歯のクリーニング後にしみる・痛いのはなぜ?原因から対処法・予防法まで
歯のクリーニングの後に、痛みを感じたり歯がしみたりする経験をされている人もいますよね。
歯科医院でのクリーニング後、痛みがあるのが嫌で「行きたくない!」と思ってしまう方も中にはいるでしょう。
本記事では、歯のクリーニングの後の痛みやしみる原因について解説します。
歯のクリーニングに不安を感じている人は参考にしてくださいね。
歯のクリーニング後にしみるのはなぜ?
そもそも歯のクリーニング後はなぜしみるのでしょうか?
原因は主に2つです。
- 歯を覆っていた汚れがなくなったから
- 歯茎が炎症を起こしているから
詳しく説明します。
歯を覆っていた汚れがなくなったから
歯のクリーニングをすることで、歯の根の表面が露出され、外部からの刺激によりしみるといった症状が起こります。
歯石で歯が覆われていた部分と、歯周ポケットの中にも付着していた歯石が取り除かれたからしみるのです。
歯のクリーニングを定期的に行っていなかったり、放っておいたりしたことが原因で歯の周りにはたくさんの歯石が付いてしまいます。
しみるのは一過性のもので、徐々に治まってくることがほとんどですが、治まらない場合には歯科医院での治療をおすすめします。
歯茎が炎症を起こしているから
歯周ポケットの深い場所にある歯石を除去した際に、一時的に歯茎が炎症を起こし、しみることがあります。
徐々に歯茎が引き締まって歯周ポケットが浅くなれば、症状も治まってきます。
しかし、歯石で固定されている歯の歯石を除去することで、歯がぐらついたり出血を伴ったりすることも。
歯がぐらついたり出血があったりする場合は、歯周病と診断されることがほとんどですので、歯周病の治療を行うようにしましょう。
歯のクリーニング後にしみるのがつらい時の対処法
歯のクリーニング後、しみるのが辛い時にどうしたら良いのでしょうか?
歯がしみて辛い時の対処法として、注意点を挙げていきます。
- 優しく歯磨きする
- 柔らかい歯ブラシを使う
- しみやすい食事を避ける
- 知覚過敏用の歯磨き粉を試す
詳しく解説します。
優しく歯磨きする
歯磨きは、ゴシゴシと強く擦らずに優しくマッサージするように磨きましょう。
歯石を取った当日は歯が敏感になっていて、歯ブラシを当てただけで神経を刺激してしまい、しみたり痛みが出たりします。
はじめは出血を伴うこともありますが、2〜3日で徐々に治まって歯茎も引き締まってくるので心配ありません。
歯と歯茎の境目に軽く当て、振動を与える程度に優しく行ってください。
柔らかい歯ブラシを使う
歯のクリーニングをした後の歯磨きでは、柔らかい歯ブラシを使いましょう。
強めの歯ブラシですと、歯茎を傷つけてしまう恐れがあるためです。
歯茎がピンク色になり引き締まってきたら、歯ブラシを「柔らかめ」から「ふつう」に変えると良いでしょう。
普段から柔らかめの歯ブラシだと毛先のコシが弱いために、汚れを取りにくいというデメリットがあります。
また、硬めの歯ブラシは力が入り過ぎてしまった際に、歯茎を傷つけてしまうことがあるので注意しましょう。
しみやすい食事を避ける
歯のクリーニングをした当日は刺激を受けやすいので、しみやすい食事は避けるようにしましょう。
冷たいものや熱いものといった温度の変化が大きい食事は、敏感に感じてしまうので控えるのが無難です。
少しぬるめのものを摂るようにして、刺激を与えないようにするのがおすすめです。
歯がぐらついてしまっている場合は硬い食べ物を避けるようにして、柔らかい食事を摂るようにしましょう。
知覚過敏用の歯磨き粉を試す
知覚過敏用の歯磨き粉を使用することで症状が緩和されることがありますので、試してみるのもいいでしょう。
知覚過敏の歯磨き粉を選ぶ際は、「硝酸カリウム」「乳酸アルミニウム」「高濃度フッ素(1,450ppm)」の3つの有効成分が含まれているものを選びましょう。
硝酸カリウムは歯の神経の過敏反応を抑え、乳酸アルミニウムは刺激が伝わる象牙細管をブロックし、知覚過敏の症状を抑える効果があります。
また、高濃度フッ素(1,450ppm)には、歯の表面のエナメル質を補修する効果があります。
歯のクリーニング後にしみるのを防ぐ方法
歯のクリーニング後のしみる感覚は、どうしたら防げるのでしょうか。
しみるのを防ぐ具体的な方法は以下の通りです。
- 口腔ケアを念入りにする
- 定期的にクリーニングへ通う
- クリーニングの際に歯科医師へ相談する
詳しく説明します。
口腔ケアを念入りにする
基本的な口腔ケアをするときに大切なのは、歯ブラシでのブラッシングです。
できれば毎食後の歯磨きができれば一番良いのですが、忙しくてできないという方は、朝晩だけでも良いのでしっかり磨きましょう。
特に就寝前には、念入りに行うことをおすすめします。
就寝時のお口の中は、細菌が繁殖しやすいためです。
歯ブラシと併せて歯間ブラシや糸ようじ(フロス)などの補助器具を使えば、念入りな口腔ケアが行えますよ。
定期的にクリーニングへ通う
定期的にクリーニングを行うことで、歯石が溜まる前に取り除くことができます。
また、歯茎の炎症やしみることも防げるので、歯肉炎・歯周病の早期発見にもつながります。
歯石の溜まりやすい方は定期健診の感覚を短めにして、歯のクリーニングを行うと良いでしょう。
歯石が硬くなる前の段階で歯のクリーニングを行うと、痛みを伴うことも出血が生じることもなくなります。
クリーニングの際に歯科医師へ相談する
歯のクリーニングを行うとしみる場合は、歯科医師に相談し、しみるのを防ぐ薬を塗布してもらうこともできます。
何回か塗布することで、徐々にしみなくなってくるのでおすすめです。
人によってはしみる度合いが異なり、治療が必要な場合もあるので、不安があれば歯科医師に相談してみましょう。
まとめ
歯のクリーニング後に歯がしみて痛みが出るのは嫌ですよね。
でも、定期的に歯のクリーニングを行えば、歯がしみたり痛んだりすることもなくなります。
本記事では、歯のクリーニング後にしみてしまう原因と対処法について解説しました。
「歯をきれいに保ちたいけど、クリーニング後にしみるのが苦手」という方は本記事を参考に、歯のトラブルに悩まされない快適な日々を手に入れてくださいね。
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