瞑想で不思議体験?未知の感覚になった・魔境を感じた体験談
「瞑想をしたら不思議な体験をした…!」
目を閉じて精神を集中させる『瞑想』は、多くの人が習慣として取り入れています。
そんな中、瞑想中に不思議な体験をしたという方も多いようです。
実は筆者も、瞑想の最中に不思議な体験をしたことが何度かありました。
本記事では、瞑想中の不思議な体験談について、私の経験も交えてご紹介します。
瞑想の基本知識もお伝えしますので、瞑想で不思議体験をした方はもちろん、瞑想の正しい知識を身につけたいという方も参考にしてくださいね!
そもそも瞑想とは?どうやってやるの?
瞑想をすると不思議な体験をすることもありますが、瞑想の目的そのものは不思議でも何でもありません。
瞑想のことをきちんと知りたいという方向けに、そもそも瞑想とは何なのか、どうやるものなのかという点を解説します。
瞑想とは
瞑想とは、心を無にして精神を集中させたり、信じるものに対して祈ったりする行為を指します。
宗教上の儀式や修行のほか、日常的な習慣としてなど、目的はさまざまです。
瞑想をすると、人をリラックス状態にさせる『副交感神経』が優位になるので、ストレスがやわらいで執着のない思考がしやすくなります。
結果的に不思議な経験をすることもありますが、瞑想自体は脳の働きを実際に変化させてあらゆる効果を得られる、とても実用的な活動なのです。
瞑想のやり方
瞑想には数千年もの歴史があり、瞑想の種類によってさまざまなやり方があります。
中でも瞑想初心者が取り組みやすい瞑想は、『マインドフルネス瞑想』です。
“マインドフルネス” とは、古代の仏教より伝わる伝統的なメソッドから、宗教的な要素を除いた瞑想のことをいいます。
<マインドフルネス瞑想のやり方>
- 良い姿勢で座る
- 自分の呼吸に意識を向ける
- 感情や思考が浮かんでも、それを追わず呼吸に戻る
マインドフルネス瞑想が目指すのは、「今ここにいる」という状態。
過ぎ去った過去や、将来への不安を手放し、「今ここ」に意識を置くことで、頭の中がスッキリして集中力が増します。
瞑想のやり方は他にもたくさんあるので、自分に合ったやり方を探してみてくださいね。
瞑想の一般的な効果
「瞑想で不思議な体験をした」と聞くと、人によっては怪しく感じられるかもしれません。
しかし、瞑想をすると実際に脳の活動が変化します。
瞑想で得られる効果はすべて、実際に身体で起きる変化の結果なのです。
一般的に感じられることの多い効果は下記のとおりです。
- 集中力が高まる
- ストレスが軽減される
- 情緒が安定しプラス思考になれる
- リラックスできる
詳しく説明していきます。
集中力が高まる
瞑想には、集中力を高める効果があることが分かっています。
瞑想をすると副交感神経が優位になり、活性化しすぎた交感神経の働きが穏やかになります。
その結果、「あれもしなきゃいけない」「これはどうなっていたっけ?」など、散らばっていた思考が落ち着き、目の前のことに集中できるようになるのです。
ストレスが軽減される
瞑想をすると、ストレスも軽減されます。
人の脳は、不安を抱えていると『扁桃体』という部分が活性化しますが、瞑想をするとこの扁桃体の活動が抑えられるのです。
物事に対して不安を感じることが少なくなり、平穏な心持ちで過ごせるようになります。
参考:集中瞑想および洞察瞑想による情動調整―高田論文へのコメント―|藤野 正寛
情緒が安定しプラス思考になれる
瞑想には、思考自体もプラス思考に変える効果があります。
瞑想をすると脳の『前頭前野』が活性化することが分かっており、この前頭前野には幸せホルモンと呼ばれる『セロトニン』の分泌を高める働きもあるのです。
セロトニンが分泌されると、人は幸せを感じやすくなったり、嫌なことがあっても前向きに捉えやすくなったりします。
瞑想によってセロトニン分泌量が増えることで、考え方まで前向きになれるのです。
参考:【医師が解説】「瞑想が脳に与える変化」を科学的に検証!心身の免疫力を高める驚きの効果とは?|ヨガジャーナル日本版編集部
リラックスできる
瞑想によって副交感神経が優位になると、緊張した心身がほぐれ、リラックスして過ごせます。
仕事などで毎日忙しい人はなかなか休む時間も取れませんが、瞑想を数分間することでリラックス効果を得られます。
マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏やGoogle社など、ビジネスの合間に瞑想を組み込んでいる例はいくつもあります。
瞑想のリラックス効果は、忙しいビジネスパーソンの助けにもなっているようですね。
参考:Why I’m into meditation|GatesNotes
https://www.gatesnotes.com/The-Headspace-Guide-to-Meditation-and-Mindfulness
Can mindfulness actually help you work smarter?|Google
https://blog.google/inside-google/life-at-google/mindfulness-at-work/
睡眠の質が向上する
瞑想には、睡眠の質を上げる効果があります。
眠りにつく際には、心身ともに休息モードに切り替える必要がありますが、なかなか寝付けない人や眠りが浅い人はこの切り替えがうまくいきません。
しかし瞑想をすると副交感神経が優位になるので、身体が休息モードに切り替わり、眠りにつきやすくなるのです。
参考:「有の瞑想・無の瞑想」の定期的な実施がメンタルヘルスおよび睡眠に及ぼす影響|石田裕子
h2瞑想で不思議体験をすることがある?未知の感覚の体験談
瞑想をすると、不思議な体験をすることがあります。
筆者が実際に経験した体験談も含め、こちらでは4つの不思議な体験談を紹介します。
丹光が見える
丹光とは、目を閉じた際にまぶたの裏側で見える光を指します。
瞑想中に丹光を見たことがある人は多いようで、筆者も瞑想をしているとよく丹光が見えます。(スピリチュアルの世界では「たんこう」と読みます)
同じ瞑想のやり方をしていても、明るい空間で見えるという人はほとんどおらず、暗がりの中で瞑想をすると見えるという人が多いです。
丹光の見え方にはさまざまなパターンがあり、丸い光のモヤが見えるパターンのほか、キラキラと流れるような光や眩しいフラッシュ状の光、渦巻くような光などがあります。
宇宙のブラックホールに吸い込まれそうな感覚
こちらは筆者の体験談です。
初めて30分以上瞑想できたとき、まるで自分が宇宙にいて、次第にブラックホールに吸い込まれそうな感覚になりました。
「このままでは戻って来られなくなる!」と思い、慌てて途中でやめました。
禅病になる
瞑想で自分の感情に向き合った結果、自律神経が乱れて『禅病』と呼ばれる症状におそわれることがあります。
例えば下記のような症状が禅病の特徴です。
- 何ともいえない恐怖感におそわれる
- ひどい頭痛がする
- 感情が過敏になる
- 体が冷える
- 体が震える
- 突然涙が出る
特に霊感が強い方や精神状態が不安定な方が瞑想をすると、負の感情に強くアプローチしてしまい、禅病に陥りやすいといわれています。
幻覚・幻聴におそわれる
長い時間瞑想をしていると、幻覚を見たり、幻聴が聴こえたりすることがあります。
「神様が見えた」という人や、「もう一人の自分が見えた」という人、「不思議な歌が聴こえた」という人など、感じ方はさまざまです。
このような経験をすると「自分はすごい!」「悟ったのかもしれない」と思う人も多いのですが、何かが見えたり聴こえたりしても、そこに執着してはいけません。
なぜなら、過去にも未来にも執着せず、今ここに集中することが瞑想で一番大事だからです。
神秘体験に取り込まれて自分を見失う人もいるため、ひとつの境目として『魔境(まきょう)』とも呼ばれています。
大切なのは、どんなときも「今ここ」に集中し、あるがままをただ受け入れること。
「自分はすごい」とも、「頭がおかしくなった」とも思わない(ジャッジしない)ことが大切なのです。
まとめ
瞑想を通して不思議な体験をしたという話は珍しくなく、筆者自身もその一人です。
本記事では、瞑想での不思議体験について、筆者の経験も交えて紹介しました。
さまざまな効果が得られる瞑想ですが、大切なことは事象にとらわれることなく、物事をありのままに受け入れることです。
不思議な現象もありのまま受け入れて、自分の「いま」を楽しみながら見つめていきましょう!
この記事へのコメントはありません。