時短勤務の働き方!どんなメリット・デメリットがある?体験談から解説

 

「ライフスタイルが変わって時短勤務に変えたけど、思っていた働き方と違う!」

 

そんな時、仕事を変えるわけにはいかないので困りますよね。

実は、時短勤務の制度を理解しておくと、このような「思っていたのと違う」という状況を防ぐことができます。

 

本記事では、時短勤務の概要、メリット・デメリットや働き方の体験談を紹介します。

家庭の事情などで時短勤務を検討している方は参考にしてください。

 

時短勤務とは?

 

 

時短勤務とは1日の勤務時間をフルタイムよりも短くした働き方です。

子育てや介護など家庭の事情でフルタイムで働けなくなった人たちを支援するために、法改正され企業に「短時間勤務制度」が義務付けられました。(参考:厚労省

 

制度の要件を満たしている従業員は、フルタイムの就業時間を原則6時間にできます。

 

フレックスタイム制

 

仕事の性質上、短時間勤務制度を取ることが難しいケースではフレックスタイム制が導入されるところもあります。

フレックスタイムは始業・終業時間や労働時間を自分で決められる勤務制度です。

 

例えば総労働時間が1ヶ月160時間だとすると、日によって勤務時間が違っていても1週間で40時間、1ヶ月で160時間働いていればいいという働き方です。

必ず出勤していなければいけないコアタイムと、出退勤の時間を調整できるフレキシブルタイムの2つで勤務時間を調整します。

 

誰でも使えるの?

 

短時間勤務制度を利用できる対象者に制限があります。

育児・介護休養法では、未就学児を養育する人や、要介護状態にある家族を介護している人も時短勤務できるようになっています。

 

次の表にそれぞれの要件をまとめたので、参考にしてください。

 

短時間勤務制度 対象要件 免除内容
3歳未満の子どもを養育する労働者
  1. 3歳未満の子どもを養育する労働者
  2. 1日の所定労働時間が6時間以上
  3. 日雇い労働者ではない
  4. 短時間勤務制度が適用される期間に育児休業で休んでいないこと
  5. 労使協定で適用除外となっていない
  • 6時間の時短勤務可
  • 希望者には残業や深夜業務の免除
3歳〜未就学児の養育をする労働者
  • 3歳以上に関しては法律的には努力義務となるので時短業務制度は終了
残業に関しては法律あり。

  • 残業は1ヶ月あたり24時間、年間150時間を超える時間外労働の禁止
  • 希望者は深夜業を免除
介護に関する時短勤務 要介護状態にある家族を介護する労働者に対し、事業主は連続3年以上、時短業務を選択可能 (希望者のみ)

  • 時短勤務可能
  • 残業や深夜業の免除
短時間勤務制度を利用できない人
  • 日雇い労働者
  • 入社から1年未満の従業員
  • 1週間の就業日数が2日以下の従業員
  • 仕事の性質上、短時間勤務制度の適用が難しい仕事をしている従業員

 

時短勤務で実際にどんな働き方をしている?体験談をご紹介!

 

 

時短勤務は企業や導入するシステム、組み合わせによってさまざまな働き方ができます。

実際に時短勤務をしている人の働き方を知って参考にしたいですよね。

 

というわけで、ここからは時短勤務の働き方を体験談から紹介していきます。

 

「出産後、仕事に育児に家事をこなすために2時間短縮を選んだ体験談」

 

筆者の場合、第一子出産後に子どもの保育所への迎えと夕方の家事をこなすため2時間短縮を選びました。

育休にしなかった理由は、収入面を考えて少しでも働きたいと思ったからです。

 

それまで筆者は小さなNPO法人で介護の仕事をフルタイムでこなし、夜勤も月に5~6回入っていました。

夜勤手当がなくなることは心配でしたが、当時は現在同居している夫の両親とも別々に住んでおり、生活費が少なくて済みました。

 

夕方に2時間の時間的な余裕が生まれたというメリットの方が、筆者にとっては大きかったです。

 

「週休3日制を活用しながら管理職をしている体験談」

 

和菓子屋さんに入社してから3人の子どもを出産した方の体験談をご紹介します。

彼女は2人目で短時間勤務制を選択し、3人目の育休後に週休3日制で働いています。

 

週休3日制を始めた最初のうちは、休みが増えることよりも収入面の不安が大きかったといいます。

しかし実際は週末は子ども達の世話でつきっきりになるので、今は平日に自分の時間が持てるのがありがたいと思っているとのこと。

 

平日1日の休みでリフレッシュできるので、週の後半も仕事へのモチベーションが上がっているそうです。

 

「フルタイムで復帰したけれど、心身に余裕がなくなり時短勤務に」

 

金融関係の企画の仕事をしていて、時短勤務をしている方の体験談をご紹介します。

この方は第二子を出産後にフルタイムで復帰しましたが、心身ともに余裕がなくなり時短勤務に変えたそうです。

 

本当は子どもとゆっくり向き合いたいのに、忙しさのあまり「1秒でも早く寝かせたい」と思っている自分に気付いたことがきっかけだったそう。

 

イライラして自分に余裕が無くなっているのを感じていましたが、時短勤務に切り替えてからは心身に余裕が出てきたと感じているそうです。

 

時短勤務をするメリットは?体験談をもとに解説!

 

 

時短勤務の働き方が人によって違うように、メリットもたくさんあります。

ここからは筆者の体験談をもとに、時短勤務をするメリットを紹介していきます。

 

時間に余裕が生まれる

 

時短勤務をするメリットのひとつに「時間に余裕が生まれた」ことが挙げられます。

子どもも生まれ、仕事、育児、家事とやることが増え、半ばパニックでしたが夕方2時間早く帰れるだけでかなり助かりました。

 

たとえば急な発熱で病院へ連れて行かなければいけないとき、時短勤務なら半休を取らなくても十分間に合います。

仕事に穴を開けなくて済むのは、精神的にもかなり楽でした。

 

子どもとの時間がゆっくりとれる

 

時短勤務をするメリットのひとつに「子どもとの時間が取りやすい」ことが挙げられます。

就業時間が短くなった分、早く子どもを迎えにいけるからです。

 

ご飯を作る前に今日どんなことがあったか話を聞く時間が取れたり、一緒におもちゃで遊んだりする時間もとれました。

寝る前に何冊も絵本を読んであげる余裕もあります。

 

子どもの成長を見られる時期は限られているので、一緒にいる時間をゆっくりとれるのは時短勤務のメリットでしょう。

 

時短勤務をするデメリットは?体験談をもとに解説

 

 

時短勤務にはデメリットもあるのでしょうか?

筆者の体験談から感じた、時短勤務のデメリットを紹介します。

 

収入が減る

 

時短勤務をするデメリットのひとつに「収入が減る」ことが挙げられます。

勤務時間が減る分給与が下がるのは仕方がないことです。

 

私は月給制だったので、時短業務にすると給与が減額されることに気づくのが遅れ、慌ててフルタイムに戻しました。

時短勤務にすると収入が減ることは覚えておきましょう。

 

仕事に全力を注げない

 

時短勤務をするデメリットのひとつに「仕事に全力を注げない」ことが挙げられます。

就業時間が短くなっているので、仕事にかけられる時間も短くなり諦めなければいけない仕事もでてきます。

 

私の場合、何度か管理職の打診がありましたが、勤務できる日の都合が合わずお断りしています。

このように時間の制限によって全力で仕事ができない可能性も考慮しましょう。

 

まとめ

 

 

子育てや介護をする就労者を支援するために法改正され、企業に「短時間勤務制度」が義務付けられました。

育児や介護と仕事の両立がしやすくなった一方で、人によって感じられるメリット・デメリットは異なります。

 

本記事では実際に時短勤務をした人の体験談をもとに、時短勤務のメリット・デメリットを紹介しました。

ぜひ参考にして、ご自身の働き方を検討してみてくださいね。

 

30代 主婦歴12年、7人家族(小学5年生と2年生の男の子がいます) 食べ盛りと偏食がすごい家族7人分の夕食を調子がよければ30分で作ります。 日々やんちゃな盛りの男の子2人の育児に奮闘中。料理や育児、PTAなどママ活の記事が得意。

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