知らないと危険!老後の田舎暮らしにかかる費用はいくら?
老後の田舎暮らしは、自給自足で悠々自適な毎日だと想像している人が多いでしょう。
ですが、田舎暮らしは意外とお金がかかることも。
本記事では、老後の田舎暮らしにかかる費用を紹介します。
退職後に田舎暮らしを検討している人は参考にしてくださいね。
老後の田舎暮らしにかかる費用は月15〜20万円!
老後に田舎へ移住して第二の人生をスタートさせ生活していくには、平均で月15〜20万円ほどかかります。
この金額は都市部とそれほど変わりなく、田舎も安いものは安いけれど、高いものは高いのです。
田舎では食材が安く手に入ると考えているかもしれませんが、実際はそれほど変わりません。
安くなるものといえば土地代や家賃くらいで、反対に車の維持費や光熱費など高くなるものもあります。
移住を考えている人は、早いうちからお金の準備をしておく必要があるでしょう。
老後の田舎暮らしで都会より多くかかる費用とは?
老後の田舎暮らしで都会より多くかかる費用は、次の3つです。
- ガソリン代
- 光熱費
- 自治会費や町内会費
ここからはそれぞれの費用がなぜ都会より多くかかるのか見ていきましょう。
1. ガソリン代
田舎暮らしで都会より多くかかる費用といえばガソリン代です。
田舎は徒歩や自転車で行動できる範囲にお店がないところが多く、基本的な移動手段は車になります。
1番近いスーパーまで車で10分〜30分かかるような地域もあります。
コンビニに至っては小学校の学区内に1軒もないような地域もあるくらいです。
地方移住には車の所有は必須なので、ガソリン代は多くかかると覚えておきましょう。
2. 光熱費
光熱費も、田舎暮らしでは都会より多くかかります。
田舎はプロパンガスが主流で、都市ガスより価格が高くなりやすいからです。
また昔ながらの家は機密性や蓄熱機能などもないことから、冷暖房費もかさみやすいという特徴があります。
古民家に住むことを検討している方は、注意しましょう。
3. 自治会費や町内会費
田舎暮らしで都会より多くかかるのは、自治会費や町内会費です。
都会にはないところが多いですが、田舎では自治会や町内会に加入するのが一般的です。
もちろん加入したら会費を支払う必要があり、活動にも参加することになります。
都会にはないシステムですが、田舎暮らしをするなら必須のコミュニティなので忘れずに参加しましょう。
後悔しないために!老後の田舎暮らしのデメリットとは?
老後の田舎暮らしのデメリットは、次の5つです。
- 自動車が必須
- 医療施設が不足している
- 買い物が不便
- 職がなかなか見つからない・給与が安い
- 子供や孫と離れてしまい寂しさを感じる
ここからはそれぞれのデメリットについて解説します。
1. 自動車が必須
老後の田舎暮らしのデメリットのひとつに、自動車が必須という点が挙げられます。
徒歩圏内に買い物ができる施設がほぼなく、公共の交通網も都会と比べて少ないからです。
例えば食材の買い物をしようと思っても、町内にお店がなかったり、あったとしても小さな商店で品揃えが少なかったりします。
バスや電車などが1時間に1本あるかないかという地域もあります。
ある程度自由に生活したいのであれば、田舎暮らしに自動車は必需品です。
2. 医療施設が不足している
老後の田舎暮らしのデメリットとしては、医療施設の不足も挙げられます。
田舎は都会と比べて医師も医療機関も不足している傾向があるからです。
そのため地元で医師にかかりたいと思っても選択肢は少ないです。
また大きな病気になると遠方の医療機関へ通わなければいけなくなります。
老後の地方移住には、ある程度医療施設が整っている地域を選んだほうがいいですね。
3. 買い物が不便
買い物が不便なことも、老後の田舎暮らしのデメリットのひとつです。
近くに店舗がないことも多く、買い物をするだけでかなりの時間がかかってしまうからです。
町内にスーパーがなければ、車で片道20分程度はかかるので「ちょっと買い物を」といっても1時間以上かかってしまいます。
そうなるとどうしてもまとめ買いをしないと効率が悪くなるので、自家用車がないと不便です。
田舎に移住するなら、近くに買い物ができる店舗がある場所を選びましょう。
4. 職がなかなか見つからない・給与が安い
老後の田舎暮らしのデメリットには、仕事が見つからない・給料が安いといったことも挙げられます。
基本的に田舎は求人があっても年齢制限があったり、都会と比べ給料が安かったりします。
定年後に田舎に移住しようと考えたときに、年金だけでは生活費が賄えないことも多いでしょう。
しかし60歳以降の職探しはかなり厳しく、思ったほど稼げない可能性が高いです。
移住するなら年金以外に収入源を確保するか、充分な貯蓄をしておく必要があります。
5. 子供や孫と離れてしまい寂しさを感じる
子供や孫と離れて暮らす寂しさも、老後の田舎暮らしのデメリットだといえます。
移住すると、それまで近くにいた家族と離れて住むことになるからです。
子供に何かあったら助けてあげたい、孫の成長をみたいというのは老後の楽しみのひとつなので、それができないと寂しいと感じます。
老後に田舎暮らしをするなら、家族とたまにしか会えないことを覚悟しましょう。
老後の田舎暮らしを充実させるために!準備しておくべきこと
充実した老後の田舎暮らしを送るためには、次の4つの準備をしておきましょう。
- 田舎暮らしの目的を明確にする
- 移住先の情報を収集しておく
- 実際に現地に足を運んでみる
- 必要な資金を確保しておく
ここからはどんな準備が必要か解説していきます。
1. 田舎暮らしの目的を明確にする
田舎で充実した老後を送るには、移住目的を明確にしておくことが大切です。
目的が決まっていないと、理想と違う田舎暮らしになる可能性が高いからです。
例えば「思う存分、海釣りを楽しみながら過ごしたい」という目的があるなら、移住先は海の近くに限られます。
つまり、田舎暮らしの目的によって、選ぶ移住先も全く違ってくるということです。
そのため、移住の目的は明確にする必要があります。
2. 移住先の情報を収集しておく
充実した老後の田舎暮らしをするには、事前に移住先の情報を集めておくことが大切です。
事前に情報を集めておけば、移住後の生活をイメージしやすいからです。
移住先の情報はネットで調べるのもいいですが、不動産会社に直接聞いてみると、地元の人しか知らない情報なども聞けます。
すでに候補地が決まっているなら、直接自治体に問い合わせると、移住支援に関する情報なども得られます。
事前に移住先の情報を集めることで、理想の田舎暮らしができる移住先を見つけられるでしょう。
3. 実際に現地に足を運んでみる
充実した老後の田舎暮らしの場所を探すなら、実際に現地に行ってみることも大切です。
移住してから「イメージしていた生活と違う!」となっては困るからです。
地域によっては短期間のお試し移住ができるところもあり、実際にその地域の生活を体験できます。
暮らしぶりを体験したら、将来本当に移住できるかイメージしやすいですね。
候補地を決めたらお試し移住などの制度も上手に使って、理想とイメージのすり合わせをしましょう。
4. 必要な資金を確保しておく
充実した老後の田舎暮らしをするには、必要な資金を確保しておくことも重要です。
老後の生活は年金だけでは足りず、貯蓄などの蓄えた資産で生活することになるからです。
田舎は物価が安いイメージがあり、年金だけで生活できると考えていると、あっという間に資金不足になります。
病気にかかる可能性も考えると、若者が移住するときより多めに資金を確保しておく必要があります。
理想の田舎暮らしがどのようなものかによって予算も変わりますが、少し多く見積もっておくと安心です。
まとめ
老後の田舎暮らしにかかる費用について紹介しました。
田舎暮らしは意外とお金がかかりますが、何にどのくらいかかるのか、相場を知っておくことで事前に準備ができます。
本記事で紹介した田舎暮らしのデメリットも参考に、理想の田舎暮らしに向けて準備を始めましょう。
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