柑橘類の鉢植え栽培のススメ|おすすめの種類と育て方

 

「柑橘類を鉢植えで育てるには、どんな種類がいいのかな?」

そんな時、柑橘類の選び方がわからないと困りますよね。

実は、柑橘類の鉢植えにはおすすめの種類があるんです。

本記事では、柑橘類を鉢植え栽培するおすすめの種類と育て方を紹介します。

手軽な家庭菜園を検討している方は参考にしてください。

柑橘類が家庭菜園初心者におすすめの理由

 

そもそも柑橘類が家庭菜園初心者におすすめな理由は何なのでしょうか?

主な理由は4つあります。

鉢植えで栽培できるから手軽
病気や害虫の被害にあいにくい
寒さに強いから特別な防寒対策がいらない
手入れが簡単

詳しく説明します。

鉢植えで栽培できるから手軽

柑橘類が家庭菜園初心者におすすめな理由は、鉢植えで手軽に栽培できるからです。

地植えで育てる場合、場所を確保し土を耕しておく必要がありますが、鉢植えなら鉢と土があれば手軽に始められます。

また、鉢植えで栽培した方が、根の成長に制限がかかって早く実を収穫できます。

生育環境が悪化した場合の移動も楽なので、鉢植えで栽培できる柑橘類は初心者におすすめと言えます。

病気や害虫の被害にあいにくい

柑橘類が家庭菜園初心者におすすめな理由は、病気や害虫の被害にあいにくいからです。

柑橘類のほとんどが病気にかかりにくく、害虫にも強いので無農薬栽培も可能。

病害虫対策をしなくていい分、世話が楽だと言えるでしょう。

鉢植えであれば室内管理もできるので、さらに病害虫の心配なく育てられます。

寒さに強いから特別な防寒対策がいらない

寒さに強く、特別な防寒対策がいらないことも、柑橘類を家庭菜園初心者におすすめする理由の一つです。

品種によってはマイナスの気温にも耐えられるものもあります。

極寒地でなければ、寒さ対策に気を遣う必要もないでしょう。

鉢植えで栽培すれば、室内にしまうのも簡単なので初心者におすすめです。

手入れが簡単

柑橘類が家庭菜園初心者におすすめな理由は、手入れが簡単だからです。

極端な話をすれば、放っておいても勝手に育つこともあります。

ただし、手入れをしないと収穫しにくくなったり、風通しが悪くなり病気にかかりやすくなったりしてしまうことも。

とはいえ、他の果樹に比べて手入れが簡単なため、初心者には柑橘類がおすすめです。

柑橘類の育て方

 

柑橘類を鉢植えで育てる方法はどんなものなのでしょうか?

主な作業は5つあります。

植え付け
水やり
肥料
剪定
収穫

詳しく説明します。

植え付け

柑橘類を鉢植えで育てるには、まず植え付けを行います。

基本的には、どんな品種でも同じように水はけがよくなるような土壌作りをします。

市販の土を買ってくると、肥料を混ぜなくてもいいので簡単にできますよ。

(参考URL:生活110番

【用意するもの】

ポット苗
苗より一回り大きな鉢
鉢底ネット
鉢底石
果樹用培養土

【植え方】

鉢に鉢底ネットを敷き、鉢底石を入れてから果樹用培養土を半分くらいまで入れる
苗をポットから出し、根をほぐしたら鉢の中央に苗をおく
果樹用培養土を入れ、箸などで突きながら根と土をなじませる
終わったらたっぷり水をあげる

水やり

柑橘類の苗木を植えた直後はたっぷりと水をあげましょう。

それ以降は、頻繁にあげると根腐れを起こすので、表面の土が乾燥してきたら水をあげるようにします。

4〜9月の間は日照りが続くようならマメに水やりが必要ですが、10〜12月の成熟期には乾燥気味にした方がいいでしょう。

成熟期には水分が少ない方が果実が甘くなります。

肥料

柑橘類は常緑樹も多いので、常に養分を必要としているので肥料を与えましょう。

肥料をあげる時期は、植え付けの時期と芽がでる時期、実がなる時期に肥料を足してあげます。

鉢植えに肥料をあげるなら、株の根元に置いて追肥する方法が簡単でいいでしょう。

即効性と緩効性肥料があるので、両方組み合わせて栄養が途切れないようにすることをおすすめします。

剪定

柑橘類は定期的な剪定をして、風通しや古い枝を落とす必要があります。

鉢植えの場合は、特に高さを抑えるよう整える必要があるでしょう。

柑橘類にはトゲがある品種が多いので、トゲはマメに切り落としてメンテナンスし、不要な枝を落として実のなりや病気を防ぎます。

トゲは落としても問題ないので、見つけたら落としておきましょう。

収穫

柑橘類の収穫時期は品種によって多少異なりますが、ヘタの反対側が橙色になったら収穫できます。

みかんなどは収穫時期を遅らせた方が甘味が増し、酸味が減って美味しくなります。

ですが、遅すぎると株が疲れて、翌年に花芽が付きにくくなるでしょう。

花芽は1〜2月頃に盛んに出てくるので、12月には収穫を済ませたいところです。

鉢植えで育てられるおすすめ柑橘類

 

鉢植えで育てられるおすすめの柑橘類はどのような品種があるのでしょうか?

主なおすすめ品種は7つあります。

温州みかん
レモン
ユズ
キンカン
スダチ
ブンタン
ハッサク

詳しく説明します。

温州みかん

温州みかんは、鉢植えで栽培するのにおすすめです。

果樹自体が小さめで鉢植えで管理しやすく、風当たりが強くなったら移動しやすいので鉢植え栽培がいいでしょう。

水はけが良い状態であれば土も選ばず、寒さにも比較的強いので冬場は寒冷地の室内でも栽培できます。

日当たりが良いところを好みますが西日は苦手なので、鉢を置く場所には気をつけましょう。

レモン

レモンも鳥獣被害が少なく、柑橘類の中でも育てやすい品種になります。

寒さに弱いこともあり、温暖な地域以外では鉢植えで育てるのがベター。

日光を好み、水分が少ないと葉が落ちてしまうので、水切れに注意しましょう。

熟しすぎると酸味がなくなってしまうため、収穫時期には注意が必要です。

ユズ

家庭菜園で鉢植えにするならユズがおすすめです。

料理にもよく使われ、耐寒性も強い方なので広い地域で栽培でき、比較的簡単に育ちます。

それでも寒冷地では寒さ対策が必要ですが、鉢植えなら室内への移動も簡単です。

放っておくと1.5m以上になるので、高くても2mくらいで抑えると管理しやすいでしょう。

キンカン

鉢植えで小さく育てるなら、キンカンがおすすめです。

キンカンと呼ばれるものは数多くあり、大きく分けて生でも食べられるものと、観賞用の2種類に分けられます。

観賞用のキンカンは実も小さく、酸味が強いため食べるのには向かず、さらに一年中花と実が楽しめます。

耐寒性は普通なので、冬期間は屋内で育てるといいでしょう。

スダチ

スダチは料理に使いやすく、鉢植えで育てるのにおすすめの柑橘類です。

植木鉢であれば大きさもある程度制限されるため、観葉植物としても楽しめます。

乾燥に弱いので夏場は土が乾いていたら、朝晩に水やりをしてもいいのですが、根腐れを予防するために受け皿に溜まった水は捨てましょう。

冬になったら水やりの回数を減らした方が、味わいや香りが増していくでしょう。

ブンタン

ブンタンをご家庭で育てるなら、鉢植えで育てるのがいいでしょう。

寒さ対策が必要になりますが、致命的な病害虫がないので家庭菜園で鉢植えとして育てるのに適しています。

柑橘類の中でも果実が大きいので、観賞用としても人目をひくでしょう。

1本でも実は成りますが、種がない実は小さいので受粉樹も一緒に植えるのがおすすめです。

ハッサク

ハッサクは、鉢植えでも比較的育てやすいのでおすすめです。

木が1本でも比較的実がつきやすく、家庭菜園でも栽培しやすいでしょう。

寒くなると果実が落ちたり、果汁が少なくなったりするので、12月頃に収穫し一時貯蔵してから食べるケースもあります。

多くは年をまたいで収穫しますが、寒冷地ではこのような工夫も必要です。

まとめ

本記事では、鉢植え栽培におすすめの柑橘類について紹介しました。

柑橘類を鉢植えで育てる際にどんな種類がいいのか悩みますが、育て方のポイントやおすすめの種類を知っておくと、失敗せずに家庭菜園を楽しめます。

本記事で紹介した育て方を参考に、鉢植えで手軽に家庭菜園を楽しんでみてくださいね。

30代 主婦歴12年、7人家族(小学5年生と2年生の男の子がいます) 食べ盛りと偏食がすごい家族7人分の夕食を調子がよければ30分で作ります。 日々やんちゃな盛りの男の子2人の育児に奮闘中。料理や育児、PTAなどママ活の記事が得意。

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