【歯磨きは1日何回すればいい?】適切なタイミングと磨き時間も解説
「毎日欠かさず歯磨きしてるのに、また虫歯が…」
お口の健康のためにきちんと歯磨きをしているのに、虫歯になってしまうとショックですよね。
実は、お口の健康を維持するためには、歯を磨くだけではなく歯磨きをするタイミングが重要なのです。
本記事では、歯磨きをする適切なタイミングと歯磨きにかける時間について解説します。
「歯磨きは1日に何回すればいいの?」と疑問に思う方は、ぜひ参考にしてくださいね。
歯磨きは1日何回すべき?適切なタイミングは?
そもそも歯磨きをするタイミングや回数には、決まりがあるのでしょうか?
以下の内容を詳しく解説していきます。
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- 歯磨きの回数に決まりはない
- 1日に最低2回は歯磨きする
- 就寝前の歯磨きは必須
- 起床したらすぐに歯磨き
- 食事の後の歯磨きが効果的
- 1日1回は念入りに歯磨きをする
歯磨きの回数に決まりはない
歯磨きは1日何回すべきかというと、特に歯科医師会や国が回数を定めているものではないため、歯磨きの回数に決まりはないといえます。
とはいえ、歯磨きの回数が、1日0回〜4日間で0〜1回など極端に少なければ、虫歯や歯周病のリスクが高まることは明らかです。
歯磨きの回数が少ない状態が続くと口腔内に細菌が繁殖し、さまざまな口腔疾患を引き起こすことにもなりかねませんので、注意が必要です。
1日に最低2回は歯磨きする
歯磨きの回数に決まりはないとはいえ、1日に最低2回は歯磨きをすることをおすすめします。
そもそも歯磨きの目的は、食事の後口の中に残った食べかすの除去と、細菌の繁殖による虫歯の原因菌である歯垢を除去することです。
食べかすや歯垢を放置したままにしておくと、寝ている間に細菌の繁殖はどんどん増え続け、口腔内の病気以外にも肺炎などの全身疾患のリスクも高まります。
どうしても歯磨きをする時間が取れないという場合でも、最低でも起床後と就寝前の1日2回は必ず歯磨きをしましょう。
就寝前の歯磨きは必須
歯磨きをする適切なタイミングとして、就寝前の歯磨きは必須です。
口腔内の細菌は、寝ている間に活動が活発になります。
夕食後に歯磨きをしても、就寝するまでに何か飲んだり食べたりしてしまうと、結局は細菌の繁殖を促すことにもなりかねません。
就寝中の細菌繁殖を防ぐためにも、就寝前には必ず歯磨きをしましょう。
起床したらすぐに歯磨き
起床したらすぐに歯磨きするのも、適切なタイミングです。
就寝中は、唾液の分泌量の低下が要因となり、虫歯菌や歯周病菌が繁殖しやすい状態です。
起床してそのまま朝食を食べてしまうと、食べ物と一緒に細菌まで飲み込んでしまいます。
もし、歯磨きせずにそのまま学校や職場に行ってしまうと、一日中口の中に細菌が漂っている状態で過ごすことにもなりかねません。
まずは、起床したらすぐに歯磨きをして、就寝中の細菌を取り除いたあと、飲食するようにしましょう。
食事の後の歯磨きが効果的
歯磨きをするなら、やはり食後に行うのが効果的です。
口腔内の細菌は、口の中に飲み物や食べ物を入れた時点で活動が始まります。
口の中に残った食べかすが細菌のエサになり、虫歯菌や歯周病菌の原因にもなるため、何かを口にする度に歯磨きをするのが効果的といえます。
「歯磨きしてる時間はない」という場合は、軽めのブラッシングや口をゆすぐ程度でも構わないので、食べかすが残らないようにしましょう。
1日1回は念入りに歯磨きをする
「歯磨きはマメにしているけど、ゆっくり時間をかけていない」という場合は、せめて1日1回は念入りに歯磨きをしましょう。
虫歯の原因となる「歯垢」は、再結成されるまでに約24時間を要するといわれています。
その間に、歯の表面に歯垢が残っていないツルツルとした状態を作ることが、理想の歯磨きです。
ただし、歯の表面に歯垢がない状態にするには短時間の歯磨きでは難しいため、1日1回は念入りに時間をかけて歯磨きをしましょう。
1回の歯磨きにかける理想的な時間は?
では、歯磨きにはどれくらいの時間をかけるのが理想的なのでしょうか?
一般的に歯科医が推奨している磨き時間について解説します。
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- 最低でも3分歯磨きする
- 10分以上かけることがおすすめ
- 時間がないときは1回だけでもしっかり歯磨きをする
最低でも3分歯磨きする
1回の歯磨きにかける理想的な時間は、最低でも3分は必要とされています。
成人の場合、28本(親知らずを入れると32本)の歯を1本ずつ丁寧に磨いていくと、3分以内で終わることはないでしょう。
逆に3分以内で磨き終わるのであれば、大ざっぱな歯磨きをしている可能性があります。
1回の歯磨きで、1本の歯につき10回〜20回歯ブラシを小刻みに動かすことを意識して、最低でも3分間しっかり歯磨きをしましょう。
10分以上かけることがおすすめ
歯磨きの理想的な時間は、10分以上かけることがおすすめです。
歯磨きは、時間をかけることで歯垢や食べかすをしっかり取り除けます。
一般的に歯科医院などでは、前側・断面・後ろ側を1本ずつ10分以上かけて歯を磨くことを推奨しています。
しかし、10分間ただ歯を磨いていればいいというわけではありません。
「歯と歯の間」「歯と歯茎の境目」など、汚れがたまりやすい部分を綺麗にすることを意識して、歯磨きをすることが大切です。
もし、10分が長いと感じるのであれば、テレビを見ながらや、湯船につかりながらでもいいので、じっくり歯磨きしましょう。
「1日何回?」と歯磨きの回数にこだわるのはなぜ?
なぜ、「1日に何回?」と歯磨きをする回数にこだわるのでしょうか。
その理由には、歯磨きの回数が多い方が、口腔内を清潔に保てるという考えがあるからです。
しかし、そもそも歯磨きは「回数」ではなく、どれだけ歯にとって質の良い歯磨きをしているかが重要といえます。
たとえ1日に何回も歯磨きをしていても、質の悪い歯磨きをしていれば、磨き残しが原因で虫歯や歯周病のリスクが高まります。
歯磨きの回数にこだわるのではなく、まずは歯磨きの質を高めることから始めましょう。
まとめ
毎日きちんと歯磨きをしているのに、虫歯や歯周病になってしまうと、ショックですよね。
本記事では、歯磨きをする適切なタイミングと歯磨きにかける時間について解説してきました。
ぜひ本記事を参考に、1日に最低2回は歯磨きをして、お口の健康を維持してくださいね。
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