賀状が来ちゃった…」
喪中だから今年の年賀状は控えようと思っていても、いざ届いてしまうと対応に悩みますよね。
実は、喪中であっても年賀状を出すことはマナー違反ではないのだとか。
本記事では、喪中はがきを送る範囲やマナーについて解説します。
喪中に年賀状が届いて困っている、という方は、ぜひ参考にしてくださいね!
喪中に年賀状が届いたら?
そもそも、喪中に年賀状が届いてしまった時にはどうすれば良いのか、それには2つの対応策があります。
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- 年賀状は喪中でも受け取れる
- 寒中見舞いとして年賀状の返事を出す
1つずつ見ていきましょう。
年賀状は喪中でも受け取れる
「喪中に年賀状を送るなんて、非常識!」と思いがちですが、正式なマナーとしては年賀状は喪中でも受け取れます。
喪中はがきは、あくまで「年始の挨拶を控える」ということを知らせるもので、年賀状を受け取らないという意味ではありません。
そのため、マナー上では失礼に当たらない行為といえます。
とはいえ、喪に服している側としては、あまり歓迎できる行為ではありません。
喪中に年賀状を出すことがマナー違反ではないとしても、喪に服している側の気持ちを考慮して、控えるのが無難と言えます。
寒中見舞いとして年賀状の返事を出す
喪中に年賀状が届いたら、寒中見舞いとして年賀状の返事を出すのが基本的なマナーです。
寒中見舞いは、寒さが厳しい時期に相手への体調などの気遣いや、こちらの近況などを伝えるなどの季節の「挨拶状」です。
年賀状での返信の代わりに、寒中見舞いで年賀状をいただいたお礼を伝えるのが一般的です。
ただし、寒中見舞いを出す時期は、松の内(門松を飾っておく期間・関東では1/月7日)が明ける1月8日から月3日の節分までなので、寒中見舞いはこの期間に出すようにしましょう。
年賀状が届く前に!喪中はがきを出すマナー
年賀状が届く前に、喪中はがきを出す際のマナーは次の2つです。
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- 喪中はがきは2親等までの親戚に不幸があった場合に出す
- 喪中はがきは12月初旬までに出す
詳しく説明していきます。
喪中はがきは2親等までの親戚に不幸があった場合に出す
喪中はがきは、本人から見て2親等までの親戚に不幸があった場合に出します。
2親等までの続柄は以下の通りです。
〈1親等〉
- 本人と配偶者の両親
- 本人の子供と配偶者
〈2親等〉
- 本人と配偶者の両親の兄弟姉妹
- 本人と配偶者の祖父母
- 本人の孫
親戚間でも、近しい間柄であれば年賀状で新年の挨拶という気持ちには、ならないかもしれません。
しかし、基本的には喪中はがきを出すのは2親等までの親戚に不幸があった場合と覚えておきましょう。
喪中はがきは12月初旬までに出す
喪中はがきは、12月初旬までに出すのがマナーといえます。
年賀状は一般的に11月初旬頃から販売され、12月末までにはほとんどの方が年賀状を出します。
近年では、年賀状を書くというより印刷するという方が増えているため、年賀状の準備は12月の初旬頃には始める方も多いようです。
そのため、喪中はがきを出す時期は、早ければ10月下旬頃から、遅くても12月初旬頃を目安にするといいでしょう。
ただし、年末に不幸があり喪中はがきが出せなかった場合には、先ほど紹介した「寒中見舞い」という形で出すといいでしょう。
喪中はがきを出す範囲はどこまで?
では、喪中はがきはどこまでの繋がりがある人に出すべきなのでしょうか?
一般的に、次の3つの繋がりがある人が対象と考えられます。
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- 年賀状のやりとりがある人
- プライベートな付き合いがある仕事関係の人
- 葬儀に参列した人
1つずつ解説します。
1. 年賀状のやりとりがある人
喪中はがきは、いつも年賀状のやりとりをしている人に出しましょう。
毎年、必ず年賀状をくださる方は、例年通り年賀状を準備されている可能性があります。
喪中であることを知らせていなければ、年賀状が届いてしまうことが懸念されます。
そのため、いつも年賀状のやりとりをしている人には、新年の挨拶を控える旨を知らせておきましょう。
2. プライベートな付き合いがある仕事関係の人
喪中はがきは、プライベートな付き合いがある仕事関係の人にも出しましょう。
プライベートな付き合いがある人でも、身内の不幸があったことを知らせていなければ、例年通り年賀状の準備をしている可能性があります。
また、弔事を知らせなかったことを不快に感じてしまう人もいるでしょう。
仕事関係とはいえ、プライベートな付き合いがある人には、喪中はがきを出しておきましょう。
3. 葬儀に参列した人
喪中はがきは、葬儀に参列した人にも忘れずに出しましょう。
葬儀に参列した人は、もちろん喪中であることを知っているのは当然ですが、故人にとって大切な方に当たります。
そもそも喪中はがきは、新年の挨拶を控えることを伝えるものなので、葬儀に参列した人にもきちんと出すことがマナーといえます。
突然の身内の不幸!準備していた年賀状はどうする?
年賀状の準備をした後、突然身内の不幸があって出せなくなってしまったという時に、年賀状が無駄にならない2つの方法があります。
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- 郵便局で切手類に交換できる
- 喪中はがきに交換できる
詳しく解説します。
郵便局で切手類に交換できる
突然の身内の不幸で、準備していた年賀状が出せなくなった場合には、郵便局で切手類に交換できます。
身内の不幸は予期せぬものなので、特殊な事情により郵便局で切手や通常はがき・往復はがき・特定封筒などに無料交換してもらえます。
しかし、注意すべき点が3つあります。
- 喪中であることを窓口に伝える
- 交換のみで返金はしない
- 期間が年賀はがきの販売期間である
特に、販売期間を過ぎると無料交換できなくなるため、気をつけましょう。
喪中はがきに交換できる
服喪によって出せなくなった年賀状は、喪中はがきにも交換できます。
せっかく準備した年賀状も、服喪期間となれば年賀状どころか急いで喪中はがきを準備しなければなりません。
郵便局では、準備していた年賀状が「お年玉付郵便はがき」であれば、喪中はがきに無料で交換してもらえます。
また、弔事用の「胡蝶蘭」がデザインされた喪中はがきにも無料交換してくれるので、年賀はがきの販売期間が終了する前に、早めに交換しておきましょう。
まとめ
喪中に年賀状が届いたら、正直困りますよね。
本記事では、喪中はがきを送る範囲やマナーについて解説してきました。
喪中はがきは、できれば年賀状の準備を始める前に出しておくのが、行き違いがなく安心ですね。
ぜひ本記事で知り得た、年賀状や喪中はがきのマナーなどの知識を、今後も役立ててくださいね。
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