赤ちゃんの離乳食で注意したいアレルギー症状とは?気をつける食べ物と対処法
「顔が赤く腫れてアレルギー反応が出てしまった……」
生後半年をすぎる頃から離乳食を始める方も多いでしょう。
しかし、赤ちゃんにとっては初めて口にする食べ物ばかりでアレルギー症状が出てしまうのではないか、反応が出たらどうすべきなのか慌ててしまいますよね。
本記事では、離乳食で注意したい赤ちゃんのアレルギー症状と対処法を紹介します。
アレルギー症状が出やすい食べ物も紹介しますので、ぜひ本記事を参考にしてくださいね。
離乳食で注意したい赤ちゃんのアレルギー症状
赤ちゃんが離乳食を食べたときに、どのようなアレルギー症状が出てしまうのでしょうか?
離乳食で注意したい赤ちゃんのアレルギー症状には、以下の4つがあります。
- 皮膚の症状
- 呼吸器の症状
- 消化器の症状
- 全身の症状
詳しく解説します。
参考サイト:パンパース
皮膚の症状
離乳食で注意したい赤ちゃんのアレルギー症状の1つに、皮膚の症状があります。
食物により皮膚に現れる症状には、以下のようなものが挙げられます。
- 皮膚のかゆみ
- 蕁麻疹
- 湿疹
- 皮膚が赤くなる
皮膚に症状が現れる人の多くが掻きむしってしまいがちです。
呼吸器の症状
離乳食で注意したい赤ちゃんのアレルギー症状の1つに、呼吸器の症状があります。
呼吸器にアレルギー反応が起こると、以下のような症状が現れます。
- 咳やくしゃみが出る
- 咳がゼーゼーやヒューヒュー鳴る
症状が悪化すれば、呼吸のしづらさが出てしまう恐れがあり、危険な状態になりかねません。
消化器の症状
離乳食で注意したい赤ちゃんのアレルギー症状の1つに、消化器の症状があります。
消化器にアレルギー反応が出ると、以下のような症状が現れます。
- 吐き気
- 嘔吐
- 下痢
- 腹痛
症状が酷くなれば吐き戻しを何度も繰り返し、脱水症状になってしまうこともあるので気をつけましょう。
全身の症状
離乳食で注意したい赤ちゃんのアレルギー症状の1つに、全身の症状があります。
食物によって全身に現れやすい症状には、以下のようなものが挙げられます。
- 体がぐったりする
- 青ざめる
- 意識がハッキリしていない
上記の症状が酷くなれば、アナフィラキシーショックが起きかねません。
もしアナフィラキシーショックが起こったら、救急車を呼ぶ必要があります。
離乳食で赤ちゃんのアレルギーを引き起こしやすい食べ物
最も食物アレルギーが出やすい食べ物は、「卵・乳製品・小麦」といわれています。
それ以外にも、様々な食べ物が原因でアレルギー症状を引き起こしてしまうのです。
離乳食で赤ちゃんのアレルギー反応を引き起こしやすい食べ物には、以下の表のような食べ物が挙げられます。
食品名 | アレルギーが含まれる食べ物 |
たまご | マヨネーズ・パン・ハム・練り物・ケーキ・ヨーグルトなど |
牛乳 | バター・ヨーグルト・チーズ・コンソメの素など |
大豆 | 豆腐・きな粉・油揚げ・納豆・味噌・醤油など |
豆類 | ナッツ・クルミ・アーモンド・ピーナッツなど |
小麦 | うどん・マカロニ・お好み焼き・天ぷら・カレーやシチューのルウなど |
魚や甲殻類 | エビ・イカ・カニなど |
くだもの | りんご・バナナ・キウイなど |
そば | そば・そば茶・こしょう・クレープ・お饅頭など |
食べ物によっては吸い込んだり、触れたりするだけでアレルギー症状が出てしまうことも。
同じように、食べた後に運動や入浴などの行為が引き金となり、症状が重くなってしまう場合もあるので気をつけましょう。
参考サイト:ベネッセ
参考サイト:みんなのアレルギー情報室
参考サイト:meiji
赤ちゃんにアレルギー症状が出たときの対処法
「アレルギー反応が出てしまったらどうしよう……」
赤ちゃんにアレルギー症状が出たときの対処法には、以下の4つがあります。
- 食べ物を口の中や手から取り除く
- アレルギーの症状を記録する
- かかりつけ医を受診する
- アナフィラキシーショックの症状がある場合は救急車を呼ぶ
詳しく解説します。
食べ物を口の中や手から取り除く
赤ちゃんにアレルギー症状が出たなら、食べ物を口の中や手から取り除きましょう。
離乳食を食べているときに、アレルギー症状が現れた際は速やかに食べさせるのを止めます。
そして、アレルギー症状の疑いのある子供が口にした食べものを取り除きます。
もし、アレルギーの原因となる食べ物が体に付着したままでは、アレルギー症状が悪化する一方です。
同じように食べ物が粘膜まで入り込んでしまえば、目や口のなかまで痒みが出てしまい、取り除くのが困難になってしまいます。
皮膚を綺麗にするには、例えば口を水で洗ったり、ウエットティッシュで拭いたりする方法があります。
アレルギー症状が出てからだけでなく、普段の生活から肌を綺麗にしておくことで肌のバリアを高め、アレルギー症状が出にくくなる効果に期待できるので意識してみてくださいね。
参考サイト:Pigeon.info
参考サイト:NHKすくすく子育てch
アレルギーの症状を記録する
赤ちゃんにアレルギー症状が出たときの対処法の1つは、アレルギーの症状を記録しておくことです。
アレルギー症状の記録を残しておけば、医師との話し合いが進みやすくなったり、子供の預け先である保育園などにも話がしやすくなったりする点があります。
記録を残すときは、以下の項目を書くといいでしょう。
- 日にち
- 食べたものや量
- どのような症状出たか(症状が出た箇所や症状の軽度なども)
- 食べてから症状が出るまでの時間
- 症状が出てからどのような対処法をしたのか
記録した方以外の方が子供の状況を把握できるように工夫して書くと、現場にいなかったパパや医師などに子供の様子を伝える大切な情報になります。
可能であれば、写真やイラストを残しておくのも症状が伝えやすくなるコツですよ。
かかりつけ医を受診する
赤ちゃんにアレルギー症状が出たときの対処法の1つは、かかりつけ医を受診することです。
離乳食を食べさせてから皮膚の痒み・咳・嘔吐などの症状が見られた場合は、病院を受診して原因を突き止め、今後どうすべきか医師と話しましょう。
アレルギー症状が出やすいのは、離乳食を食べ始めてから2時間以内と言われています。
また、赤ちゃんは免疫力や器官が未熟なことが原因で、アレルギー症状を引き起こしやすいです。
なので、離乳食を食べてから暫くは赤ちゃんの様子を観察しておくのが大切です。
病院を受診する判断は、以下を参考にしてみてください。
- 自宅観察の場合:アレルギー症状が軽度な痒みや赤み・鼻水・くしゃみなら家で観察し改善されなければ病院を受診
- 直ぐに医療機関の場合:全身が赤い・痒みが激しい・嘔吐や下痢を1~2回する・顔が腫れている場合
- 救急車:体がぐったりしている・反応がない・呼吸が荒れている場合は迷わず救急車を呼ぶ
参考サイト:独立行政法人環境再生保全機構
アナフィラキシーショックの症状がある場合は救急車を呼ぶ
食べ物を口にしたときにアナフィラキシーショックになった場合は、迷わずに救急車を呼びましょう。
アナフィラキシーショックとは、食物アレルギーの症状が体に1つだけ現れるだけでなく、複数箇所ダメージを受けていたり症状が重い状態を指します。
特に全身のだるさ・青白くなっている・呼吸困難・血液が低下している場合が最も危険で、アナフィラキシーショックを起こしている可能性が極めて高いです。
例え、アレルギーの症状が改善されたと思っても突然再発し、命の危険に晒される恐れがあるため油断禁物です。
過去にアナフィラキシーショックになったことがある場合にエピペンを常備している方は、太ももの外側に注射し同時に救急車を呼んで状況を伝えてくださいね。
参考サイト:水戸済生会総合病院
まとめ
離乳食を始めるにあたって、赤ちゃんにアレルギー反応が出るのではないかと心配になってしまいますよね。
本記事では、離乳食で注意したい赤ちゃんのアレルギー症状と対処法を紹介しました。
記事内で紹介したように、赤ちゃんに見られるアレルギー症状を知っておけば、慌てずに対処できるでしょう。
アレルギー症状が出やすい食べ物も紹介しましたので、ぜひ本記事を参考にしてみてくださいね。
参考サイト:こそだてまっぷGakken
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