意外と知らない!モップをきれいにする方法とは?
床の水拭きや除じん清掃など、床掃除にモップを愛用している方は多いのではないでしょうか。
しかし、間違った方法でお手入れをしてしまうと、モップの効果が半減してしまうことも。
本記事では便利なモップの種類と特徴、それぞれに合ったお手入れ方法や正しい使い方を紹介します。
モップをきれいにして長く使いたい方は、ぜひ参考にしてくださいね。
モップの種類と特徴
そもそもモップには、どのような種類があるのでしょうか?
モップの種類は主に4つです。
- フラットモップ
- マイクロファイバーモップ
- 化学モップ
- 水拭きモップ
詳しく解説します。
1. フラットモップ
フラットモップは、平らなヘッドに専用のシートを取り付けて使うモップです。
埃や髪の毛などの細かいゴミをきれいに取るのに向いています。
専用シートは、使い切りタイプと繰り返し使えるタイプがあります。
使い切りタイプは、掃除後に取り外して捨てるだけなので、後始末がとても簡単で衛生的です。
繰り返し使えるタイプは洗って再利用ができるため、エコで経済的です。
2. マイクロファイバーモップ
マイクロファイバーモップは、ナイロンやポリエステルの合成繊維で作られたモップです。
マイクロファイバーの繊維は髪の毛の1/100の細さで、断面は三角形が円状に集まった特殊な形になっています。
乾拭きをするとこの繊維が静電気を起こし、微細な埃まで吸着するのが特徴です。
水拭き掃除にも向いており、繊維に含まれた水分が毛細管効果によって周りの汚れを集め、繊維がそれを絡め取ります。
3. 化学モップ
化学モップは、モップ糸にチリや埃を吸着する薬剤が塗布されています。
基本的に乾拭き用のモップで、ほうきよりもゴミを集める能力に長けています。
吸着剤によって起こる静電気の力でチリや埃を集めるため、ゴミが舞い上がったり飛び散ったりしにくいのが特徴です。
吸着剤には床に光沢を出す効果もあり、フローリングの掃除に向いています。
反対に、薬剤が染みてしまいやすい畳や、水気のある場所の掃除には不向きです。
床に置いたままにすると、汚れやシミの原因になってしまう可能性があるので注意しましょう。
4. 水拭きモップ
水拭きモップは、その名の通り床の水拭き掃除に特化したモップです。
水拭きの他に、こぼしてしまった水分をスポット吸水したり、ワックスをかけたりすることにも適しています。
水拭きモップには、以下のようなタイプがあります。
- T字のヘッドにモップ糸が取り付けられているタイプ
- 専用のクロスや雑巾をヘッド部分にセットして使うタイプ
- 回転モップと呼ばれる円形ヘッドのモップに特殊なバケツがセットになったもので、洗浄と脱水をバケツひとつで行えるタイプ
モップの先端を挟み込んで水を絞れるスクイーザーがセットになっているものもあります。
また、モップ糸の材質には純綿、化学繊維(ポリエステル・レーヨン)、混紡(綿+化学繊維)などがあり、特に化学繊維のものはワックスがけに適しています。
モップをきれいにする洗い方
モップはどのようにして洗えばいいのでしょうか。
各種モップの洗い方を紹介します。それぞれ詳しく見ていきましょう。
フラットモップの洗い方
- 使い切りシートを交換する
繰り返し使えるシートの場合は水洗いしてよく乾かす - フラットモップ本体が汚れている場合は、水拭きをして日陰で乾かす
- 汚れがひどい場合は、中性洗剤を水で薄めた液で汚れを拭き取り、最後に水拭き
使い切りシートは、お掃除の後に必ず取り外して捨ててください。
セットしたままにしておくと、カビや雑菌が繁殖する場合があります。
また、繰り返し使えるシートは、シートの素材や種類によって洗濯方法が異なる場合があります。
シートの説明書をよく読み、正しい方法で洗って洗浄後はよく乾かしましょう。
なお、モップ本体にアルカリ性や酸性の洗剤を使うと、ヘッドが変質してしまう恐れがありますので使わないようにしてください。
マイクロファイバーモップの洗い方
- 40~50℃程度のぬるま湯をバケツに張り、衣料用洗剤を加える
- よく泡立てながら揉み洗いする
- お湯が汚れたら都度交換し、しっかりとすすぎ洗いする
- 風通しのいい場所でよく乾かす
マイクロファイバーは吸水性が高いので、しっかりと絞って水気を取り除きましょう。
また、マイクロファイバーモップには、手洗いのみ可のタイプと、洗濯機を使用できるタイプがあります。
洗濯表示に従い、ゴミや埃を取り除いてから洗いましょう。
説明書がない場合は、基本的に手洗いが無難です。
なお、洗濯をする時に注意が必要な洗剤もあります。
注意が必要な洗剤
塩素系漂白剤 | 繊維が酸化して壊れてしまい、モップが早く傷んでしまうため |
柔軟剤 | マイクロファイバーの繊維に成分が沈着して固まってしまい、本来の吸着力を発揮できなくなってしまうため |
天然石鹸 | 石鹸カスがマイクロファイバーに付着し固まると、吸着力を邪魔してしまうため |
マイクロファイバーは、汚れて濡れたままにしておくと、細かい繊維の中で雑菌が繁殖しやすくなります。
使い終わったらすぐに洗い、干して乾かしましょう。
化学モップの洗い方
- モップに付着した埃や塵を、はたき落としたり掃除機で吸い取って除去
- 中性洗剤を溶かした水をバケツに張り、モップ糸を揉み洗い
- 水が汚れたら都度交換し、汚れが落ちるまで繰り返しすすぎ洗い
- 風通しのいい場所に干して乾かす
- 新聞紙の上にモップを広げ、再生スプレーを全体に噴きかける(かけすぎると使いにくくなるので注意)
- そのまま新聞紙で包み、数時間置いて再生スプレーを馴染ませる
化学モップは、洗うと表面に付いている薬剤が取れてしまうため、専用の再生スプレーを塗布する必要があります。
再生スプレーを塗布しないで使用すると、モップとしての機能が落ちてしまうので注意が必要です。
再生スプレーは、ホームセンターのモップコーナー等で購入できます。
掃除後毎回洗う必要はなく、薬剤の効果が薄れてきたり、黒ずみが気になってきた時が洗いましょう。
ゴミが付着したまま洗うと取れにくくなってしまうため、先にモップについたゴミを取り除いてから洗うのがおすすめです。
ゴミが取りづらい場合は、ブラシを使うときれいに取れやすいです。
水拭きモップの洗い方
- バケツに張った水の中で振ったり、ホースを使い強めの水圧をあてたりして、モップに付着した埃や塵を除去
- 中性洗剤あるいは重曹を溶かした水をバケツに張り、揉み洗い(汚れがひどい場合は2~3時間ほど浸けておく)
- すすぎ洗いで洗剤を落とし、水気をしっかりと絞る
- 風通しのいい場所で天日干し
水拭きモップは、モップ糸の材質によって洗い方が異なります。
材質が化学繊維のものや混紡のものは、前項「マイクロファイバーモップの洗い方」をご参照ください。
純綿製でヘッドから取り外しができるタイプは、洗濯機の使用が可能です。
洗濯クズがモップについてしまうことを防ぐために、洗濯ネットに入れて洗濯するのがおすすめです。
衣類と一緒に洗う事に抵抗がある場合は、モップや掃除用雑巾のみを低水位でまとめ洗いするか、サッと手洗いしてから洗濯機に入れましょう。
なお、水拭きモップはそのままにしておくと雑菌が繁殖し嫌な臭いが出やすいため、できれば除菌効果のある洗剤を使い、よく乾かしてください。
モップの正しい使い方を知ってお部屋をもっときれいに!
モップはどのように使うのが適切なのでしょうか。
モップを上手に使うポイントは3つあります。
- ゴシゴシこすらない
- モップは横振りでかける
- 汚れてきたら早めにキレイな面に変える・お手入れする
順に詳しく解説します。
1. ゴシゴシこすらない
力を入れてモップをごしごしこすると、床を傷めたりモップの柄が変形したりする可能性があります。
つい力を入れて掃除したくなりますが、モップは本来軽い力で扱う道具なのです。
しつこい汚れを落としたい時は、雑巾を使うか、水拭きモップを足で踏むようにして汚れを落とすのがいいでしょう。
プロの掃除会社でも採用されている方法で、柄に負担を掛けずピンポイントで汚れを落とせます。
2. モップは横振りでかける
水拭きモップは、左右に動かす横振りでかけるのが正しい使い方です。
モップを左右に動かしながら後退すれば、折角きれいにした床を自分の足跡で汚してしまうこともありません。
乾拭きの場合は、横振りでなくてもかまいませんが、横振りでかけるとゴミを残さず集めやすくなります。
フラットモップは、力を入れすぎず滑らせるように使うのがポイント。
ほうきのように使うこともできますよ。
化学モップは、軽い力で一定方向に拭き進めましょう。
強く押しつけて拭こうとしてしまうと、モップに塗布された薬剤が滲み出て、汚れやシミの原因になってしまうことがあるので注意が必要です。
3. 汚れてきたら早めにキレイな面に変える・お手入れする
モップが汚れた状態でそのまま拭き進めてしまうと、きれいにするどころか、ゴミや汚れを広げてしまう可能性があります。
早めにきれいな面に切り替えたり、洗ったり掃除機で吸ったり洗ったりして、きれいな状態で使いましょう。
まとめ
モップは正しく洗わないと、本来の機能を存分に発揮できないどころか、汚れやばい菌を拡散することになりかねません。
本記事では、意外と知られていないモップの正しい洗い方と使い方を紹介しました。
モップをよく使う方はぜひ参考にして、衛生的な清掃を行ってくださいね。
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