更年期の眠気対策!寝ても寝ても眠い原因と対処法を伝授
「寝ても寝てもなぜか眠い……」
仕事中に急に眠気に襲われたり、眠くて家事ができなかったりすると困りますよね。
寝ているのに眠気が取れないのは、更年期の症状かもしれません。
本記事では、更年期世代の女性が寝ても寝ても眠くなってしまう原因と対処法を紹介します。
眠気に悩まされている更年期の方は、参考にしてください。
眠気は更年期によくある症状!寝ても寝ても眠いのはなぜ?
夜しっかり寝ているのに、昼間も眠くて仕方ないという症状は、更年期が関係しているかもしれません。
ここでは、更年期に眠気に襲われてしまう主な原因を4つ紹介します。
- 更年期でホルモンバランスが乱れているから
- ストレスによって睡眠の質が落ちているから
- 加齢によってうまく眠れなくなっているから
- 自律神経が乱れているから
更年期でホルモンバランスが乱れているから
寝ても寝ても眠いのは、更年期によるホルモンバランスの乱れが原因かもしれません。
更年期で女性ホルモンが低下すると、眠気をコントロールするセロトニンの分泌が低下し、睡眠がうまく取れないことがあります。
ホルモンバランスの乱れで夜にうまく眠れないことが続くと、日中にウトウトと眠くなってしまいます。
ストレスによって睡眠の質が落ちているから
更年期の方が寝ても寝ても眠い原因として、ストレスによって睡眠の質が落ちていることも考えられます。
更年期は、子供の独立や夫の定年など、生活が大きく変化することでストレスを感じやすい時期です。
過度のストレスがかかると、副交感神経がうまく働かなくなり、睡眠の質が落ちてしまうことがあります。
なかなか寝付けなかったり、夜中に何度も目が覚めてしまったりすることが多いなら、ストレスが原因かもしれません。
加齢によってうまく眠れなくなっているから
年齢を重ねると、夜にうまく眠れなくなり、昼間に眠くなってしまうことがあります。
睡眠には、「レム睡眠(脳は動いている)」と「ノンレム睡眠(脳も休んでいる)」があり、睡眠中はこの2つを繰り返しています。
しかし、ノンレム睡眠の回数は、加齢とともに減ると言われています。
夜中に目が覚めてしまうなど、夜間の睡眠が浅くなり、日中にも眠気を感じてしまう場合があります。
自律神経が乱れているから
自律神経の乱れも、眠気の原因の一つとして考えられます。
自律神経には「交感神経」と「副交感神経」の2つがあり、睡眠と深く関係しています。
通常、交感神経が優位になると活発状態に、副交感神経が優位になると休息状態になります。
しかし、女性ホルモンの低下により自律神経のバランスが乱れると、交感神経と副交感神経の切り替えがスムーズにいかなくなってしまいます。
自律神経の乱れが原因でうまく眠りにつけなくなると、日中に眠くなってしまうことがあります。
更年期で異常に眠い場合の対処法
更年期症状で感じる異常な眠気は、日々の生活をすこし工夫することで緩和できることがあります。
ここでは、更年期の眠気の対処法を6つ紹介します。
- サプリメントを摂る
- 漢方を試す
- 規則正しい生活をする
- 食事を見直す
- ブルーライトや夕食・入浴の時間に気をつける
- おかしいと感じたら病院を受診する
サプリメントを摂る
更年期の眠気は、サプリメントで解消できることがあります。
更年期向けサプリメントの中には、眠気の解消に役立つものがあります。
たとえば、自律神経の乱れが原因で眠いなら、自律神経の乱れを整える働きがあるサプリメントを摂るといいでしょう。
ただし、サプリメントは薬のような効果を発揮するものではないため、症状が強い場合には病院を受診することをおすすめします。
軽い症状なら、まずは気軽に始められるサプリメントを試してみるといいでしょう。
漢方を試す
更年期の眠気解消には、漢方を試してみるのもいいでしょう。
漢方薬の中には、「寝つきが悪い」「途中で何度も起きてしまう」「熟睡感がない」などの症状に効果があるとされているものがあります。
たとえば、下記の漢方薬はそれぞれ次のような症状を改善するのに使われています。
加味帰脾湯(かみきひとう) | 不眠症・貧血・神経症、虚弱体質など |
加味逍遙散(かみしょうようさん) | 易疲労、肩こり、更年期障害、冷え性など |
酸棗仁湯(サンソウニントウ) | 不眠、精神不安など |
漢方薬は、睡眠薬に抵抗がある方でも試しやすいのがうれしいポイント。
ただし、体質によって合う合わないがあるので、初めての人は専門の薬局で処方してもらいましょう。
規則正しい生活をする
規則正しい生活をすることも、更年期の眠気対策に有効です。
体内時計が乱れると、寝付きが悪くなったり、朝スムーズに起きられなくなったりするためです。
同じ時間に寝て、同じ時間に起きるようにして、体の体内時計を整えましょう。
また、朝食をしっかり取ることも、生活リズムを整える上で大切なポイントです。
食事を見直す
更年期の眠気対策として、食事を見直すことも効果的でしょう。
食事は睡眠と密接な関係があり、何を食べるかによって睡眠の質は大きく変わってくるからです。
たとえば、睡眠の質を高める栄養素には以下のようなものがあります。
- トリプトファン:リラックス作用あり。大豆製品・乳製品・青魚・卵などに多く含まれる
- グリシン:体温を下げ、眠りに入りやすくなる作用あり。肉類・魚介類などに多く含まれる
- マグネシウム:体を鎮静させる作用あり。ひじき・昆布・わかめなどに多く含まれる
上記の栄養素は、和食中心の食事にすると自然と摂取しやすくなります。
また、「睡眠ホルモン」とも呼ばれるメラトニンの分泌に欠かせないトリプトファンを多く含む食事を毎朝取るようにすると、さらに効果的です。
食生活を見直して、睡眠の質を改善していきましょう。
ブルーライトや夕食・入浴の時間に気をつける
ブルーライトや夕食・入浴の時間に気をつけることも、更年期の眠気対策の一つです。
胃や腸が活発に動いている夕食直後や、体温が上がっている入浴直後は、寝つきにくい傾向があります。
たとえば、入浴は就寝1時間前までに済ませておくと、お風呂で温まった体温が徐々に下がるのに伴って、自然に眠りにつきやすくなります。
また、寝る前はテレビやスマートフォンなどを見るのを控えることで、自然な眠りを誘うメラトニンの分泌量が減ってしまうのを防げますよ。
ブルーライトや夕食・入浴の時間は睡眠に大きな影響を与えるため、普段から気を配るようにしましょう。
おかしいと感じたら病院を受診する
更年期の眠気対策がひどく、おかしいと感じる場合は病院を受診しましょう。
昼間の強い眠気は、加齢や更年期が原因ではなく、他の病気の症状である可能性も。
たとえば、「甲状腺機能亢進症(バセドウ病など)」は、強い眠気など更年期と似た症状が出ることがあります。
また、「過眠症」や「うつ病」といった病気のサインとして眠気が生じているかもしれません。
不安が大きい場合や日常生活に支障が出ている場合は、医師に相談することをおすすめします。
まとめ
更年期にさしかかると、急に眠気を感じやすくなることがあります。
寝ても寝ても眠いという不快な日々を、どうにかして改善できたらいいですよね。
本記事では、寝ても寝ても眠い原因や、更年期の眠気対策を紹介しました。
食事の見直しや規則正しい生活など、本記事で紹介した眠気の対処法をぜひ実践してみてくださいね。
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