【葬式での花代とは?】香典との違いや意味と渡す際のマナーを解説!
「葬式の花代ってなんだろう?」
急なお葬式ができて「お花代」と聞き、意味がわからないと悩んでしまいますよね。
本記事では、お花代の意味と香典との違いや渡す際のマナーについて解説します。
お花代が何なのか悩んでいる方は、参考にしてくださいね。
葬式でのお花代とは何?
そもそもお花代とは、何のためのお金なのでしょうか?
お花代が意味する2点について解説します。
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- 供花の費用として渡す代金
- 香典代わりとして渡す代金
供花の費用として渡す代金
お花代とは、通夜や葬儀で出す供花の費用として渡す代金のことです。
通夜や告別式の会場に飾られているのが「供花」です。
供花は、故人への弔意を表すものとして、遺族や親族・親しい知人が贈るものといわれています。
しかし必ずしも払わなくてはいけないというものではなく、故人を悼む気持ちで払うものなので、渡さなくてもマナー違反にはなりません。
香典代わりとして渡す代金
お花代でも、香典代わりとして渡す代金もあります。
例えば、次に挙げるケースの場合は香典代わりになります。
- 葬式の宗派がわからず「お花代」として渡した
- 葬式に参列できなかったので、後日「お花代」として包んで弔問した
- 親族として参列したが香典を辞退され「お花代」として渡した
お花代として渡した代金が香典としての意味なら、返礼品をいただくことになります。
お花代なのか香典なのかを、受付できちんと伝えましょう。
葬式の花代の相場
葬式の花代の相場は、15,000円〜30,000円になります。
遺族や故人の意向も意識した上で決めなければいけません。
主な花代の相場として表にまとめました。
叔父・叔母 | 1万円~3万円 |
祖父母 | 1万円~5万円 |
兄弟姉妹 | 3万円~5万円 |
両親 | 3万円~10万円 |
自分だけ豪華なものや高額なものにしてしまうと、葬式の雰囲気を壊してしまったり遺族にも気遣いをさせてしまったりする場合があります。
また近親者で一つの花台を出す場合には、代表者がお花代を集めて一緒に渡すこともあります。
なるべく周りと足並みを揃えられるよう、親族や葬儀会社とお花代を相談しておくと良いですね。
葬式での花代と香典の違い
葬式での花代と香典の違いは、どのような違いがあるのでしょうか?
違いの理由を解説します。
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- 花代は花屋か葬儀社に渡す
- 香典は遺族が管理する
- 花代を渡すときは香典も用意する
花代は花屋か葬儀社に渡す
花代は花屋か葬儀社に渡すのがほとんどです。
進行を務める葬儀社側か、葬儀社側から供花を依頼している花屋に花代を渡すようになります。
花台にはいくつかのパターンが決められているので、葬式が始まる前までにパターンに合った花台を依頼しておくようにしましょう。
通夜か葬儀が行われる前に香典とは別に渡すのがマナーです。
香典は遺族が管理する
渡した香典は遺族が管理することになります。
故人に対して、お悔やみの気持ちを表すために供えるのが「香典」で、「お香の代用として使ってください」という意味も含まれているのです。
また、遺族が負担する葬式費用の足しにしてもらえるように、という意味合いにもなります。
家族葬の流行により、家族以外の参列を断られることもあり、そのような場合は「お花代」として遺族に渡すこともあります。
花代を渡すときは香典も用意する
花代を渡すときも香典は用意した方が良いです。
花代と香典の意味合いも違いますので、しっかり理解した上で、両方渡すのかを検討しましょう。
香典を用意する場合に相場を表にしました。
友人・知人の場合 | 5千円~1万円 |
職場関係の場合 | 5千円~1万円 |
親族の場合 | 2万円~3万円 |
近親者の場合 | 5万円~10万円 |
香典の金額は、「死」や「苦」を連想させる4や9のつく数字は、控えましょう。
葬式の花代を渡すときの5つのマナーを解説!
葬式の花代を渡すときのマナーとは、どのようなマナーがあるのでしょうか?
花代を渡すときには5つのことを知っておくと良いです。
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- 花代の袋は白無地か不祝儀袋を使う
- お札には折り目をつけて渡す
- お札は裏側を表にして入れる
- 表書きの名目は「御花代」と書く
- 差出人の名前の書き方はフルネームで書く
詳しく解説します。
1. 花代の袋は白無地か不祝儀袋を使う
一般的には、花代の袋は白無地か不祝儀袋を使います。
不祝儀袋は、仏教用になるためキリスト教の葬儀の場合には、利用しないように注意した方が良いです。
3万円以上の金額を包むときには、水引が付いている不祝儀袋を使います。
お花代の金額に適した不祝儀袋を選ぶようにすると良いですね。
2. お札には折り目をつけて渡す
お花代として不祝儀袋に入れるお札には、折り目を付けて渡します。
新しい未使用の新札では、不幸が起こることを見越して用意してあったように捉えられ、失礼にあたるので避けた方が良いです。
新札しか手元にない場合は、お札に折り目を付けるなどしてから、不祝儀袋に入れても構いません。
3. お札は裏側を表にして入れる
不祝儀袋にお花代を入れる場合、お札は裏側を表にして入れましょう。
お札を裏にして入れることで、「悲しみに顔を伏せる」というお悔やみの意味が込められているからです。
中袋を裏にして開けたときに、お札の表側が見えるようにいれます。
人物が描かれた方が封筒の下側に来るよう、注意して入れてください。
4. 表書きの名目は「御花代」と書く
不祝儀袋の表書きの名目は「御花代」と書きます。
不祝儀袋の上部中央に、毛筆の筆を用いて薄墨で書くのが良いでしょう。
「悲しみで涙が混じり、文字が薄くなりました」という意味が込められています。
「御花代」の画数が多く、毛筆では書きづらいという方は、「お花代」という書き方でも問題ありません。
5. 差出人の名前の書き方はフルネームで書く
不祝儀袋の差出人の名前の書き方はフルネームで書きます。
不祝儀袋の水引の下、下部中央にフルネームで書くと遺族にもわかりやすいです。
連名で書く場合は、地位の高い方を中央に書き、後者の方は左側に並べて書きます。
会社から渡すのであれば、会社名に一同と書き加えると良いですね。
4名以上が一緒に渡す場合には、表書きは団体名に一同と書き、別紙に全員の住所・名前・金額を記載したメモを同封するのがマナーです。
まとめ
お花代は、供花代として包む場合と葬式後に香典として渡す場合の2つの意味があります。
花代と香典の違いや、渡す際のマナーをしっかり覚えておきましょう。
本記事ではお花代と香典との違いや意味と渡すときのマナーについて解説しました。
お花代と香典代の両方を渡した方が良いのかお悩みの方は、本記事を参考に遺族の悲しみに寄り添い、思いを込めて花代を渡したいですね。
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