瞑想で寝てしまうのはなぜ?睡眠との違いは?上手に瞑想する7つのコツ
瞑想しているとつい寝てしまうなんてことはよくありますよね。
筆者は5分以上だと寝てしまうことがよくあります。
でも、瞑想にしっかり取り組むからには、眠ってしまわないよう工夫したいところです。
本記事では瞑想中の身体のメカニズムや睡眠との違い、瞑想中に寝てしまうのを防ぐ方法をご紹介します。
心身ともに健康を保つための手段として、瞑想を上手に生活の中に取り入れる参考にしてくださいね。
瞑想中に眠たくなるのは自然なこと
瞑想中に眠たくなるのは、実は自然なことです。
ここでは睡眠と瞑想の違いや、瞑想時の脳の状態について詳しく解説します。
- 瞑想と睡眠の違いは意識があるかないか
- アルファ派・シータ派・デルタ派
- 瞑想中の脳波はアルファ派とシータ派
瞑想と睡眠の違いは意識があるかないか
睡眠時の状態とリラックスしている瞑想状態は、とてもよく似ています。
瞑想と睡眠の違いは、意識があるかないかというところ。
深い睡眠は意識できない無意識の状態です。
対して瞑想はしっかりと脳が動いていて、五感で物事を意識できる状態です。
共通しているのは、どちらもリラックス状態にあること。
人間の身体はリラックスしている時の状態では、副交感神経が優位に働いています。
副交感神経とは、人間が意識して動かすことのできない臓器や呼吸、ホルモン分泌などの機能を制御している不随意神経系です。
副交感神経は睡眠時や食事中や食後、好きなことをしている時や身体がリラックスしている状態の時に優位に働きます。
瞑想中も副交感神経が優位になるため、身体が反応し睡眠だと勘違いして眠くなってしまうのです。
参考サイト:一般社団法人安全衛生マネジメント協会
アルファ派・シータ派・デルタ派
アルファ波・シータ波・デルタ波とは脳波の種類です。
それぞれの特徴は次の通りです。
【アルファ波】
- リラックス状態
- 心拍数が減り深い呼吸になる
- 精神活動や意識レベルが高まる
- 集中力が増して自分の能力を最大限に発揮できる状態になる
- 瞑想はアルファ波が流れる状態になる
【シータ波】
- 入眠時や浅い眠りの時に流れる
- 瞑想が深くなるとアルファ波からシータ波になる
- 催眠術にかかりやすい状態
- 記憶する時や学習に適している
- ひらめきが起こりやすい
【デルタ波】
- 夢を見ない
- 起こされても気づかないほどの深い眠り
- 無意識の状態
参考サイト:スッキリ
瞑想中の脳波はアルファ派とシータ派
瞑想中の脳波はアルファ波とシータ波です。
アルファ波もシータ波も、心身がリラックスしている睡眠時に流れます。
ですから、同じような状態の瞑想で眠くなるのは自然なことなのです。
瞑想中に寝てしまうのを防ぐ方法
せっかくの瞑想タイムですから、アルファ波やシータ波の状態を保ち、集中力や記憶力をアップさせたりアイデアやひらめきを起こしたりしてうまく活用したいですよね。
ここでは、瞑想中に寝てしまうのを防ぐ方法をご紹介します。
- 食後の満腹時に行わない
- 疲労時や睡眠不足の時は行わない
- 寝室では行わない
- 姿勢を保つことを意識する
- 半目を開けて瞑想する
- オーディオ瞑想やアプリを活用する
- 慣れてきたら瞑想時間を少しずつ延ばす
参考サイト:ヨガジャーナルオンライン
食後の満腹時に行わない
瞑想を食後の満腹時に行わないのは、ただでさえ眠気が襲ってくる中、血糖値が急激に上がりいっそう眠くなってしまうからです。
できれば脳に十分な血液が送られ、脳が活性化しやすくなる空腹時に瞑想を行うのがおすすめです。
疲労時や睡眠不足の時は行わない
疲れている時や睡眠不足の時に瞑想をすると、身体が休息だと思い睡眠に誘導されてしまいます。
瞑想には疲労回復や睡眠の質を上げる効果がありますが、馴れるまでは寝てしまうのを防ぐために、疲れている時や睡眠不足の時の瞑想を避けましょう。
寝室では行わない
寝室は寝るための場所だと脳や身体は認識しています。
ですから、寝室で瞑想をすると寝る時間だと錯覚し、睡眠に誘導されやすいのです。
瞑想する場所は、家の中でしたらリビングなど寝室以外での決まったスペースを確保するのがおすすめ。
または、屋外でリラックスできる場所を見つけてみるのも効果的です。
姿勢を保つことを意識する
姿勢を保つことを意識すると、眠くなるのを防ぎやすくなります。
瞑想の姿勢ではあぐらをかいたり正座をしたり、あるいは椅子に座ったり横たわったりするのがポピュラーです。
座る姿勢のポイントは次の通りです。
- 脊髄を伸ばす
- 両肩は少し後方に下げ胸が開く状態にする
- 顎を引く
- 手のひらを上に向け、太ももの上に置く
いずれのポーズにおいても、姿勢の維持を意識することで眠ってしまうのを防げます。
参考サイト:ヨガジャーナルオンライン
半目を開けて瞑想する
瞑想中に眠ってしまうのを防ぐには、半目の状態で瞑想をするのも効果的です。
まぶたが完全に開いても閉じてもいない状態で瞑想をするのです。
瞑想には半眼瞑想というものもあり、初心者におすすめ。
半眼の状態で瞑想するには、椅子に座ったりあぐらをかいたりすると集中しやすいですよ。
また、顔は正面を向けて視線を下に向け、上まぶたが下りている状態にします。
上まぶたが下りている状態で視線を一点に定め、均等に呼吸を繰り返しましょう。
視線を定めた位置にロウソクを置くといっそう集中できますよ。
参考サイト:資格のマナビバ
オーディオ瞑想やアプリを活用する
瞑想を気軽に手軽に続ける方法として、オーディオや瞑想のアプリを活用するのがおすすめです。
今では瞑想は特別な行為ではありません。
瞑想を日常生活に取り入れたり、仕事に活かしたりする人は増えています。
それに伴い、オーディブルやオーディオブック、アプリの商品がたくさん出ています。
聴くだけで心が整うので、スマホに瞑想のオーディオやアプリをインストールして、好きな時間に音声を聴きながら瞑想してみましょう。
慣れてきたら瞑想時間を少しずつ延ばす
慣れてきたら瞑想時間を少しずつ延ばしていきましょう。
最初は5分くらいから始めるのがおすすめです。
感覚がつかめてくると、寝落ちすることなく瞑想状態の時間を延ばすことができるようになります。
瞑想は次の3段階で感覚が深まっていくそうです。
- 10分〜20分で頭や身体が落ち着く
- 30分〜45分で何かに集中する
- 身体が軽くなり物事の境界線がなくなる
人によって感覚が違ってくると思いますが、それぞれの段階をイメージしながら時間を配分したりコンディションを整えたりするのが良さそうですね。
参考サイト:キラーケン
まとめ
今では瞑想は特別なことではなく、日常生活に取り入れてストレスを解消したり、アイデアやひらめきを得て仕事に役立たせたりする人が増えました。
瞑想は馴れるまで寝てしまうことがよくあると思いますが、続けていくことで感覚をつかめるようになり、深い意識まで入っていくことができるようになります。
本記事では瞑想中の身体のメカニズムや睡眠との違い、瞑想中に寝てしまうのを防ぐ方法をご紹介しました。
瞑想を習得すると心身ともに健康的になれます。
ぜひ本記事を、瞑想を通して健康的な生活を送るヒントにしてくださいね。
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