猫を飼い始めたけど不安でいっぱい…これから飼う人も知るべき猫のアレコレ
「猫を飼い始めたけど、これからきちんと責任を持って育てていけるのか?」と不安な飼い主さんもいらっしゃると思います。
本記事では実際に猫を飼っている筆者が、猫を飼う為に知っておきたいことやトラブル時の対処法などを、経験を交えてご紹介していきます。
猫を飼い始めて不安がある方は参考にしてみてくださいね!
猫を飼い始める前に!不安に感じないために知っておくべきこと
猫を飼うと、餌やりやトイレ掃除、毛のお手入れなどのお世話が必要です。
しっかりと最期まで面倒を見られるよう、以下の5点について事前に知っておきましょう。
- きっちりした主従関係を求めない!猫の性質を知っておこう
- 気を遣ってあげて!猫は同居生活にストレスを感じやすい
- 家具がボロボロに?猫のために部屋を整えた方がいい
- 汚れも覚悟して!飼い始めはトイレに失敗することも
- お金はある程度必要!突発的な病気にも対応できるようにして
それぞれ詳しく説明します。
きっちりした主従関係を求めない!猫の性質を知っておこう
猫を飼い始める際には、まず猫の性質を知っておくことが大切です。
猫は、集団で生活をするよりも、単独で行動する性質があります。
基本的に人との主従関係を築く動物ではないので、飼い主さんを母親か兄弟、対等の猫同士と認識していることが多いようです。
お世話をしてくれる飼い主さんに対しては母猫に甘える感覚で、体を擦り付けてきたり、何らかの要求をしてきたりします。
猫は犬のように構って欲しいタイプではなく、むしろ放っておいて欲しいタイプで、構って欲しい時は自分から擦り寄ってくるのです。
ただし散歩は行かなくて済むので、その面では楽ですね。
気を遣ってあげて!猫は同居生活にストレスを感じやすい
猫は単独行動する動物なので、人間との同居生活ではストレスを感じやすいことが多いです。
例えば、次のようなことにストレスを感じます。
- 引っ越しや部屋の模様替え
- 来客
- 工事などの騒音
- しつこく構いすぎる
- トイレが汚れている
- 多頭飼育
猫はストレスを感じやすいペットなので、気を遣ってあげましょう。
家具がボロボロに?猫のために部屋を整えた方がいい
猫を飼い始める際には、猫に合った部屋にしてあげましょう。
なぜなら、猫は爪とぎで家具などあらゆるものをボロボロにしてしまうからです。
叱って止めさせれば良いと思うかもしれませんが、猫にとっての爪とぎは爪のケア、ストレス解消、マーキングなど、大切な意味があります。
むやみに叱るのではなく、快適な爪とぎスポットを用意するなど、猫のために部屋を整えてあげると良いでしょう。
具体的には以下のような方法があります。
- 猫が好む種類の爪とぎスポットを用意する
- マタタビやキャットニップなど、猫の好む匂いを爪とぎスポットにつけて誘導する
- キャットタワーやキャットウォークを設置して、あらかじめストレスを発散させる
- 段ボールを平らにして壁に貼り付けておく
- 猫の爪の引っ掻きに強いビニールのコーティング剤を使う
- 爪切りなどで定期的に猫の爪をケアする
爪とぎには段ボール製や木製、おもちゃのついている物など種類はたくさんありますので、猫が好む種類を選んでみてくださいね。
汚れも覚悟して!飼い始めはトイレに失敗することも
猫の飼い始めはトイレに失敗することもあるので、部屋が汚れることも覚悟しましょう。
とはいえ猫のトイレトレーニングは犬よりも簡単で、一度覚えれば失敗することが無いので、失敗するには何らかの原因があるはずです。
例えば猫がトイレに入っている時に雷などの大きな音や、地震のように振動があったりした場合、ストレスを感じてトイレを使わなくなってしまうことがあります。
トイレが汚れていたり、砂が気に入らなかったりした場合も、トイレを使わなくなる原因になるのです。
外の音が聞こえにくい場所にトイレを設置したり、こまめに掃除をしたりして、猫が安心してトイレを使えるようにしてあげましょう。
お金はある程度必要!突発的な病気にも対応できるようにして
猫を飼い始めるなら、突発的な病気にも対応できるよう、ある程度のお金は用意しましょう。
猫を飼うための準備として、ケージやトイレ、餌などを用意すると思いますが、お金がかかるのは道具だけではありません。
猫の体調管理である予防接種や避妊、去勢手術などにもお金がかかるのです!
ストレスから突発的な病気になるケースもありますので、猫を飼い始めたらいつでも対応できるように心がけておきましょう。
猫の飼い始めは不安に感じて当たり前!最初に戸惑った体験談
筆者の家にも現在12歳と11歳の男の子の猫が2匹います。
今では子猫の時と違ってやんちゃなことはあまりなくなりましたが、飼い始めは戸惑いだらけで、初めてのことに不安も感じていました。
我が家の猫のエピソードをお話ししたいと思います。
娘がいきなり猫を連れてきて戸惑った初日
娘が15歳になる誕生日に「お願い事を聞いてほしいから30分待ってて!」と言って、連れてきたのが生後4ヶ月くらいの猫でした。
「知り合いの家で虐待を受けてるから、家で引き取りたい」と言うのです。
猫は飼ったことがなく、どう接して良いのかもわからず、どうしようかとても悩みましたが、虐待を受けてるのに返すわけにもいかず家で飼うことに決めました。
初めての猫で何事も戸惑いだらけでした。
トイレのしつけの仕方もわからず、ずっと付きっ切りで尿が出るまで見ていたのがストレスだったのか、出なくなってしまったのです。
病院に行って処置をしてもらいましたが、猫はデリケートな動物だと実感しました。
猫の足の様子がおかしくて不安に…
よく遊びよく食べ、とても元気な猫でしたが、座っているときの右後ろ足が何度見ても伸びたままなのに気づきました。
病院に行き診察してもらったところ「足の付け根から折れてます!」「多分、右足だけを持って思い切り引っ張られたのでしょう」と言われました。
少し時間が過ぎてしまったため足の骨はくっつきませんでしたが、軽く走ったり歩いたりする分には支障はないとのことでした。
いつ骨折をしたのか不審に思い娘に話を聞いてみると、どうやら前の飼い主である友人のお父さんにひどく虐待されていたそうなのです。
なんと鼻血が出るまで殴られたり、狭い箱の中に閉じ込められたりした上、いらないから捨ててこいと言われたとわかりました。
もう少し早くその事態に気が付いてあげていれば、すぐに病院に連れて行って治せたかもしれないのにと後悔しています。
猫が元気がないときや少しでも様子がおかしいと思ったときは、すぐに病院に連れて行きましょう。
猫の様子を良く観察しておくことも必要です。
やんちゃすぎて脱走され不安に…
うちの猫はやんちゃ過ぎて、ベランダから飛び越えて車庫の屋根に乗り移り、脱走することがありました。
ある日、宅急便の車が家の前に止まり、荷物を配達している時に猫が宅急便の車の屋根に飛び乗ってしまったのです。
それを知らない配達員は車に乗って、走り出してしまいました。
見ていた娘たちが私に伝え、すぐに車で追いかけたのですが、見失ってしまったのです。
横の路地から出てきた宅急便の車を止めて、猫が乗っていたことやどこで止まったかなどを聞き、その場所に向かいましたが、その時は我が家の猫はどこにも見当たりませんでした。
10日後、いなくなった場所で娘が名前を呼んで探していると、それに反応して猫の鳴き声が聞こえてきたのです。
見てみると家の猫で瘦せ細ってはいましたが、ケガもなく元気に見つかりました。
奇跡的に無事に帰って来ましたが、事故に遭ったり行方がわからなくなる場合があります。猫が外に出ないように十分に注意が必要です。
経験者からのアドバイス!猫の飼い始めの不安への対処法とは
猫を飼い始める際には不安も多いと思いますが、きちんと対処すれば猫も一緒に快適に暮らすことができます。
猫のしつけや困った時の対処法について、経験者としてお話ししたいと思います。
ケージで過ごすことに慣れさせる
猫の飼い始めの際は、まずケージで過ごすことに慣れさせることが大切です。
なぜなら子猫の間はしつけと安全の為にケージに入れることが多いため、なるべくケージがストレスにならないようにする必要があるからです。
ケージの半分のスペースには、尿の臭いのついたシートを入れておくとすぐに慣れるでしょう。
普段からケージに入る習慣をつけておくと、猫にとって安心できて、ゆっくり落ち着ける 場所になります。
噛み癖を直す
猫の買い始めの際は、噛み癖を直しておくことも大切です。
子猫の時は、猫自身が噛む力の加減を分かっていません。
多頭飼いなら猫同士で噛み合って「噛まれると痛い」と学べますが、1匹で飼ってる時は飼い主さんがしつける必要があります。
具体的には、猫自身の前足を猫自身の口にくわえさせ、「にゃん」と鳴くまで口を押さえてみてください。
すると猫は「噛むと痛い」ということが分かるようになりますし、強く噛んでくるたびに実施すれば、覚えて噛まなくなります。
噛み癖のある猫には試してみてくださいね。
誤飲や電気コードを噛まないように気を付ける
猫の飼い始めの際は、飲んではいけないものを飲んだり、電気コードを噛んだりしないように注意しましょう。
子猫は何にでも興味津々で、飼い主さんの見ていないところで、人間用の食べ物や薬、サプリメントなどを飲み込む恐れがあります。
例えば解熱剤や鎮痛剤は「アセトアミノフェン」が含まれており、猫が口にすると赤血球を溶かし、高い確率で死に至ります。
ゴキブリ駆除剤も、猫にとって毒性の強い成分が使われているため、誤飲しないよう注意が必要です。
電気コードを噛むことによる感電などにも気を付けなければいけませんので、猫にとって危険なものは隠すことをおすすめします。
外には出さない
猫を飼い始めたら、外には出さないようにしましょう。
猫にとって外の世界は興味深いものがたくさんありますが、外には危険がいっぱいです。
子猫の時から室内飼いをしていれば、ご近所への迷惑防止と交通事故なども防げます。
他の猫との接触による病気やノミ、ダニなどの感染予防もできますので、猫にも飼い主に もさまざまなメリットがあります。
猫にとって、家の中はとても安全な縄張りになるでしょう。
ペット保険の検討
猫を飼い始めたら、ぜひペット保険を検討してみてください。
猫も人間と同じように病気になりますが、実はその医療費は高額です。
動物には健康保険制度がないので、病院に受診した際は全額自己負担になります。
しかしペット保険に加入していれば、「通院」「入院」「手術」の費用に対して一定の支払いが補償され、費用の一部が保険として支払われます。
猫を飼うのであれば、ペット保険の加入も検討してみてはいかがでしょうか?
まとめ
本記事では、猫を初めて飼う方へ知っておきたい事とさまざまな対処法をご紹介しました。
初めて猫を飼うということで、不安はあると思いますが、命に対する責任と心構えを持ち、沢山の愛情で育ててあげてくださいね!
猫との暮らしで癒されながら楽しい毎日をお過ごしください。
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