富士山登山に家族で行けるのは何歳から?登頂の体験談や事前準備を解説
家族や親子でハイキングやトレッキングを楽しむために、富士山の登山計画を立てる方は多いでしょう。
しかし、子供が安全に登山できる年齢かどうか気になる方も多いと思います。
高齢の方や一人登山をされている方々が、登山中に亡くなる事故も起きています。
そのため、子供でも安全に登山できるルートはあるのか知りたい方もいるのではないでしょうか。
本記事では、家族で富士登山に挑戦する際、子供が何歳からなら安全なのかを解説していきます。
また、登頂の体験談や事前準備についてもご紹介します。
家族旅行に富士登山を計画されている方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。
家族で富士山登山をした体験談
家族で富士山の登山計画をする際、子供でも安全なのかと下調べをしますよね。
初心者でも登山できるルートもありますが、実際に子連れでの登山経験をした方の情報を知りたいと思う方もいるでしょう。
そこで、ここでは家族で富士登山をした体験談をご紹介します。
- 13歳で初めての登山に挑戦
- 4歳で登山に挑戦
- 高山病になった体験談
- 小学生の兄弟を連れて登山
- 7歳で富士登山に挑戦
13歳で初めての登山に挑戦
家族旅行で富士登山をすることになり、13歳の息子と挑戦することになった方の体験談です。
子供の自立を促し、強い心を育てる自主性を育むためにも、登山はいい経験になると思い決行することになったそう。
まずは体を慣らすために練習をはじめ、600段の外階段のある東京タワーに登って足慣らしをしました。
次に、高尾山で体を慣らしながら練習を行い、毎日ランニングなどの運動を習慣づけて登山に備えたそうです。
富士登山は初心者向けのコースで登り、子供のペースに合わせゆっくりと登頂を目指しました。
休憩を頻繁にとりながら、2日かけて登山を経験。
子供の自主性を養うためにも、登山はいいきっかけになったそうです。
参考サイト:旅色LIKES
https://tabiiro.jp/likes/articles/view/1288/
4歳で登山に挑戦
体験者の4歳の長女は活発で体力がある方で、一日中外で遊び回る程元気なタイプだそうです。
念願の富士登山を親子ですることを決めました。
体験者は毎日子供と遊びながらトレーニングをし、体力を強化したそうです。
休日には登山をし、富士登山に向けてお子さんと1年間練習を積みました。
そのおかげで、4歳でも富士山を自分の足で登頂することができたのだそう。
お子さんが抱っこをせがむこともなく、自分の足で登頂したことは生涯忘れることのできない思い出となったそうです。
参考サイト:山と渓谷オンライン
https://www.yamakei-online.com/yama-ya/detail.php?id=469
高山病になった体験談
9歳の子供を連れて富士登山をした体験談です。
途中まで調子良く登っていましたが、ご来光を望んだ後、お子さんの体調が悪くなったそう。
食欲もありませんでしたが、少しカレーを食べ、嘔吐してしまいました。
一晩休むと体調は少し回復したのか、食事を摂れるように。
ですが、一時的なもので頭痛や怠さは取れず動きは悪かったそうです。
登山前、交通状況の関係で朝4時に家を出発したのが睡眠不足の原因となり、高山病になってしまったと体験者は推測しています。
高山病対策として、体調を万全に備えておくことが何よりも大切だと学ばせる体験談ですね。
参考サイト:家族旅行の窓口
http://tosshiii.kt.fc2.com/fuji010.html
7歳で富士登山に挑戦
登山経験がない子供と富士山登山するための練習として、高尾山や大山、御岳山や筑波山でトレーニングをすることにした体験者。
トレーニング地にはケーブルカーがあり、いざという時には利用できるので練習にいいですね。
富士登山するには5~6時間ほど歩き続けられる体力が必要なので、ケーブルカーを利用しないで登山することが最初の目標になりました。
休日や連休を利用して登山経験を積み、1年越しの目標だった富士山についに挑戦。
富士山は登山ルートが多数ありますが、安全のため山小屋の多い吉田ルートで登ることにしたそうです。
5合目まではバス移動で、降りてすぐ登り始めると高山病になりやすくなるので、体をゆっくりと慣らしてから登ったそう。
子連れの登山では安全のため、子供を自由に遊ばせることはできないので、休憩所などでも退屈しないようなカードゲームなどのアイテムを持参したのだとか。
また、富士山郵便局で手紙を出すといったミッションをスケジュールに組み込み、達成感を味わうことも登山の目標にしました。
ペースダウンしてゆっくりと登山し、子供の心が折れないように声かけしながら目標に向かって進行。
山頂までたどり着き、子供と見下ろした光景は、深く心に残ったのではないかと思います。
参考サイト:ハリタス
家族で富士山登山をする前に準備したこと・登山中に気をつけたこと
家族で富士登山をする前は何を準備すればいいのでしょう?
また、登山中はどんなことに気をつければいいのでしょうか。
ここでは、家族で富士山登山をする前に準備したいこと、登山中に気をつけたいことについて詳しく説明します。
- 服装や装備に注意
- 初心者にも安全なルートで登山する
- スケジュール管理
- 富士山道の開通時期に注意
- 登山マナーを守る
- 遭難や事故のリスクがあることを忘れない
服装や装備に注意
富士山は、年間を通して防寒できる服装と入念な装備で登山しましょう。
たとえ真夏でも、登頂では真冬並みの寒さとなり、寒暖差が激しくなります。
軽装では気温や気候の変化に適応できません。
風を通しにくく保温性のあるインナーや、登山に適したダウンジャケットなどを着用し、靴は滑りにくく岩山などでも歩ける登山専用の靴を履きましょう。
また、雨具や保険証を用意しておくことも大切です。
公衆トイレの使用には料金がかかるため、小銭も多めに用意しておきましょう。
飲料水や飲食などにかかるお金やブルーシート、急な斜面でも安全に登るためのステッキなども富士山登山のマストアイテムです。
初心者にも安全なルートで登山する
富士山には吉田ルートだけでなく、富士宮ルートや須走ルート、御殿場ルートの4つのルートがあります。
ルートにより難易度や登り下りの総歩行距離、総時間や混雑具合などが異なります。
事前に万全な準備をすれば、どのルートからでも登ることはできるでしょう。
とはいえ、富士登山初心者には吉田ルートがおすすめです。
吉田ルートは、五合目の施設が充実しているので、初心者でも安全に登山できます。
また、ルート上に山小屋が多く、救護所も3ヶ所と他のルートに比べて安心なルートです。
さらに、標高差が比較的穏やかで、歩行距離も他のルートに比べて少ないので登山しやすいルートでもあります。
登山バスが出ていたり新宿から五合目直通のバスが出ていたりするので、公共交通機関からのアクセスも良好。
無理に山頂まで辿り着かなくても、ルート上からご来光が見られるのも安心ですね。
スケジュール管理
一般的に富士登山にかかるスケジュールは1泊2日程度で、富士登山する多くの人が山小屋で1泊して山頂へ向かいます。
1日目に登山口を出発し、夕方までに山小屋に入り宿泊するのが一般的です。
夜半ばに山小屋を出発して夜明けに登頂を果たし、昼前に下山するといったスケジュールになります。
ペースダウンして2泊3日の長時間かけて登山する方もいます。
富士登山にかかるトータルの歩行時間は、12時間前後と考えておきましょう。
高山病対策のため、ゆっくりと時間をかけて体を慣らしながら登山することが大切です。
富士山道の開通時期に注意
富士登山道の開通時期は毎年6月頃に発表され、登山終了時期は9月10日頃までです。
また、富士山の山開きは、山梨側と静岡側にある登山道とそれぞれ開通期間が異なるため注意が必要です。
残雪や気候、登山道の状況により日程が変更されることがあるので、発表と最新情報をこまめに確認しましょう。
シーズン中や大型連休時期には、観光客など多くの登山者が訪れるため混雑が予想されます。
無理なく落ち着いて登山できる環境も大切なので、混雑が想定される日はできるだけ避けるのがおすすめです。
登山マナーを守る
軽装登山者やゴミの不始末、大声で騒ぎながらの登山者などが増え、周囲の迷惑や死亡事故にもつながりかねない迷惑行為が問題となっています。
登山は周囲の迷惑にならないように、最低限のマナーを守ることが大切です。
富士山全域は禁煙ではありませんが、登りながらの歩きタバコは厳禁で、山小屋も禁煙です。
その他での喫煙は可能ですが、周囲の迷惑や風向きなどに注意し、吸い殻は携帯灰皿で処理しましょう。
自分で出したゴミは持ち帰り、落ちているゴミもきれいにするのが登山マナーです。
富士山は特別保護地区となり、石や咲いている草花なども持ち帰ることは一切できません。
マナーを守ることは登山を楽しむだけでなく、遭難や事故を未然に防ぐことにもつながります。
遭難や事故のリスクがあることを忘れない
富士山では遭難事故や死亡事故が発生しています。
落石や転倒事故などだけでなく、高山病や視界が悪くなることで道に迷うことも。
山開きで指定されている時期以外でも富士山への登山は可能ですが、シーズン以外はトイレや山小屋、一部のルートが閉鎖されています。
そのため、気象状況が読みづらく登山環境は過酷です。
初心者にはリスクが高い時期であることを念頭に置きましょう。
まとめ
富士登山を計画されている方の中には、子連れの登山をお考えの方もいると思います。
ですが、何歳から安全に登れるのかと不安に思う方もいるでしょう。
本記事では、子供が安全に富士登山できるのは何歳からなのか、詳しく解説しました。
登頂体験談や事前準備の仕方も紹介していますので、家族旅行で富士登山を計画されている方は、ぜひ本記事を参考に準備してみてくださいね。
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