瞑想で頭痛やめまい、くらくらする原因と対処法!

「瞑想をしていたら、なんだか頭がギューっと痛む…クラクラする…」

そんな時、何かの病気なのではないかと心配になってしまいますよね。

本記事では、瞑想を始めて3年の筆者が、瞑想中の体調不良の原因と対処法を紹介します。

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mizuki

症状にお困りの方はぜひ参考にして、お大事になさってくださいね。

瞑想でくらくらが起きる正体は「禅病」かも?

瞑想中の体調不良は「禅病」が原因といわれていますが、そもそも禅病とは何なのでしょうか?

禅病の症状や原因について解説します。

瞑想で起こりうる禅病とは

「禅病」とは、熱心な禅の修行者に表れる心の病気のことです。

昔、禅病は野狐禅(やこぜん)や狐憑きと呼ばれており、禅の世界では広く知られる症状でした。

現代では宗教上だけでなく、気軽に取り組めるマインドフルネスとして多くの人が瞑想を日常生活に取り入れています。

しかし、誤った方法で瞑想をすると禅病を発症し、心身にさまざまな悪影響を及ぼします。

マインドフルネスやストレス解消のため気軽に取り入れられる瞑想だからこそ、禅病の危険性や原因、対策をよく理解しておく必要があるのです。

禅病の主な症状

「禅病」の主な症状は次の通りです。

  • 頭痛
  • 激しい咳
  • 胸痛
  • 心痛
  • 額に冷や汗をかく
  • 冷え
  • のぼせ
  • 神経過敏
  • 幻覚

上記のほか、「インスピレーションを受けやすくなって詩が浮かびやすくなった」など禅病によるプラスの効果が得られるケースもあるようですが、一般的にはデメリットの方が大きい症状といえるでしょう。

瞑想でくらくらする禅病にかかる原因

そもそも禅病は、どのような原因でなってしまうのでしょうか?

主な原因は3つあげられます。

禅病になる原因
  1. 精神的に不安定
  2. 気が頭に上りすぎてしまう
  3. 精神世界にのめり込み過ぎている

 

それぞれ詳しく解説します。

1. 精神的に不安定

精神疾患を抱えている人や精神的に不安定な人が瞑想をした場合、禅病を発症しやすいといわれています。

瞑想は自分自身の思考や感情に意識を向けるため、精神的に不安定さや混乱がある場合、不安定さが助長されてしまう可能性があるのです。

また、「瞑想はこうするべき」という思い込みの強さから、無理な体勢を長時間続けることで体にストレスがかかった結果として禅病になってしまう場合も。

もしおかしな症状が出てしまった場合はすぐに瞑想を止め、精神面の問題が寛解・安定してから再開しましょう。

2. 気が頭に上りすぎてしまう

瞑想の効果を期待して、急激に長時間の瞑想をすると、「気」が頭に上り過ぎてしまい禅病になってしまうケースがあります。

気は禅や気功、東洋医学等の概念で、生命エネルギーのようなものを指します。

頭に気が回りすぎると、脳圧が高まり危険にさらされる場合もあるといわれているのです。

また、思考が回りすぎてネガティブな考えが止まらなくなることも。

その他、腹式呼吸がうまくできないことによる脳への酸素供給不足が原因だったり、緊張型頭痛の症状が表れたりするケースもあるようです。

3. 精神世界にのめり込み過ぎている

瞑想を通してスピリチュアルな神秘体験を強く求めると、魔境と呼ばれる状態に入ること(神や悪魔等の幻覚・幻聴を引き起こすこと)があるといわれています。

魔境は、瞑想の歴史の源流である仏教でも良くない状態とされています。

実際に魔境に入ると、「覚醒した」「神秘体験をした」と感じる人が多いようですが、そもそも瞑想の最終目標は無の境地であり神秘体験をすることではありません。

幻覚・幻聴は外から来たものではなく、自分が生み出した妄想なので打ち消すべきものとされています。

また、「自分は人とは違う」「神秘的な体験をしてみたい」という自己認識の肥大や強い欲求が長時間に渡る無理な瞑想につながり、禅病の症状を悪化させるといわれています。

瞑想でくらくらする・禅病になった場合の対処法

もし禅病になってしまったらどうしたらいいのでしょうか。

具体的な対処法は4つあります。

禅病になった時の対処法
  1. 気を下ろす
  2. 適度な運動で足腰を鍛える
  3. ストレスを遠ざける
  4. 精神世界について学ぶ

 

詳しく説明します。

1. 気を下ろす

まずは頭にのぼってしまっている気を下ろしましょう。

おへその下あたりにある「丹田(たんでん)」に向かって、息を長く吐きながら頭の気を下ろす様子をイメージをします。

冷たく清らかなゼリーを頭の上から体へと流し込み、体内にじわじわと広がっていく様子をイメージするとわかりやすいでしょう。

2. 適度な運動で足腰を鍛える

ウォーキングなど、足腰を使う運動が禅病の改善に役立つ場合があります。

禅には「肉体の鍛錬がおろそかになると頭でっかちな禅になる」という考え方があります。

肉体の鍛錬不足が禅病の原因と考えられていたこともあったほどです。

気は体を動かすエネルギーでもあるので、足腰を鍛えることで気が頭から下りてくる効果もあるといわれています。

3. ストレスを遠ざける

普段の生活でのストレスが大きいと、精神世界に逃れようとし、長時間の無理な瞑想につながりやすくなります。

「瞑想はリラックスのために行うもの」くらいの認識で、無理せず行いましょう。

緊張型頭痛の場合、首や肩を温めたり休憩やストレッチをしたりして体の緊張を取ることで、頭痛が和らぐ場合があります。

4. 精神世界について学ぶ

精神世界について正しく学んでおけば禅病を予防しやすくなります。

瞑想中に魔境に入ってしまった場合も、その原因や原理、対処法などを知っていれば正しく対処できるでしょう。

精神世界について詳しく書かれた資料などには、瞑想によって感覚が研ぎ澄まされた結果、「自分はすごい」と自らを神格化しないためのコツや考え方などが記述されていることも珍しくありません。

瞑想を過度に期待するのはやめ、現在の自分の心の動きを知り、心の平穏と無の境地を目指しましょう。

まとめ

瞑想中にめまいや頭痛を感じたら、何かの病気ではないかと心配になりますよね。

本記事では瞑想に伴うめまいや頭痛などの不調の原因や対処法について解説しました。

心身の健康に役立つ瞑想も、行き過ぎると悪影響を及ぼします。

瞑想中に不調を感じた方は本記事を参考に、正しい方法で瞑想を行ってくださいね。

30代 主婦歴6年 夫と娘2人(5歳・3歳)との4人暮らし 次女出産後に金銭面等の悩みが増え、精神科で診断を受けるほどに。自分の考え方の癖を知り、心身ともに健康になる方法を実践しています。今は“我慢をしない節約”で、年に10万ポイント以上を貯めるポイ活にも成功。家づくりの経験からインテリア・間取りオタクになり、パッと片付くお部屋づくりも得意になりました。

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