介護ストレスをためると危険!ストレス軽減に効果的な方法を解説
「これから介護頑張っていくぞ!」
・・・そう決めたものの、生活の変化や仕事の制限などについていけず、ストレスが溜まることってありますよね。
ストレスを感じている自分に罪悪感を抱き、気持ちを封じ込める方も多いですが、ストレスの放置はとても危険です。
本記事では、介護ストレスを放置するとどうなるのかや、ストレスを軽減できる効果的な方法を紹介します。
介護ストレスにお悩みの方はぜひ参考にしてくださいね。
介護でストレスをためてしまうとどうなる?
介護は家族など大切な人のために行う場合が多いので、ストレスを感じても気持ちを封じ込めてしまう方は多いです。
しかし、ストレスを溜め込んでしまうと次のような結果につながる可能性もあります。
- 介護うつを発症する
- 介護している相手を虐待してしまう
詳しく解説していきます。
介護うつを発症する
介護うつとは、介護によるストレスが原因で発症するうつ病のことです。
介護うつになると、以下のような症状が現れます。
- 食欲がなくなる
- 夜中に何度も目が覚めてしまう
- 何事にも無気力・無関心になってしまう
上記の症状が2週間~1週間続くと、介護うつを発症していると考えられます。
症状がひどくなると自殺願望が出てきてしまう方もいるので、介護ストレスを溜め込むことは非常に危険です。
介護している相手を虐待してしまう
介護生活のストレスを溜め込み続けると、徐々にストレスがいら立ちへ変わり、介護している相手への虐待へ発展してしまうケースもあります。
例えば以下のような内容です。
- 身体の拘束や暴力
- 言葉での暴言や無視
- 食事や入浴の介助の放棄
- 金銭の窃取
ストレスを溜め込み続けると、本来は助けてあげたかったはずの相手に、ひどい仕打ちをしてしまう可能性もあるのです。
介護でストレスを感じたら、適切な対処をするようにしましょう。
介護ストレスを減らすには?効果的な5つ方法をご紹介
それでは、具体的に介護ストレスはどうすれば減らすことができるのでしょうか?
効果的な方法を5つご紹介します。
- 一人で頑張りすぎない
- 協力してくれる人を見つける
- 相談相手を見つける
- 十分な休息をとる
- 自分の時間を作る
1. 一人で頑張りすぎない
ストレスを溜め込まないためには、一人で頑張りすぎないことが大切です。
介護にはやることがたくさんある上に、あなた自身にも家庭があります。
全部一人で抱え込んでしまっては、身も心もパンクしてしまいかねません。
介護されている側も、あなたが自分を犠牲にして介護していると知ったら、きっと辛い思いをするはずです。
大切な人だからこそ、お互い笑顔でいてもらいたいもの。
一人で抱え込まずに、心にゆとりを持てる方法を見つけて行きましょう。
2. 協力してくれる人を見つける
介護を一人で抱え込まずに済むには、協力してくれる人を見つけることが大切です。
特に親の介護の場合、核家族化が進む現代では、家の近くに住む子どもに介護の負担が集中しがちです。
もちろん各家庭に都合があるとはいえ、無理のない範囲で負担を分担し合えないか、家族で話し合うことはとても大切です。
協力者は必ずしも家族である必要はないので、自治体等に相談して、利用できる介護サービスがないかも聞いてみてくださいね。
3. 相談相手を見つける
介護のストレスに対処するには、相談相手がいるということもとても大切です。
介護は毎日のことで終わりが見えない仕事なので、日々の悩みを聞いてくれる身近な存在が必要になります。
一緒に暮らしている家族や親しい友人など、信頼できる人に相談してストレスを解消しましょう。
悩みを共有することで、何か協力してもらえることもあるかもしれません。
話を聞いてもらうだけでも、気持ちがスッと軽くなることも多いですよ。
4. 十分な休息をとる
十分な休息をとり、疲れをとることも、ストレス解消方法の1つです。
介護は毎日のことですから、在宅介護をしている方は心身ともに疲れが溜まっていきます。
家族に介護を代わってもらったり、介護サービスを利用したりして、休息の時間も作っていきましょう。
支援介護サービスには『レスパイトケア』というサービスがあり、一時的に支援サービスに介護を代わってもらうことができます。
「レスパイト=息抜き、休息」という意味通り、日々の介護疲れを休憩してリフレッシュが可能です。
様々な人の手を借りて、しっかり休む時間も作っていってくださいね。
5. 自分の時間を作る
自分の時間を作ることも、介護ストレスの解消には効果的です。
介護は介護者を最優先にしなければならないので、自分の時間はどんどん後回しになります。
自分の好きなことをしたいと思っても、「家族は介護をされて不自由な時間を過ごしているのに…」と、自分の時間を過ごすことに罪悪感を持ってしまう人も多いのです。
ですが、ストレスを溜め込んだままでは結局介護も長続きしません。
家族を大事にするためにも、たまには自分の時間を作って、ストレスを発散するようにしましょう。
「もう限界!」と思ったら専門の窓口に相談しよう
介護のストレスをまめに発散していくことも大事ですが、そもそもの自分の負担を減らすことも大切です。
「自分の親だから自分で面倒を見ないと」と責任を感じる方は多いですが、頑張りすぎると精神的にも体力的にも限界に達してしまいます。
「もう限界だな」と思ったら、地域包括支援センターなど専門の窓口にすぐに相談しましょう。
様々なサービスを検討しながら、今後の相談に乗ってもらえます。
介護は休みなく続くものです。
ケアマネージャーや訪問介護の方などの助けを借りながら、ストレスなく続けられる方法を見つけていってくださいね。
まとめ
介護は長期的に続いていくものなので、ストレスを溜め込んでしまってはいずれ続けられなくなります。
あなたが笑顔でいてくれるからこそ、介護される側も笑顔でいられるもの。
頑張りすぎずに続けられる介護の道を見つけていきましょう。
本記事では、介護でストレスを溜めると起こることと、ストレス軽減に効果的な方法をご紹介しました。
今回ご紹介した方法やサービスなどを上手に活用して、ストレスなく介護を続けていってくださいね。
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